これぞSONY流!楽しく、緻密なランニングサポート
Smart B-Trainer
健康がブームですが、中でもマラソンは大人気。
東京マラソンを走るための抽選倍率は、10.7倍。
慶大医学部の倍率と余り変わりません。
兎に角、スゴい人気です。
これと共にランニング人口も増加。
現在、600万人だそうで、20%が新規に始めた人だそうです。
「健康を維持したい」「ダイエットしたい」「体力をつけたい」など始めた理由は、いろいろありますが、悩みは大きく2つだそうです。
1つは「継続して走りたい」、そしてもう1つは「トレーニング法を知りたい」ということです。
■活動量計の盲点
今の活動量計は大きくわけて、3種類あります。
1つめは、万歩計から進化もの。
腰、もしくはポケットに入れるのが基本で、運動の最中でも大型ディスプレイで自分の運動量を確認することができます。
欠点は、自分の状態が分らないことです。
自分ではキツクなってきたのだが、そのまま走っていいのかなどを示唆する指針はありません。
2つめは、24時間活動量計です。
装着部位は手首。通常の運動だけでなく、睡眠測定の機能まで付いているのがポイントです。
欠点は、ほとんどの場合、スマホを通してでないと結果が分からないことです。
これは運動量、自分の状態共です。
3つめは、心拍計から進化した運動量計です。
万歩計大のディスプレイを手首にはめ、心臓の上にアタッチメントを取り付ける形です。
これは、運動量もその時の自分の状況もわかります。
が、何分選手用として作られたものであり、装着が面倒臭いです。
また、データーも本格的なモノですから、素人には中々活用できません。
つまり楽に、何気なしに使えて、その場で必要な運動量と自分の状態がわかる活動量計はないというわけです。
実は、これが「継続」「トレーニング法」には重要です。
例えば運動量が適切でも、自分の状態に対しては過剰だったりします。
ストレスでも、体調は変わりますからね。
理論値が常にベストではありません。
体に負荷が掛かりすぎると、「継続」ができなくなる。
つまりそれは誤った「トレーニング法」と言えます。
しかし、そう言ったところで、それに果敢に挑戦しているメーカーは余りありません。
そこへ、ソニーの挑戦です。
どんなアプローチをしたのでしょうか?
■音楽使って、走りやすく
ソニーは元々ウェアラブルの雄、オーディオの雄です。
なんてったって「ウォークマン」を世に出した会社ですからね。
またソマホでも名が通っています。
そんなソニーは作ったランニングサポート機器「Smart B-Trainer」のユニークさは、音を巧みに利用したことにあります。
まず「継続」。
こちらに使うのは「音楽」です。
行進曲(マーチ)は二拍子、円舞曲(ワルツ)は三拍子と決まっています。
要するに、ある動きには、それをし易いリズムがあるわけです。
それと同様に、速く走るためには走りやすい音楽があります。
例えば、1982年ロッキー3で、ヒットしたサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」のイントロ。
ショートピッチで「タカ、タカ、タカ」のギター音。
走るにはちょっと速すぎますが、良い例でしょう。
また人間もそれぞれ固有の拍子打つモノを持っていますしね。
「心臓」です。
心臓は動くの必要な酸素などを運ぶ血液ためのポンプですからね。
当然速く走ると、心臓の動きが速くなります。
音楽が先か、運動が先か、心臓が先かは、置いておくとして、この3つは密接な関係があります。
今回のSmart B-Trainerには、行っている運動に一番イイ音楽を自動選曲する機能があります。
Smart B-Trainerのために、作曲された音楽30曲がプリセットされていますが、当然自分の好きな曲を追加することもできます。
■音声でデータを読み上げるので、途中で止まる必要もない
Smart B-Trainerに搭載されているセンサーは、「心拍(脈拍)」「加速度」「電子コンパス」「GPS」「ジャイロ」「気圧」の6つ。
これに内蔵時計の情報を合わせ、「心拍数(脈拍)」「時間」「ピッチ」「走行ルート」「消費カロリー」「スピード」「歩数」「高度」「距離」「ペース」「ストライド」の11種類のログを記録します。
しかし、実際に走っている時に必要なのは何でしょう?
人によって、いろいろだと思いますが、「時間」「距離」「ペース」「心拍数(体への負担)」があれば、運動の概要と、自分の体の状況を把握することができます。
「時間」と「距離」は聞き慣れているので、すぐ理解できます。
後は2項目ですし、体の実感の数値化ですから、こちらも楽に使いこなせます。
しかも、目で確認するのと異なり、運動を中断する必要もありません。
実はこれ、想像以上に便利です。
極端な言い方をすれば、時間さえ経てば、勝手に情報を送ってくるからです。
かくして、運動中の問題点は解決です。
くどくど書いてきましたが、とりあえずデモを見てください。
よくおわかり頂けると思います。
■いろいろ揃ったトレーニング・プログラム
おわかり頂けたと思いますが、運動中にどんどん情報がもらえるということは、コーチが隣にいるようなものです。
ソニーでは、いろいろなプログラムをSmart B-Trainerに搭載しています。
ベーシックなものでは、単純に「目標時間設定」したもの、「効果的に脂肪燃焼」させるようにしたものなどです。
これも悪くはないですが、折角リアルなコーチングができるのですから、そちらを見て見ましょう。
プレミアムメニューとしては、「ナイキ」のランニングアドバイザー 金哲彦氏が監修したトレーニングメニュー、もしくは「アシックス」の「MY ASICS」を使ったトレーニングメニューが使えます。
また、これらのプレミアムメニューは、ログを見て今後の方向性を示唆してくれます。
■メモリーがあるのでスゴいんです。
ソニーは、Smart B-Trainerを、ウォークマンではないと言いました。
が、ソニーは、ランニング時でもスイミング時でも使えるウォークマンWシリーズを持っています。
多分ベースは、これだと思います。
耳への装着は、ソニーの十八番(おはこ)で、掛け心地もイイです。
しかも16GBのメモリ付き。
スマホ並みのメモリが搭載されていますので、スマホの有無に関わらず、フルポテンシャルが発揮されます。
当然、データー整理はスマホの専用アプリで行います。
今回は、Android OSだけでなく、iOSにも対応しています。
さらに、スマホのヘッドフォン、そしてヘッドユニットとしても使えます。
これは嬉しいですね。
実は新しいデジタルガジッットの一番の難点は、自分に合わない可能性があることです。
これは、その場合、ウォークマンとして使えます。
ソニーの技術を上手く組み合わせた、ソニーらしい「Smart B-Trainer」。
発売されたら手に入れて、詳しくチェックして見たいと思っています。
2015年2月13日
タグ: Smart B-Trainer, ウォークマン, ソニー, 活動量計