貴方は変形型と分離型どちらがお好きですか?
日立 スティック型掃除機「パワーブーストサイクロン」PV-BC500
今、家電で最も熱いのは、「掃除機」ですね。
特にロボット掃除機と、スティック型掃除機は、ホットコーナーです。
そんな中、また新しい掃除機が発表されました。今度のスティック型掃除機は、「可変形」です。
私は、掃除機はコードレスが基本になって行くと考えています。
「キャニスター型のコードあり掃除機」も、考えずに使えるということでは悪くないのですが、掃除エリアがコンセントの位置で決まってしまい、部屋を一気に掃除できないことは問題だと思っています。
レポート「パナソニック、ハイブリッド電源型掃除機 MC-HS700G」にも掲載してありますが、一部屋一気に掃除できるのは、非常に気持ちがイイ。思った通りの順序で掃除機が掛けられますし、途中で掛けるのと中断させることもないです。
では、次にスティック型か、キャニスター型かと言われると、スティック型掃除機が主流になるのではと考えています。
ただし、50年間以上作られてきたキャニスター型の出来は良く、一気にスティック型掃除機にシフトするなんて事はないと思います。
■「可変型」スティック型掃除機の意味
スティック型掃除機の原型は、小型のハンディ掃除機です。
ハンディ掃除機に、パイプ、大型ヘッドなどを付けて、スティック型掃除機にするのです。
スティックという形の中に、ハンディ掃除機を埋め込んだ感じといえばお分かり頂けましょうか?
普段はスティック型掃除機として使え、必要に応じてハンディ部だけ取り出せる構造です。
分離して使えるので、分離型といいます。
今回、日立はこちらの製品も用意しています。
可変型は、パイプなどが内蔵されており、基本動作は、本体だけで可能というのがポイントになります。
基本形状は、ハンディ型であり、パイプを伸ばしてスティック型で使おうという考え方です。
当然、構造は複雑になりますし、難易度も高い。
メリットは、全てのものを持って移動しているわけですので、ロスが少ない。
例えば、1Fと2Fを掃除することを考えてみましょう。
当然、間の階段も掃除するのですが、分離型だと階段はハンディ型にして掃除するわけですので、スティックのパーツを、1Fに置くことになります。
2Fはスティック型で使うので、一端1Fまで降りて、スティック部を取ってくる必要があります。
可変形はそれがない。
全部本体に組み込まれているわけですから、階段を掃除しても降りることなく、2Fの掃除をすればイイわけです。
■スティック型掃除機のポイント
スティック型掃除機を見る時は、幾つか重要なポイントがあります。
1つめは、バランスです。
要は、取り回し易いかです。
バランスを取るためには、手元に重いモノを集中させるのがセオリーなのですが、これがなかなか難しい。
分かりやすいのは、天井を掃除する体勢を取ってみることです。
バランスが悪いと、とても持ち上げにくい。
2つめは、吸い込みです。
最近は、強力な小型モーターと、良い制御回路ができているため、余り不満を覚えることはなくなりましたが、これも確認が必要です。今使っているのに対し、満足できる吸い込みかどうかです。
その他
●バッテリー駆動時間
●ゴミ廃棄
●フィルター仕様
などが、ポイントですね。
■可変の意味
可変と書きましたが、どういうことか説明しましょう。
まず元になる「ハンディ型」は、次の形です。
可変の説明図です。
1)コントロールハンドルの位置が変わること、2)パイプを引き出すことができること、3)ヘッドはアタッチメントとして抜き差しできることが、ズシされています。
最後は、実物で確認ください。
さて、こう変わるのですが、日立は今回面白い実験を見せてくれました。
形により筋肉に対する負担がどの位違うのかです。
使用する掃除機は、ヘッドを付けっぱなしなので、実際の掃除そのものですね。
階段は一例で、家の至るところで、体に負担を掛けない手法を、掃除の流れを中断させずに採れるのが、可変形のメリットです。
■新設計SDハイパワーファンモーターとパワーブーストサイクロン
掃除機の飽くなき命題の1つが、モーターの小型化とパイパワー化です。
特に、スティック型掃除機は、ここがキーです。
少し前まで、有名なメーカーの製品でも、明らかにモーターが弱いという場合があります。
日立は、新型モーターを入れてきました。
さて、このモーターの威力も是非ビデオで見てください。
キャニスター型掃除機のデモでお馴染みのボーリングの玉の持ち上げです。
■キャニスター型最高機種と、同じ「スマートヘッド」を採用
昨年レポートしましたが、日立のスマートヘッドはとてもイイです。
とにかく、ハイパワーモーターとの組み合わせなら、効果はバツグンです。
昨年、1、2を争うイイできのヘッドです。
しかし、今までならキャニスター型で用いられているヘッドを、そのままスティック型掃除機で用いることはなかったです。
理由は重い上に、消費電力が上がるので、採用ができなかった。
今回は、スマートヘッドが採用。大幅に使い勝手が向上しています。
まぁ、論より証拠。
ビデオを見てください。
■残されている課題
スティック型掃除機の一番のポイントは手軽さにあります。
2〜3分のサッと使いが、すごく増えます。
その時に窓開け換気のようにしますか?
東京に住む私の知り合いの多くは、「しない」でした。
「排気」はスゴく重要です。
現在、豆知識「換気の話」を連続掲載しておりますが、現在の日本では、部屋に換気可能な換気扇を付ける必要があります。
その位、密閉度が上がっている部屋ですからね。
ほぼ100%取り切れないと、掃除機は、ゴミを吸い上げると共に、排気で空気中に粉じん(花粉、アレルゲン、PM2.5など)を拡散している可能性が有ります。
サイクロン型は理論的に、粉じんだけをダストカップに残し、排気はキレイな空気であるはずなのですが、確認データーが欲しいです。
キャニスター型のサイクロン掃除機には、フィルターを使用しているところも多い。
ここは、日本の家屋や、家事は昼という生活習慣が変わったことを鑑み、手間でもデーターを見せて頂きたいところです。
この事は、日立だけの課題ではありません。
PV-BC500の性能が、今までと一線を画すレベルにあるので、より求めるレベルを上げたと思って頂ければ幸いです。
商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/
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レポート「日立掃除機、パワーブーストサイクロン、CV-SA700 正当な進化。力と技のサイクロン。」
2015年2月1日