レポート

特集 24時間活動量計完全比較
Jawbone「UP24」vs fitbit「flex」 バトル1 装着


今年、多くの人が、Jawbone「UP24」もしくは fitbit「flex」を手に取り、「どっちが自分に合うんだろうなぁ?」と悩まれることと思います。
今回から数回に渡り、Jawbone「UP24」と fitbit「flex」を徹底比較します。
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今回より、数回に渡り徹底検証する24時間活動量計。
左)JAWBONEの「UP24」、右)fitbitの「flex」


■何故、「UP24」と「flex」なのか?
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先日、JAWBONEが発表した最高モデル「UP3」。
UP24の機能に、心拍計、体温計が加わる。


先日発表されたJawbone「UP3」を皮切りに、今年後半は、fitbit「Charge HR」「Surge」と心拍計が、だんだんスマートウォッチというカテゴリーに肉薄するモデルが発売されます。

それの発売前、現在の主力モデルJawbone「UP24」と fitbit「flex」の徹底比較をしようと思います。

この2つを代表候補にする理由は3点。

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もう直、販売されるfitbit「charge」。
「flex」に時計機能他が
加えられている。


1つめは、装着場所が「手首」だからです。
24時間身につけ、不自然でないのは、体のくびれた部分、すなわち、首、手首、足首です。
この中で、一番対応が楽ですから。

2つめは、24時間活動量計の基本である、「運動状態」、「睡眠状態」がわかり、「食事の情報」を後付けで入れることができることです。
体重情報などは問題ないのですが、心拍数に関する情報などは馴染みがない人も多い。
このため、機能を絞りました。

3つめは、価格です。
日記で「三日坊主」という言葉は、よく聞きます。
ほとんどの人にとって新しいカテゴリーですから、安い方がベターなわけです。

 
■「UP24」の特徴
メーカー名は、JAWBONE(ジョウボーン)。アメリカの会社です。
3年前、この分野の評価をするに当たり、選んだのは先代の「UP」です。

その時の条件は、上記3つに加え、どの通信会社(docomo、au、softbank)のモデルでも問題ないことと、スマホのOSがAndroid、iPhone双方とも使えることでした。

「UP」はそれらをクリアしていました。

接続は、当時、データーの出し入れが可能な「ヘッドフォン端子」に差し込む方法でした。

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UP24の最大の特徴はバングル形状
常にこの形を保つ仕様。


「UP24」は昨年夏に、日本に輸入され始めたモデルです。
UPとの違いは、データーのやり取りに、Bluetoothを使うことです。
このため使えるスマートフォンは限られます。
ただし「UP」は、ほぼ同機能で、接合させてデーターをやり取りするタイプですから、使えるスマートフォンが俄然増えます。

 
UP24固有の特徴をあげろと言われると、まず出てくるのはバングル形状ですね。
運動時も付けておくものは、基本柔らかく作りますが、UP24はその常識に挑戦するような形です。
彼らは、時計と一緒に付けることを、かなり意識して作ったのではと思います。

時計状ののモノだと同じ雰囲気ですから、飾りとしても面白くありませんからね。

 
■「flex」の特徴
メーカー名は、fitbit(フィットビット)。アメリカの会社です。
一番最近のデーターは、未入手ですがワールドワードのシェアは最大でしょう。
24時間活動量計の火付け役といってもイイです。

が、実は3年前、存在を知りながら無視しました。
理由は、基本 softbankが、販売、サービスをしていたからです。
つまり閉ざされた範囲での対応だったからです。

生活家電は、誰でもというのが前提ですので、対応が1つのメーカーのスマホだけであるため、見送りました。

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flexの本体部は非常に小さく、それをエラストマー樹脂のリストバンドに差し込んで使う。
差し込む時は、本体の裏側に書いてある「◀」で入れる方向を確認すること。


 
flexの特徴はといわれると、本体は非常に小さく作られていて、リストバンドに入れて使うことですね。
このため全体としては、腕時計に近い感覚の商品となっています。

 
■第一回目は、「装着」の徹底検証
さて、徹底検証です。
第一回目は、ウェアラブルのキモ、「装着」です。
「24時間活動量計」と称する通り24時間はめつづけるわけですから、特に創意工夫が必要です。
まず、今回はここを解き明かして行きます。

■徹底検証1:サイズ
UP24は、購入時にサイズを選びます。これはUP24が一体型であり、バラすことができないためです。
選択できるサイズは3つ。
小さいと付けているのがいやになりますので、迷ったら大きい方を選んでください。
サイズ 寸法 重さ
S 52mm(W)×35mm(H)(内径)
66mm(W)×50mm(H)(外径)
19g
M 63mm(W)×40mm(H)(内径)
76mm(W)×54mm(H)(外径)
22g
L 69mm(W)×43mm(H)(内径)
81mm(W)×56mm(H)(外径)
23g
flexは、デバイスをリストバンドに入れ込むタイプです。
購入時は、Lサイズのリストバンドに装着してあります。大きすぎるとSサイズのリストバンドにデバイスを装着し直します。
(リストバンドの留め金具は1つかありません。留め金具も付け直しましょう)
サイズ 寸法
S 140~176mm
L 161~209mm
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同梱されているLサイズとSサイズのリストバンド。


ちなみにサイズはちなみに、幅は13.99mmだそうです。

 
色々な人に付けてもらっていますが、現在の所、UP24、flex共に合うサイズがなかったという話は聞いていません。
大相撲の逸ノ城のような巨漢ならともかく、一般的に問題はないですね。

勝負なしとします。

 
■徹底検証2:はめ方
UP24は硬いバンドル、flexは時計に例えるといいでしょうね。

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UP24は広げて入れるタイプ。
確実にして、スムーズ


UP24は輪をちょっと広げ、手を入れるだけ。
後は勝手に元通りになります。
1秒と掛かりません。

flexは時計型に似て、手首に巻き付け、金具で止めます。
ところがベルトが柔らかく、金具は押さえつけて押し込むタイプです。

一見問題はなさそうなのですが、下の写真にありますように、リストバンドが変形しやすいため穴が逃げたり、金具の位置が目で確認できないため、中々大変です・

慣れると3秒位で留めることができますが、初めてのころはかなり時間が掛かりました。
また、ある程度、慣れた今でも、慌てるとダメですね。

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左)flexを手首装着する時、人差し指と親指でパチッとはめ込む。
中)リストバンドが柔らかいため、押すと逃げる(人差し指を土台に使うのはそのため)
右)金具全面が親指に隠れるため、目で位置補正することができない


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Apple Watch。
バンドの金具方向が逆。


この金具留めですが、アップル社のApple Watch(スポーツタイプ)は金具の方向を逆にしています。
こちらの方が、リストバンドの穴位置と金具の位置を合わせやすい。

はめ方は、UP24の方が楽です。

 
■徹底検証3:フィット感
装着3で書いた通り、UP24は硬いバンドル、flexはやわらかな時計ベルトです。
その通りのフィット感です。

手首は上下部分でフィットさせています。
が、UP24は硬いので微妙に動きます。しかしflexのリストバンドは柔らかくほとんど動きはありません。

ただしこれは個人の好みのレベルと判断しました。このため勝負なしです。

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左)「UP24」は形があるだけに、左右は大きめの隙間、右)「flex」は、微調整できるため、フィット感はいい


 
■徹底検証4:凹凸(おうとつ)
「UP24」は、硬いため元々円形の形状を取らせています。
このため結び目の端に当たる部分は出っ張っています。
ほんの時たま引っ掛かることがあります。
半袖の時ですね。
また、長袖の時は、袖口の余裕がほとんどなくなります。

「flex」は基本時計ですからね。
極めて引っ掛かりにくい。

ただ、見た目より、この差は出てきていないのが現状です。
下写真だと、鬼の角のようにせり出しているように見えますが、これが一番酷い時を再現したものです。

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左)UP24の合わせ目。硬いため、黃矢印のように、出っ張る部分がでてくる。
右)flex。滑らか。


実際は、ほんの時たま、引っ掛かるかなぁという感じがする程度です。
鬼の首を取ったように騒ぎ立てるレベルではありません。

ちなみに、flexだと全く引っ掛からないかというとそうではありません。
時計を引っかけることがあるのと同じです。

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左)UP24の上にflexを乗せたところ。上部以外、flexの方が薄いことが分かる
右)flexの上にUP24を載せたところ。上面の一部がUP24より厚いことが分かる。


ただし勝負は僅差で、flexの勝ちです。

 
■徹底検証5:
UP24は、抗アレルゲンTPUラバーを採用。
硬いため、常に適度な隙間があるためでしょうか?
汗で悩まされたことはありません。

flexは、エラストマー性です。
また、密着性がイイためでしょうか?
汗が逃げにくく、溜まることがあります。

ただ、これも差は小さいです。

勝負は僅差で、UP24

 
■徹底検証5:汚れ
DSCF8818使っていると汚れます。
双方とも洗える素材を使っているので問題はないです。

ただ厳密にいうと、UP24は内側に文字が彫り込んであるので、ここに汚れが溜まりやすいです。
詳細レポートなので、記載しておきます。

取りあえず勝負は、flexの僅差勝ち。

 
■徹底検証6:ファッション性
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バングル形状ときれいな浪模様が人気。


バングルに似たUP24は、微妙なデザインがしてあります。
女性にとても人気があります。

色は「パーシモン(オレンジ)」「ピンクコーラル」「オニキス(ブラック)」「レッド」「レモンライム」が、現在ホームページに掲載されています。

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「UP24」で選択可能な5色。


 
逆にflexは、非常にプレーン。
幅広いシリコンブレスレットを、はめている感じです。

fitbitのホームページだと、色は「ブラック」のみしか表示されていませんが、正規代理店を務める販売している美貴本に問い合わせますと、「ネイビー」「タンジェリン」「ブラック」「ヴァイオレット」「ブルー」「ライム」の6種類で展開中とのことでした。

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現在、ホームページに掲載されて いるのはブラックのみ


 
flexのポイントは、リストバンドの交換が可能ということです。
2/5より美貴本が、Mikimoto Beans Store 他で国内正式販売を開始しています。

またアメリカで販売されているのを、アマゾンなどで輸入する手もあります。
主力は、$3.98(ざっと400円)。
中には、トリーバーチの金属ブレスレットの様に、並行輸入で37,800円もするスゴいモノもありますが・・・。
ただし、24時間肌につけるものですので、お買いになる時は、くれぐれも品質に気を付けてください。

遊べて面白そうなことは事実です。
が、トリーバーチのように本格的なモノですと、品がでますが、400円のリストバンドだと洗練度が足りていないかも知れません。
24時間常に一緒ということには、厳しいかも知れません。

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Mikimoto Beans Store 楽天店で、
2/5より発売され始めたアクセサリー類


 
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トリーバーチのfitbitケース。
アマゾンで、37,800円で発売されている。
価格的には本末転倒のような気がするが・・・。
だんぜんクールなのは事実!


別の観点から見てみましょう。
UP24も、flexも時計機能はないですから、時計をして更に付けることがあるわけです。
そうなると、時計のマッチングもポイントになります。
ここまで来ると完全に好みの話ですので、善し悪しを簡単にくだせませんね。

ファッション性は勝負なしとします。

 
ということで、UP24が装着するのが楽なことが大きく違い、後は微妙な差がいろいろあることがお分かり頂けると思います。
ウェアラブルという言葉が、今から飛び交いますが、ウェアラブルは身につけるモノですから、装着はすごーく大事です!

取りあえず、「01 装着」に関しては、生活家電.comとしては、「UP24」の勝ちとしますが、今回「勝負なし」の判定としたファッション性は、個人個人見方が違いますので、「はめ方」以上に重要視する人が居られましたら、自分の見方を信じてください。

 
次回は、「使用感」を徹底的に検証したいと思います。
お楽しみに!

 
商品のより詳しい情報は、各社のホームページにてご確認ください。
JAWBONE:https://jawbone.com/ fitbit:https://www.fitbit.com/jp
 
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