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「サンマは汐留に限る!??」
パナソニックの新型IHクッキングヒーター


古典落語の有名な噺に「目黒のサンマ」があります。
特に、三代目 三遊亭金馬が演じる「目黒のサンマ」は絶品でした。
それはさておき、「サンマ」は、IHクッキングヒーターを開発する時の、課題魚だそうです。
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サンマ。漢字では秋刀魚。秋に捕れる刀のような魚。
江戸時代は、房州(千葉県銚子)のサンマが、
日本橋で扱われた。

季節モノですので、年間を通して食べる焼き魚は、多分「鮭」。
ところが、「鮭が上手く焼けます」とアピールしてもダメなのだそうです。
全員が口裏を合わせたように、「サンマは上手く焼けるか?」と聞くのだそうです。

サンマを焼くためというわけではないのでしょうが、パナソニックの新型IHクッキングヒーターは、魚好きの日本人に魅力的な仕様です。

 
■「強火の遠火」
日本は四方を海に囲まれています。
内陸県岐阜県、群馬県、埼玉県、滋賀県、栃木県、長野県、奈良県、山梨県と呼ばれる所もありますが、川、湖もふんだんにありますので、日本の食卓は魚です。

そして魚の焼き方ですが、「世界広し」と言えども、直火で焼く所は余りありません。
素材の味を十分活かす「和食」ですからね。
焼き方も、なかなかコツがあります。
「強火の遠火」。

日本ですからね、熱源は、「炭火」。

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魚を焼く七厘。尾頭を落とさないでも済むように
長方形を使うのが重要。
写真は、丸和工業社の七厘。

炭火はスゴく火力が強いですからね。
直接当てるとダメですね。
炭になってしまいます。

そのため、串を打って少し離す。
もしくは焼き網を使います。
そうすると、遠赤外線により、脂部分が焼け落ち、水分を保ちつつ表面を焼くために、皮はカリっとした食感であるものの内部は柔らかく焼上げることが出来ますね。

距離をとっているために、熱ムラがない。
串ですので、油とかがネチョってすることもありません。

 
■IHグリルの進化
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昔のシーズヒーター。
温度ムラが発生しないように、
複雑な構造をしており掃除もし難い。

IHグリルですが、ここで魚を焼く人が多いようです。
が、問題は2つあります。

1つめは温度ムラですね。
単純にいえばシーズヒーター直下と、そうでないところで温度が変わります。
焼きムラがあると美味しくないですからね。
このためにヒーターの形を工夫したりして対応します。当然値も張りますよね。

2つめはお掃除です。
はしりのサンマなどは、見るからに油がのっていますし、音も「ジュージュー」。
いろいろな所に飛び散ります。

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今回 Vシリーズに
採用されているグリル皿

具合が悪いというので、金属のグリル皿の中に食材を入れて加熱する。
油は基本、金属のグリル皿の中で受けようというのですが、これも一つ誤ると温度ムラが発生します。

 
今のIHクッキングヒーターのグリルは、使えるグリルにするために、日夜工夫が凝らされています。

 
■IHヒーターをグリルにも、「大火力ラクッキングリル」
パナソニックの新型IHクッキングヒーターは、グリルの熱源を今回、一部変えました。
上の熱源はシーズヒーターのままなのですが、下の熱源をIHにしたのです。

もともとIHクッキングのための器具ですからね、それが使えるなら最高です。
温度ムラがありませんし、外(皮)から中(身)への熱を伝えるのですから、食材への熱の伝わり方も同じです。

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左)焼き加減のグラフ。狙いは軸部にピンクで「ジューシー」とあるところ。
オレンジはシーズヒーターのみ、青紫がIHで対応できる部分
右)グリルの底部。IH化されている。


 
エネルギーを伝えるのは、グリル皿。
表面には、細かい溝があります。
本当は網目の方が良いのかも知れないですが、洗いにくくなりますので、・・・。

 
更にシーズヒーターも、遠赤外線と近赤外線を組み合わせ、熱ムラの発生を極力抑える方式です。

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左)Vシリーズの上側ヒーター。遠赤外と近赤外の組み合わせ。
右)新しいグリル皿の解説


 
私の友達に、居酒屋の店長がいます。
彼はサンマを焼く時は、魚焼き器(フィッシュロースター)を使います。
15-20分位だそうです。

パナソニックの「大火力ラクッキングリル」は、余熱なしで、何と13分。
IHですからね。
立ち上がりからパワーがあります。
しかも、自動ですので、見ている必要さえありません。
かなりスゴいです。

 
ちなみに、この開発のために焼いて食べたサンマは5000匹。
北海道は釧路に水揚げされたサンマだそうです。

 
■お掃除し易い
このグリル、お掃除もし易いです。
まず、扉です。
完全に外れます。

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左)グリル部の扉を外したとこ、右)扉の裏側のボタンを押すと外れる。実に簡単。


次に下面は、グリル皿ですからね。
はずして洗えます。
その上、IHですから当然面もフラット。

横と奥にも、手がラクラクはいります。
こちらもフラット。

そして上面。
こちらは、拭く必要がないそうです。
理由は、汚れを焼き切るからです。
大火力ならではの荒技、というと大げさですかね。

一面でも掃除の手間が省けるのは、助かります。

 
■IHならではの技、「低温料理」
シーズヒーターにできなくって、IHならできることって何でしょうか?

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低温料理の、とりハム、ローストビーフも会場に。

実は、低温コントロールです。
IHは、料理に使われる下は80℃、上は280℃をきっちり管理します。
その上、余熱不要と来ています。

低温料理80〜120℃で調理する料理。は、タンパク質を壊さないということで、現在注目されている調理法です。
とりハム、ローストビーフ、プリン、グラノーラなどなど。
美味しいモノが、たんとあります。

これらを全て食卓に載せることも出来ます。

 
■愛されて「500万台」
パナソニックは、1990年9月にIHクッキングヒーターの生産を開始しています。
13年後の2003年に100万台。
そこから6年後の2009年に300万台。
2011年の東日本大震災で、「すべてを電気で賄うのはいかがなものか?」と言われた時もありましたが、2014年に500万台を達成したそうです。

 
今回のVシリーズのグリル部の構成は、魚を上手く焼くため、よく考えられています。
今後の標準構成になりそうな気がします。

料理は、火を制することだとよく言われます。
それは、大火力をキチンと制御し、適切に扱うことです。

魚だって、「強火の遠火」であり、「弱火の近火」ではありません。
強火=強い火力が基本になります。

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左)Vシリーズで焼き上がったサンマ。尾頭付きで5匹一度に焼ける。
右)試食。サンマにとりハム、ローストビーフ。


 
ちなみに、Vシリーズで焼いたサンマは美味しかったです。
できれば、大根おろしと醤油でした。
いやぁ−、サンマは目黒に、もとい、今回のプレゼン会場、パナソニック リビングセンターにちなみ、こう言いましょう。

「サンマは汐留に限る!」

お後もよろしいようで・・・。

 
商品のより詳しい情報は、パナソニックのホームページにてご確認ください。
http://sumai.panasonic.jp/ihcook/

2015年1月24日

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