2015年、「生活家電.com」の裏テーマ!
「現在の家と家電の関係」
2015年です。
未年です。
縁起を担ぐわけではありませんが、羊は「吉祥」を示します。
吉祥の中にも「羊」がいますよね。
群れ(ここにも羊)栄えることから、平和、繁栄の象徴とされてきました。
また、音(おん)の未は「昧」に通じ、熟したとか、暗くなる程実が多くなる様を表します。
是非、そうなって欲しいことです。
■今年の裏テーマ
今年の裏テーマとして、「現在の家と家電の関係」を取り上げます。
何故、裏かと言いますと、表は「家電の面白さを伝えること」だからです。
前々から書いてはいますが、家の密閉度は「効率のよい冷暖」ということで、ドンドン上がっています。
昔からすると、「進化」という人もいます。
しかも、環境汚染は進む一方です。
春先の「花粉」から始まり、「黄砂」「PM2.5」。
花粉症の人は、外に洗濯物も干せない状態です。
これも「進歩の結果」と呼ぶ人もいます。
これを課題的な言い方になおしますと、
「ある密閉空間(家)に人と家財があります。
この中で健康に暮らす手段を考えなさい」と言っているわけです。
人が「健康に」暮らすためには、いろいろな条件が必要です。
「新鮮な空気」「安全な空気」「適切な温湿度」とかです。
「外」、地球と言い換えてもイイかも知れませんが、その外と上手くやりとりしている間は、気前よくタダでもらえるものが、人は富を追求し過ぎましたからね。
地球、自然から、イイものをもらえなくなったわけです。
「空気」「水」などは典型。
「安全な食事」もそうでしょう。
その結果、魂の器とも言うべき人間の肉体。
これは「自然」ですからね。
これが当然「悲鳴」を上げるわけです。
「人間は社会的動物で、・・・。」
論が過ぎるので辞めますが、何らかの折り合いが必要なわけです。
「現在の家と家電の関係」が明らかになることは、現在、健康的な生活に必要なモノ(もしくはコト)がわかるということです。
ここをつまびらかにして、行きたいと思います。
■法律も再チェック
ちなみに、この「家」ですが、どうしても「法律」「経済」を避けることができません。
先の家でも、今の建築法には、「各部屋に、30分に1回、その部屋の空気を完全に入れ替える能力を有する換気システムを持つこと」が定められています。
これは、新建材の有害物質「ホルムアルデヒド」対策として法制化されたものです。
使う、使わないに関わらず、「換気システムは各部屋に付いている」のです。
私は、今まで、いろいろな人に「エアコンと換気の関係」を聞いてきました。
明確な答えは、まだ得られていません。
ですが、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)が、声高にいわれ始めた現在、家はより法律で縛られるかも知れません。
これ悪い言い方をすると、一軒家を作る時の最低金額が上がっているということです。
日本家屋のユニークさは、木と紙の使い方なのですが、このような自然素材は割合高いです。
日本和紙で障子、ふすまを作ろうとしたら、ちょっとたじろぐ価格となります。
法律であるシステムをどうしても入れなくてはならなくなると、人工素材にしなければならなくなる可能性があり、家が変わる(進化する)わけです。
■総合的な視点で
昨年11月、福島の仮設住宅で空気中のカビの胞子量が通常時の倍であることが公表されました。
仮設住宅ですから安価に作ります。
しかも寒い福島。
調査したわけでないので、推測になりますが、過度の密閉度で逃げられなくなった水分にカビが繁殖したものと思われます。
昨年、加湿機メーカーの新製品はおしなべて「水タンクの除菌」をアピールしました。
が、空気中には、カビの胞子があるのは事実ですからね。
結露し、それに気づかなかったら、カビが繁殖する可能性は大なわけです。
この場合、加湿機としては問題ないのでしょうか?
私は、そうでないと思います。
密閉度が高くなった現在、加湿は難易度の高いテーマです。
特に加湿し過ぎた場合、冬場は除湿機能を有する家電がないのが常ですので、大変です。
ポイントは、加湿能力でなく、「管理能力」が必要なのです。
単機で無理なら、2台。
それでもダメなら部屋全体。
それでもダメなら家全体。
で上手く調整を取ることが望ましい。
これに近い話、皆さんご存じですよね。
HEMS(読みはヘムス。ホーム・エネルギー・マネージメント・システムのこと)ですね。
理想的なのは、「個性豊かな家電」が「チームとして」機能することにあるのです。
それには、家の素材機能、設備機能も入ります。
しかし、「どうやって」は確定していません。
日本国憲法には、「人間としての最低限の生活の保障」はうたわれていますが、「どうやって」は別。
それのようなものです。
満点解答がでないのは、承知の上です。
ただ、「何が分からないので、できないのか」までは、何とか辿り着きたいと思っています。
これは、実は、今までされてこなかった分野で、今年のテーマとしてみます。
さて、さて、今年も365日、いろいろ面白そうなことに、人に、巡り会えそうで、楽しみです。
2015年1月1日