思うこと

ビッグデーターによる新しい可能性
JAWBONE「UP3」の発表会にて


2015年1月に発売されるJAWBONE「UP3」。
運動、睡眠に加え、心拍、体温まで計れる優れた機能を持ち、だんだん医療に近づいているように思います。
その上、ビッグデーター。
種々の因果関係を出すことができるわけです。
話を聞いている内に、思ったのは「UP3はストレス測定器になるなぁ」ということでした。

 
■ストレスの症状
ストレス。
現代病とも揶揄されるストレス。

いろいろな言い方がありますが、基本「心的圧迫」です。

人間の身体は、それまでの状態を「維持」しようと頑張るのですが、なにしろ意識、無意識の内に「圧迫」を感じるわけですので、人間の身体はそれに対応しようとします。

例えば、自律神経失調症の場合、「動悸」「冷や汗」「めまい」。そして「血圧の上下」などの症状です。
行動的には、「朝起きられない」「立ちくらみ」「不眠症」などなど。
その症状は、人により異なります。

で、医師にかかるとします。
すると症状を聞くなり、立ち所に「自律神経失調症ですよ。」と判断してくれるかというと違いますね。

これらの症状がでる疾患は、いろいろあるからです。
その上、症状のレベルは人によりマチマチ。
A氏なら問題ないことが、B氏には問題だったりするわけです。

私は経験者ですから、その時の辛さは十分知っています。
しかし、これは周囲から非常に理解されにくい。

今の世の中、昔より弱者は生き残り難い世の中ですからね。
辛い世の中です。

 
■何故、医師は判断しにくいのか?
本当だったら、漫画「ブラックジャック」の様に快刀乱麻、ずばり病名を言って欲しいものなのですが、できないのは何故でしょうか?

それは患者の個人差が大きいことと、症状をその患者の平常時との比較で見つけることができないためです。
さらに医者の前で、その症状が現れないことも多いです。

患者が膨大な自分のデーターをストックしておけば、その時と比較してかなり確かな結論を出すことができるのですが、普通そんなことはないですからね。

患者の話と現在の状態。
それで判断しなければならない医師も大変です。

 
■必要な要素
では、何を測定して置けばイイのでしょうか?
UP3は、運動、睡眠、心拍、体温が計れます。
自律神経失調症の症状を見ればわかると思いますが、心拍、体温、睡眠は重要です。
医師からは、後、血圧が欲しいと言われるでしょうね。

逆に、運動は重視されないでしょうね。
運動ができる内は、基本、神経症ではない場合が多いですから。

 
■UP3の伸びしろ
UPは非常に柔軟なシステムです。
それを痛感したのは、ファームウェアをアップし、バッテリーを2倍持たせるようにした時です。

24時間使用する場合、バッテリー使用時間、充電は非常に大切です。
使用時間はなるべく長く、充電時間は短くです。
UP24はファームウェアの変更により、14日間の使用時間、1時間充電を実現しました。

実は私が驚いたのは、「ファームウェア・アップ」という手法です。

ファームウェア・アップは、バージョン・アップと違います。
バージョン・アップが、今までのものに糊付けし機能拡張する感じですが、ファームウェア・アップは基本的な動き方を変えるモノです。
それだけになるべく避けたい。
安いデバイスだと、新製品として売り出します。

JAWBONEはそれをしませんでした。
これはメーカーの意志として重要です。

 
これと同じようなことが、アプリにも言えます。
今できないことが未来永劫出来ないわけではありません。
バージョン・アップで、いろいろできると思います。

特にビッグデーターを駆使すれば、かなりの所まで詰めることが出来るのではと思います。

 
もうお分かりですね。

UP3は、運動計、睡眠計、基礎体温計として使えます。
生活リズムを上手く回すのにも使えます。
が、それは積極的な時です。

人生積極的な時だけではありません。
受け身の時があります。
そんな時有用なのは、ストレスを客観的に計れるモノです。

そんな便利な道具、今はありません。

が、データーを集めそれを駆使すれば、できる可能性があります。
1年後、2年後でも、アプリのバージョン・アップで、ストレス計測が可能になったら、スゴいことだと思います。

 
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2014年11月28日

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