新製品

冬はこれ一台にお任せか?!
「加湿+除菌」の加湿機:HM-C600S、
cadoの加湿器、空気清浄機 2014モデル


cado(カドー)は、2011年に創立の日本のベンチャー企業です。
普通、ベンチャー企業は、3作目位から市場の要求を満たす商品が出せるようになり、世間に知れ渡る場合が多いです。
が、cadoの処女作は全く違いました。
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新モデルのAP-C700D(白、黒)。
10月28日発売。
左下の書類は、AP-C700のAHAMテスト結果。

Cadoの処女作は「AP-C700」ですが、完成度が高いというより、いきなり国内の空気清浄機がやっていないことをやってのけました。
米国家電製品協会(AHAM)が定めるCADR(Clean Air Delivery Rate:クリーンエア供給率)空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表した指標で、空気清浄機の集塵性能を測る国際的な基準において世界No.1の空気清浄機能認定を受けたのです。
タバコの煙、花粉、ホコリの基準において日本メーカーとして初めてCADR最高値を獲得したのです。

しかもデザインも中々の優れもの。
その上、ブルーホールのようなアイコンも備えている。

非常に高い完成度の空気清浄機と言えます。

 
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2013年モデル:HM-C400。

そのcadoが加湿機を出したのが、2013年。
これも面白い製品です。

感心したのは2点。

1つめはデザイン。
斬新で、普遍的なデザイン。しかもギリギリ大きすぎない範囲です。
こちらはかなり長期間使っても飽きなさそうです。

2つめは性能。
基本は、熱を用いないためバクテリアが発生しやすい超音波式です。
が、水を衛生的に保つ機能、それどころか、空気中の細菌まで減らすゼオクレア・テクノロジーを採用しています。
湿度が50%を超えますと、インフルエンザ・ウィルスの減少率も高くなりますウィルスは核にタンパク質が取り囲んだもので、生物ではありません。このため、増殖できないとどんどん数が減ります。このためインフルエンザ・ウィルス数はほおっておくと基本減少します。その減少の仕方が湿度:50%以上、23℃以上早くなります。インフルエンザが夏に流行しない理由です。ので、上手く使いこなしてやると、空気清浄機と同等の性能が出せる可能性があるわけです。

 
■HM-C600S:美しい+最強性能
新型加湿器のコンセプトは、「美しい+最強性能」だそうです。

「最強性能」って・・・何?
そうですよね。
何が最強なのか、どうあれば最強なのかが分からないからですからね。

 
cadoでは、最強性能=バランスが取れていることと定義しています。
次の表を見てください。
cadoがプレゼンテーションで使ったものです。

無題1 加湿器には、いろいろな方式がありますが、加湿器に必要な「加湿能力」「電気代」「蒸気温度」「雑菌衛生」の4つの性能全てに「○」な方式はありません。
cadoの「バランス」が取れているというのは、この4つの性能を全てクリアすることです。

 
■ゼオクレア・テクノロジー
超音波方式の問題は、「加湿能力」が弱いことと、熱を使わないため使用する水に細菌が繁殖しやすいことです。
加湿能力の方は、業務用の超音波振動板を使うことで対応しました。
これは分かりやすい対応ですね。

 
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抗菌ゼオライトの写真。
cadoのホームページより転載。

では、「雑菌衛生」はどうかというと、ゼオクレア・テクノロジーで対応します。
ゼオクレア・テクノロジーとは、ゼオライト(沸石)を使った技術です。
ゼオライトというと難しく聞こえますが、小中学の理科で水を沸騰させる時、突沸を防ぐために小さな石の破片を入れませんでしたか?
多分先生は「沸騰石」と説明したと思いますが、それがゼオライトです。

ゼオライトは、アルミノケイ酸塩のなかで結晶構造中に比較的大きな空隙を多数持つものの総称です。
もっと簡便な言い方をすると、硬いスポンジのような構造です。
この構造を利用して、分子ふるい、イオン交換材料、触媒、吸着材料に用いられており、アカデミーではゼオライト学会という学会もあります。

人工的に作ることも可能であり、話の中で、ゼオライトの完全内製を手がけているという話もでました。

HM-C600S_WH_L のコピー

2014年モデル HM-C600S。
11月20日発売予定。
矢印が抗菌ゼオライトが入った
カートリッジ。

これを用いるのですが、ゼオライト自体は細菌などを捕捉、除去することはできません。
発表会中で明言されなかったので、懇親会の時、古賀代表取締役社長に伺いますと、「銀イオン(Ag+)です。」と仰いました。

銀イオンが細菌殺傷能力があることは、古くから知られており、ヨーロッパで銀製の食器が珍重されたのは、ヨーロッパで流行したペスト、赤痢、コレラ、チフスなどの感染症の細菌に対し殺傷能力があったため、銀器を使うと感染症にかからなかったためと聞いています。

その細菌の殺傷能力のある銀イオンを、ゼオライトに多数空いた空隙に潜ませるわけです。
銀イオンは水に流れ出ますので、当然水の中の細菌はいなくなります。
その上、水と共に空気中に噴霧されます。
そして空気中の中の細菌も除去するというストーリーです。

 
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(財)北里科学センターによる実験結果。
空間体積は、25m2
結果だけを明示されても・・・。

ただ感心しないのは、何故それを発表中に言わなかったのかです。
科学というのは、「プロセス」が重要です。

例えば、医薬品。
ある病気で効果がある結果が出たとしても、何故効いたのかを明確に出来ないと認可がおりません。
作用が明確にできないと、何が起こるのか分からないからです。

是非皆に話して欲しいと思います。

 
■新しい魅力:バラの香りのフレグランスをプロデュース
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左より、昼下がりのティータイムを想定したブルー
就寝前リラックス用のダマスク・モダン
一日の始まりに活力を得るためのフルーティー

アロマはその室内の雰囲気を変えてしまいます。
イイ感じですよね。

私も、三角フラスコに、スティックを何本かさして、ラベンダーやオレンジの香りを楽しんでいます。

さて、HM-C600Sはアロマを楽しめるアロマ・ディフューザーの機能を持っているので、いろいろなアロマが楽しめます。

今回はバラの香りのスペシャリスト、現代バラの香りの詳細分析を行った蓬田バラの香り研究所の蓬田勝之所長が調合したバラのフレグランス3種も出しました。
本格的ですので、HM-C600Sを買う、買わないに関わらず、一度体験されることをお勧めします。

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吹き出し口から、鈴木副社長が
アロマトレイを取り外している
ところ。ミストの高さにも注目。

HM-C600Sは、ミストの吹き出し口が0.9m、そしてそこから1.3mの高さ、総計2.2mまで、ミストは上がるそうです。
そしてアロマトレイがセットされるのは、吹き出し口です。
まず超音波板で作られたミストは、0.9mの高さのチムニーを通る間に大きなモノをより分け、軽い小さなミストだけが残ります。このミストにアロマが付着し、飛散するわけです。
2.2mの高さまで上がるので、部屋の中に素早く拡散すると言うわけです。

会場で、ある男性が「私はジャスミンの香りが好きなのですが、」と前置きしたところ、眼をキラリを光らせ「バラの香りは花の奥にあるので、本当に嗅いだことのある人は・・・」と、HM-C600Sの所を誘導するところなどは、あゝこの人は本当にバラが好きなんだなぁと感じましたね。
もちろん、ジャスミンの香りが好きな人も、「イイ香りですね。」との絵に描いたような答えでした。

 
他にも特徴は多いのですが、字数の関係で書き切れませんので、一番下からcadoのホームページでご確認ください。

 
■モバイル加湿機:MH-C10U
冬の北国への出張は大変です。
エアコンをガンガン入れますので、寝てる間に鼻は乾くし、のども痛くなります。
マスクをして寝るという人もいますが、まぁとにかく大変です。

こんな時に便利なのがモバイル加湿機です。

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当日の発表資料より抜粋。

こちらも、加湿に加え、除菌の能力があるそうです。
除菌に関しては、ピーズガード社とコラボし、新型の次亜塩素酸ナトリウムを採用したそうです。

次亜塩素酸ナトリウムは、上水道、プールなどの水の殺菌。家庭では、漂白剤として用いられていますね。優れた殺傷成分から黴取り剤などにも用いられます。

しかし、使用には十分注意が必要です。
新型インフルエンザが流行った時、次亜塩素酸ナトリウムを含んだ錠剤を不織布で包み、首からさげる「空間除菌剤」と称してあるメーカーで販売されたことがありました。汗などで濡れると局所的に高濃度の水溶液を生成し化学火傷を起こすため、消費者庁から使用中止の呼びかけがなされましたね。

 
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モバイル加湿機:MH-C10U。
12月10日発売予定。

では、今回はということで、ピーズガード社のホームページを繰ってみました。
「ピーズガードは次亜塩素酸イオンをアルカリ水溶液中に安定化(イメージでいえば仮眠状態のようなもの)させることに成功し、その結果として揮発することがないので、従来の次亜塩素系と全く異なる性質が出現しました。(pH8.5~12.5)
細菌・ウィルス・バクテリアなど有機物(タンパク質)に接触すると、遊離した次亜塩素イオンが直ぐに反応し、それらを分解・消滅させるので、除菌・消臭が瞬時におこなわれます。除菌・消臭効果が非常に高いことも複数の専門機関の実験で証明されています。」

そして、特徴として、
「★ 刺激臭がない
★ 金属腐食しにくい
★ 漂白しにくい
★ 長期安定性(品質劣化が殆どない) ということです。
しかも発ガン物質のトリハロメタンの生成や耐性菌の生成による心配もなく、接触分解後は水と酸素と極めて微量の塩になるだけなので、人体に安心・安全、環境にも無公害です。 」

以降、テストデーター、採用先などが並べられています。
採用先は、慶応大学病院を初めとする各種病院、老人ホーム、食品関連、はとバスなどの公共機関から、陸上自衛隊の駐屯地に至るまで多岐に渡ります。

とくにインフルエンザ・ウィルス、ノロ・ウィルスへの実証効果があるのは、心強いですね。

 
もちろんモバイルですので、リチウム電池で動きます。
大きさは500mlのペットボトルサイズ。
クルマのペットボトルホルダーが使えるそうです。

 
■cado 空気清浄機の最高峰:AP-C700S(プレミアム)、AP-C700C
双方とも62畳用です。

空気の浄化能力はそのままに、DCモーターを導入したモデルです。
「弱」での消費電力が、13Wと非常に小さくなっています。
また好評のセルフクリーニング機能も付いています。

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左)フィルターのセルフクリーニング機能があることを示す、ブルーホール。
右)PM2.5も集じんできるフィルター。この他にもう1枚フィルターが入っている。


現行のAP-C700D(62畳用)との1番の違いは、「PM2.5の可視化」です。

自分の部屋に、どの位のPM2.5があるのか分かります。
これは欲しいですね。
テレビで行われている予報との比較が可能なのです。
一定の基準ですから、記録など付けておくと面白いと思います。

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左)AP-C700S。色は黒のみ。10月28日発売。右)その天面。極めてシンプル。黃矢印部が「PM2.5の計測値」。


 
■海外への進出
空気清浄機は、大きく分けると2つあります。
空気を集めフィルターで濾しきれいにする「フィルター型」と、イオンを放出し空気中の菌を殺したりする機能を付けた「イオン放出型」です。

世界的には、早く空気をきれいにすることができる、「フィルター型」が標準です。
cadoの空気清浄機は、「フィルター型」です。
言い換えれば、世界標準仕様と言えます。

このため、当然といえば当然ですが、cadoは世界販売に踏み切るそうです。
まずは、アジアだそうです。

その時提示された面白い資料があるのでお目にかけましょう。
汚染レベルのTop11です。
1 インド 7 ブラジル
2 中国 8 イタリア
3 メキシコ 9 スペイン
4 インドネシア 10 フランス
5 韓国 11 アメリカ
6 南アフリカ
DSCF7051しかし、ここまで汚染が酷いとなると、空気清浄機と共に、最としなければならないことが多いのではと感じますね。

 
それは兎も角、cadoは、今年の年末から、中国、韓国、台湾、タイに進出を始めます。
近々、空港、レストランなどで見かけることになるかも知れませんね。

 
商品のより詳しい情報は、cadoのホームページにてご確認ください。
http://cado.co.jp/

2014年10月30日

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