新製品

ダイソン、第4の製品ラインナップは加湿機。
遠くまでミストを飛ばすのは扇風機の技術を応用


ダイソンは、エアマルチプライヤーと使った、掃除機、扇風機&ファンヒーター、ハンドドライヤーに続く第4の製品をラインナップすると、ホームページで告知していましたが、20日、その製品発表がありました。
第4の製品ラインナップは、「加湿機」です。
ダイソンは新しい製品を世に送り出す度に、新しい技術を世に提示します。
今回は、ウルトラバイオレットレンズ・テクノロジーです。

 
■今までの加湿機には欠点がある!
一般の加湿機は、大きくスチーム式、超音波式、気化式、ハイブリッド式の4種に大別されます。

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左より「スチーム式」「超音波式」「気化式」「ハイブリッド式」


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展示サンプル。左より「スチーム式」「超音波式」「気化式」「ハイブリッド式」


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カビの生えたフィルター

全部ではないですがと断りを入れながら、ダイソンによると、いずれの方式も欠点があるそうです。
それは、「給水器内の水が、バクテリア他に汚染されること」と、「部屋内の湿度が均一にならないこと」です。

バクテリアに汚染された水を使った場合、加熱による殺菌が可能なスチーム式以外、菌はミストと共に空気中を浮遊します。
聞くだに体に悪そうですね。
実際に多くの医者がそのように指摘しています。
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Hydienic Mist 加湿機AM10と新技術開発
デザインマネージャー トム・ベネット氏


 
それと共に上げられた、湿度の不均一。
温度と同じく、部屋の温湿度を一定に保てるなら、それに越したことはないわけです。

 
■ウルトラバイオレットレンズ・テクノロジー
平たくいうと、紫外線の中で最もエネルギーの高い、UV-C線でバクテリアを殺す技術です。
しかし、頭、それなりに時間が掛かります。
約3分。これで、ミスト化する部分に入れられた水が除菌されます。

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左)ウルトラバイオレットレンズのスーパーイラスト。白く発光しているところがUV-C灯。
右)カットモデル。黃枠内がUV-C灯。


あと、水の補充は、ミストで失う分だけ補充すればイイのですから、問題なく除菌できます。

 
■部屋の湿度均一には、エアマルチプライヤーを使用
室内の湿度が一定になり難いのには、理由があります。
それは遠くまで、水粒子を運ぶのが難しいからです。

このため、湿度均一を目標に掲げるダイソンが取ったのは、強力な風で水の粒子を送り出す方法でした。



ダイソンは扇風機も作っていますからね。
風の扱いは手慣れたものです。

直感力がある人はもうお分かりだと思いますが、この加湿機、水を入れなければ、扇風機としても使えます。

 
■インテリジェントサーモスタット機能
不快指数という指標があります。
夏の蒸し暑さを示す数値ですね。
何故、こんな数値を作ったかというと、高湿だと発汗による涼しさを得ることが難しくなるからです。
人間が、人体に重要な水分を汗という形で外に放出するのは、体を冷やすためです。
汗が気化する時「気化熱」で、体表温を奪うのです。
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インテリジェンスサーモスタット機能の説明グラフ。
横軸:温度、縦軸:相対湿度。温度が高くなるに
つれ、相対湿度を下げていることがわかる。


ところが、湿度が高いと、気化が促進されません。
暑く、ベトッとした感じが続く、これが不快指数をつくるもとになっています。

 
ダイソンは、これに対し、温度によって適切な湿度で調整する機能を設けました。
インテリジェントサーモスタット機能です。
設定は、25℃で湿度37.5%、15℃で湿度62%ですから、この通りだとするとかなり快適です。

 
■第一印象
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白く見えるのがミスト。

とてもパワフルですね。
扇風機と加湿機の合体製品ということが、リアルに感じられます。
扇風機は夏の季節家電、加湿機は冬の季節家電で出したり、入れたりが面倒でしたが、これは割と重宝しそうですね。

 
商品のより詳しい情報は、ダイソンのホームページにてご確認ください。
http://www.dyson.co.jp/

2014年10月21日

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