レポート

ショールームへ行こう! 「見ないと損!」アイディアの宝庫
パナソニックのリフォーム・パーク@汐留 その1


今年の9月6日(土)より公開されますので、すでにご存じの人も多いと思いますが、東京 汐留にある住宅設備総合ショウルームの「パナソニック リビング ショウルーム 東京(港区東新橋1丁目5番1号)」の1階が全面改装し、「リフォームパーク」に生まれ変わりました。
家電は独立した製品として皆様に提供されています。
生活家電.comはそのお手伝いのページですね。

ところが、今、家電を正確に把握するためには、「経済」「科学」「医療」「文化/歴史」が分からなければいけない。
中でも、「家」を正確に理解しなければ、いけません。

家が変わると、家電のあり方も変わりますからね。

 
というわけではありませんが、今回のショールーム訪問は、パナソニックのリフォームパークです。

 
■汐留ってどこ?
map_tokyo日テレがあるお陰で、「汐留」の名前を知っている人は多いですが、「場所は?」と聞くと多くの人が「分からない」と答えます。
が、実は皆さん、ほぼ正確に位置は知っているのです。
今の汐留は、元「新橋駅」です。
鉄道唱歌ができた当時は、「新橋駅」はもう少し南を走っており、ここが鉄道の起点だったわけです。

ところが、その後、東京駅が起点になると、旅客駅は北に位置した「烏森駅」を「新橋駅」として改名。
こちらは貨物駅(汐留貨物駅)となります。

で、時は移り、国鉄はJRに。
貨物駅は廃止。
民間に払い下げられ、再開発。
付けられた名前は、「汐留シオサイト」。

サラリーマンと言えばで、TVによく新橋駅のSL広場が映し出されますが、その新橋駅を出て逆側に少し歩いた所にあります。

 
今ここにあるのは、電通ビル、日テレテレビタワー、汐留シティセンター、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室、そしてパナソニック東京汐留ビル。
このパナソニック東京汐留ビルの1Fに、本日ご紹介するリフォームパークがあります。

方向を見失わずアクセスし易いのは、JR新橋駅。
「銀座口」より昭和通り方面へ徒歩約5分。もしくは「汐留口」より地下歩道をシオサイト方面へ徒歩約5分です。

 
■リフォームパーク
リフォームは、今からの主流になる住まいケアと目されています。
この不景気のご時世、新築はなかなか手がでません。
だけど、もう少し住みやすくならないものか・・・。

特に子供が独立して、使わない場所が増えたなんていうことはよくあること。

それにはリフォームが一番。
使いにくいことを改良するわけです。

リフォームで割と多いのが、「あきらめ」ですね。
「どうしようもない。」「変わるわけでもない」と思ってしまうのです。

そうでは、ありません。
リフォームのポイントは、変えたいところを明確にすることです。
そして、それに対するいろいろな事例を見ることですね。
で、「変える価値あり」と判断したら、リフォームすることです。

 
パナソニックのリフォームパークは、その事例を体感させてくれる所です。
中は「リフォーム最新設備展示」「くらしソリューション」「空間体験」「スマートHEMS展示」「ご相談カウンター」に分かれています。

 
まずは「リフォーム最新設備展示」から、どんな体験ができるのか、ご紹介して行きましょう。

 
■01 システムキッチン「限られた間口で、充実キッチン」
入り口左手には、真っ赤なシステムキッチンがあります。
「赤」は自分の気にくわないなんて言わずに、見て行きましょう。

DSCF4559_2 左の写真が、システム全体です。
見た瞬間、「あれ?」っと思ったのは、IHヒーターの大きさにビックリしました。

なんと直列3口配列。(右写真)
通常3口の場合は、三角に配列しますが、その時は奥側の口は割と使いにくいです。
しかも手前に十分な幅を持たせてあり、食材他、いろいろ置けるだけのスペースがあります。
これは使いやすそう。

思わず、「なるほど」と頷いてしまいました。

今までとは違うレイアウトですが、理に適っているのです。
正直使ってみたいと思いましたね。

DSCF4547 細かいところまで、いろいろ工夫されています。
コンセントもイイ感じの所に配置されています。(左写真)
ブレンダーなどを使うことが多くなっていますので、フリーのコンセントは2口は欲しいもの。
台所は思っている以上に家電が多く、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、炊飯器に加え、ホームベイカリー、電気ポット、コーヒーメーカー。さらに先に記したブレンダー類を加えますと、コンセントは10口近く必要。
これに換気扇が加わりますし・・・。
壁のコンセントを、全て使い切っても、あと2つ残っているのは大いに頼もしいです。

右写真は、このシステムキッチンに収容できるものを床下に納めた場合、どの位のスペースを取るかを示したものです。
様々なものを上手く収納していることがわかります。
こちらもスゴいです。

 
■02 バス 「広くて暖かいお風呂」
テルマエ・ロマエなんという、古代ローマの浴室設計技師のマンガを書くことができるのは、世界広しと言えども、日本人くらいでしょう。
その位日本人は風呂が好き!

ただし体が弱ってくると、このお風呂も一大仕事に変わります。
急激な温度変化に、体が耐えられなくなってくるのです。特に日本は脱衣所と風呂場の温度差が、欧米より差があるため、入浴中の死者の数が多いといわれています。

で、まずは暖かいお風呂に。
脱衣室暖房乾燥機(左写真)と断熱材(右写真)です。

DSCF4562 後は、なるべく使いように、風呂は広く(左写真)、各種スィッチは大きく、座面は高く(右写真)です。

DSCF4565  
■03 洗面ドレッシング「キレイを磨く・保つ 洗面化粧台」
DSCF4541 昔は三面鏡が主流でしたが、現在は洗面化粧台が主流になりつつあります。
化粧品とグルーミング用品、双方とも入り交じるため、どうしても散らかってしまいます。

パナソニックの提案は、鏡の後ろの大型スペースへの入れ込み。(右写真)
なんと、内側にもコンセントを設け、フタを閉めたままでも充電が出来るようにしています!
これは便利。
男でも、髭剃り、電動歯ブラシなど、電気を使いますからね。
当然、外側にも設けてあり、ドライヤーなどが使えます。

左写真で注目頂きたいのは、照明です。
化粧をナチュラルに仕上げるためには、「均一」が条件です。
縦の長い二本のバー照明は、優れものです。

 
■04 トイレ「おそうじラクラクトイレ」「すっきり心地いい トイレルーム」
昔から、ここを見るとお嫁さんのレベルがわかるとまで言われたトイレです。
温熱洗浄便座の普及で、昔の寒々しい感じは影もなくなりましたが、この便座が鬼門。

ケーブルの処理が下手なメーカーだと、便座に手が入るまでバラすことができないため、掃除ができない便座になりかねません。
パナソニックの便座は、それをクリアした上に、「もう一歩前へ」へ出ています。

少々、尾籠な話になりますが、男性が立ち小便をするとき、飛距離が長いとどうしても飛沫が飛びます。
で、便器の縁にかかったりします。
知らず知らずの内に臭いますし、こびり付くと取れにくい。

そこで登場したのが、これ!
驚異の映像を動画で。



この芸の細かさ。
おしっこの音を消す仕組みが初めて出た時も感心しましたが、今回のトイレには、ほとほと感心してしまいました。

 
人はトイレに対していろいろなことを求めます。
狭いことが影響しているのかもしれませんが、間違いなく優れた読書ルームでもあります。

また勉強もかなりはかどります。
下から出して上から入れるのだから、理に適っていると豪語したのはムツゴロウこと畑正憲氏ですが、韓国のハングル文字は、厠文字とも言われ、トイレ時間で3日位で覚えられるとか。

しかし、こんなトイレだとどうでしょうか?(左写真)
余りにも、余りにも居心地が良さそう。
お茶したい位ですね。
しかも、照明は「美ルック(ミルック)」。(右写真)
電球色の光なのですが、色が非常にキレイです。隣の蛍光灯と比較することができますので、是非色を確認してください。

DSCF4578 風呂文化があり、トイレ文化がある。
そういえば、「トイレの花子さん」は有名ですし、少年ジャンプ黎明期「トイレット博士」という奇天烈なマンガがありました。
日本のディープさ、堪りません。

 
■05 収納 「すっきり収まるリビング収納」
単純にいえば収納棚を設けましょうということでした。
こんなのも悪くないのですが、リビング自体は安らぐところですからね、私は好きではありません。
個人的には、他の収納法を考えたいと思います。
ただ、光るモノもあります。
棚に付けられた、コンセントです。

白やベージュのプラスチックでなく、目立たないけどちょっとゴージャスな金属光沢を持ちます。
オーディオ好きにはよく知られていますが、パナソニックは配線にも強いメーカーです。
こんな小技は、他ではなかなか見ることができません。

DSCF4580  
■06 内装ドア 「くらしにぴったりドア選び」
さて、最新設備のトリを務めるのは、内装ドアです。
「なぁんだ」と軽く見てはいけません。
ドアはその人の動きを規定しますので、とても重要です。

例えば、子供が2mまで背が伸びてしまい、毎日ドアを通る度に頭を屈めていたとします。
そんな人が腰を痛めたら本当に大変。
所が、ドアが大きければ、そんな時でも大丈夫なわけです。
毎日開け閉めするだけに、十分考えてのセレクトが重要です。

DSCF4585 左写真のドアは、有効高さ 2m46.4cm。

私が知っている大きな人は、今は亡きプロレスラー「アンドレ・ザ・ジャイアント」。
古館アナが、「動く人間山脈」と形容した人でした。
身長は、223cmと言いますので、20cmも余っています。

そして、ドアにも更に工夫を!
室内ドアは、ぶつかるのを避けるためと採光のために、ガラスが多用されていますが、そこを開き、換気が出来るようにしたものもありました。(右写真)

次は、引き戸、折り戸。
DSCF4586 そして、ペット用です。(左写真)
実は、猫がくぐった後、必ず中央に戻るように磁石が埋め込まれていたり(右写真)、よく考えられています。
DSCF4590 しみじみ感心したのは、ソフトクローズ型の引き戸。
こちらは動画でお楽しみください。



さて、「リフォーム最新設備展示」はここまで。
次回は、「くらしソリューション」「空間体験」「スマートHEMS展示」をお目に掛けます。

 
リフォームパークのより詳しい情報は、パナソニック リビング ショウルームのホームページにてご確認ください。
http://sumai.panasonic.jp/sr/page/top/top.jsp?srcd=23

2014年10月19日

タグ: , ,