“CEATEC 2014” この手があったか!
シャープの通信ライブラリーでつながる健康計測家電
基本的な健康計測家電は、体脂肪計、活動量計、血圧計です。
この3つで、かなり健康状態を知ることが可能です。
ただし、3つ機器の結果を同一のページで比較しながら見ることは非常に難しい。
少なくとも、タニタ、オムロンなど複数メーカーを使う時は、今まで無理でした。
さらに言えば、同じ会社内でもデーターの共有化ができない場合もあります。
計測器は元来「測る」ことが役目であって、データーを保存することは二次的な役目です。
それから考えると、データーは紙に書くなりして保存してということなのでしょうが、「ビッグデーター」の時代が近づいている現在、割と可笑しい話ですね。
問題になるのは2点
1. 通信方法が様々 Bluetooh HDP(Health Device Profile)医療器具、健康管理器具の接続を目的としたBluetoothのプロファイルのこと。プロファイルとは、技術が備えている機能仕様や機能標準のこと。、Bluetoothの進化系であるBLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication。Suicaなど交通カードでお馴染み)等々、いろいろな通信規格があります。
例えば、全てスマートフォン(以下スマホ)にデーターを集めて管理したいと思っても、持っているスマホがその規格に対応していなければ、ダメなわけです。
それでなくても通信機能を持っているのは少ないですからね、その通信方法がバラバラですからね。
2. 受けるアプリがない
ないわけではないですが、ビジネスにおける「オフィス」の様に標準となるものがないのが、現状です。
このため、表示される事項もバラバラです。
ただ以前より、使いやすく、まとまってきているのは事実です。
■通信ライブラリーという手段
ライブラリーとは、汎用性の高い複数のプログラムを、再利用可能な形でひとまとまりにしたものです。
また基本的に、ライブラリーは、それ単体ではプログラムとして動作させることはできません。
と、偉そうに定義を書いて見ましたが、分かりませんよね。
通信ライブラリーというのは、複数の通信プログラムのキーの部分を抜き出し、組み合わせたものと考えてもらえればイイです。
それ自体は、機能しませんが、アプリにこのライブラリーを組み込んでやると、上に出てきた、Bluetooth HDP、BLE、NFC等が、そのアプリで使えるようになるわけです。
もともとBluetooth HDPしか対応していなかったアプリが、BLE、NFC等のデーターも使えるようになるわけです。
これは便利です。
実は、アプリケーションを、複数の通信形式に対応するようにすることは、できないわけではありません。
が、開発、検証に膨大な時間が掛かるのです。
そうなると、通信ライブラリーで対応するということは、費用削減、時間短縮なかなかのプラス要因です。
スマートフォンがBluetooth HDP、BLE、NFC等をキャッチする機能を持っていれば、この様な手段を用いて、いろいろなデーターを取り込めるのです。
複合的な健康データーの重要性を考えると、今後注目したい対応法の1つです。
ちなみにこのシャープの通信ライブラリーですが、東京築地の聖路加国際大学が「タブレット端末を用いた遠隔看護支援システム テレナーシングシステム「生き息きほっと和み」」として実用化などされています。
尚、販売は、(株)ISP社が販売を受け持っています。
http://www.isp21.co.jp/
2014年10月12日