前回、UPの最終レポートを上げました。(レポート「JAWBONE「UP」のトラブルに関する考察、「UP」を2つバラして見ました」)
レポートのタイトルでもお分かりの通り、バラバラにしてしまったので、今回UP24を購入しました。
毎月末、1年間のロングレポートをしてみたいと思います。
■もう1年間 UPと付き合うわけ
先日、米アップル社から、i-Watchが発表されたことでもお分かりの通り、今後、いろいろなスマートウォッチがどっと市場に出てくることと思います。
今回、いろいろなことを考慮して、もう1年ゆっくりと、24時間活動量計「UP」とつきあうことにしました。
それは、
1)24時間活動量計として、基本的な要素を満たしていること。
2)1)の機能が十分で、他の24時間活動量計機能を持ったウェラブル機器との比較基準となり得ること。
3)アプリの更新が割と多く、より良い方向を常に模索していること。
の3つです。
■24時間活動量計として、基本的な要素
「常に装着することができ邪魔にならない。そして面倒臭くない。」
これが基本中の基本です。
人間が常に身につけておく場合、付ける場所は、3カ所です。
首に掛ける、手首に巻く、足首に巻く。
これ以外の場合、いかに小型軽量でもダメです。むしろ小型軽量の方が忘れたり、なくしたりし易いです。
次は、バッテリーは1週間以上持つことです。
24時間付けておくということは、外さないということです。
逆に言えば、外す時間(バッテリー充電時間)は、極力短い方がイイです。
自分の好きな色、模様が選べる。
普段身につけるのですから、自分の気分と合致することが重要です。
ビジネスならブラック、グレー、ネイビーなどですが、息が詰まる場合があります。
人目を気にするより、自分の好きな色がイイと思います。
そして面倒でないこと。
どんなに優れたものでも、手順に数分/回必要だったらどうでしょう。
使わなくなりますね。
これは割と重要なことで、しかも作り手側の意識と、ユーザーの意識とが違う場合が割とあります。
次は機能です。
人間の活動の基本は「歩き」です。
昔のクイズでありましたよね。「朝は四つ足、昼は二本足、そして夜は三本足」ってやつ。
そう二足歩行は人間最大の特徴でもありますからね。
まず、「歩数」の測定ができること。
これから「距離」「カロリー数」がでます。
次は、「睡眠」の測定ができること。
「睡眠時間」「浅い眠り」「深い眠り」ですね。
最後はアプリです。
簡単にデーターをスマホもしくはPCに送れること。
1日の活動の収支が分かること。
これが要求される最低限の要素です。
■UPとUP24の違い
UPの次にUP24が市場導入されていますので、UP24はUPの発展モデルです。
UPとUP24は、Bluetooth(近距離無線規格の1つ)が使えるかどうかです。
「たった1つの機能?」という感じですが、これがすこぶる便利。
一日に数回、勝手に同期を取ってくれます。
UPの場合は、1)手首から外して、2)キャップを外しコネクターを出し、3)コネクターをヘッドフォン端子に指し、4)アプリを立ち上げ、5)同期させる と言うわけですので、UP24に比べると手間が掛かります。
そんなに面倒でないように思えますが、立姿勢などでは同期させる気にはなりませんでしたね。
夏ウォーキング時は汗もかきますからね、端子などの金属部分は扱いたくないですし。
UP24は違います。
数時間前のデーターなら、スマホに転送されたデーターを見ればイイだけですし、最新のデーターが欲しければ、UPのアプリを立ち上げましたら勝手に同期されます。アプリを立ち上げた状態なら、同期のボタンにタッチすればOK。
立ったままでも、ウォーキングしながらでもですから、メチャメチャ楽です。
■UP/UP24の基本性能
これらを踏まえ、UP/UP24の性能を確認しましょう。
まず装着は、手首です。OK。
バッテリーの保ちは、UP:10日、UP24:7日でしたが、UP24は先日のファームウェアのバージョンアップで2倍になりました。OKですね。
色は、UPが4色。
オニキス(ブラック)、ライト・グレー、ミント・グリーン、ブルー
UP24が5色。
オニキス(ブラック)、レッド、ピンク・コーラル、パーシモン(オレンジ)、レモンライム
色々な意見があると思いますが、私見だと少し足らないですね。
手間が少ない。
UPでもかなりイイのですが、UP24はそれに輪を掛けた手間要らず。
これはOKですね。
測定機能も十分。
活動に関しては、「歩数」「距離」「運動の目標達成率」「活動時間」「最長活動時間連続して活動した時間」「最長非活動時間」「燃焼(推定)消費カロリー」「活動時消費量」「非活動時消費量」が、睡眠に関しては、「睡眠時間」「睡眠の目標達成率」「深い眠り(時間)」「浅い眠り(時間)」「眠りに落ちる(までの時間)」「寝ていた時間睡眠モードにセットされていた時間」「目覚めていた時間」「目覚めた回数」が測れます。
で、アプリですが、かなり使いやすいですし、日本製品とのコラボはまだですが、海外だと体重計などとの連動もしております。
というわけで、今年一年間、UP24を24時間活動量計の標準モデルにすることにしました。
■UP24と海外取材(旅行)
海外旅行。
イイですよね。色々と珍しいモノが見物できます。
が、問題も多いですよね。
言葉、習慣、費用もさることながら、基本飛行機ですからね、時差ぼけがあります。
取材の場合は、基本強行軍ですからね。
飛行機に乗れば10時間寝てても大丈夫ということで、乗るまで起きてがんばるなんてこともしますので、海外に行く前から時差ぼけと言ってもイイかも知れません。
時差ぼけであろうがなかろうが、きっちり仕事をしなければなりませんので目覚まし時計を持って行くのですが、今まで何度か知らない間に止まっていたことがありました。
その上、夜着くと目覚まし時計の時間を合わせ間違えることがあります。
的確な様で、落とし穴はいろいろあります。
今回は、同行者なしの取材ですからね。
■UPの睡眠コントロール機能とその秘密
今回、思いついたのは、このグチャグチャになった睡眠を、UPとスマホ(iPhone)でコントロールしようということです。
まず、UPとiPhoneは完全連動型です。
iPhoneは、そのエリアの電波を受信すると、時間をそのエリアに合わせ変えます。
UPはスマホで設定しますので、UPの時間は正確に合います。
次に、目覚ましですが、UPは手首に付いていて振動で起こしてくれます。
手首ですので、夜中に取れると言うことがありません。
これもプラス。
さらに、止める場合はスィッチを押すのですが、体制を整えないと上手く力が入らず押し込めないタイプです。
うっかり、寝ぼけたまま止めてしまうということがありません。
しかも手首振動は、割と効きます。
あと、UPの目覚ましは、気分が楽に起きられる秘密があります。
それは、UPの目覚ましは「Smart Alarm(スマートアラーム)」と呼ばれる、眠りの浅い時に起こしてくれるタイプだからです。
設定は、2つです。
アラーム時刻と、Smart Alarm時間枠です。
アラーム時刻は、これ以上寝てはダメという時刻をセットします。
そして、Smart Alarm時間枠は、その前何分位だったら、起きてもイイかを入れます。
例えば、アラーム時刻を、AM 7:00。Smart Alarm時間枠を、20分とします。
すると、AM 6:40〜7:00の間で、眠りが浅くなった時に、起こしてくれます。
当然、この間に浅い眠りがなかった時は、AM 7:00に振動します。
なーんだ、そんなことかと言われるかも知れませんが、これが天と地ほどの差。
浅い眠りで起きるのは、割と負担がすくないのですが、深い眠りから急に起きると、本当にキツいです。
特に疲労が溜まっていると、かなり差が出ます。
さらにUPはパワーナップ機能が付いています。
パワーナップは、短時間睡眠で、昼寝の一種です。
90分の睡眠ではなく、20〜30分の超短期睡眠で、眠気とか疲労を取る方法と考えてください。
こちらは、「仮眠時間」と「最大睡眠時間」の設定を行います。
「最大睡眠時間」は、そのタイミングで寝てもいい最大時間を入れて下さい。
2時間まで設定できますが、考え方からいうと30〜45分がイイかなと思います。
仮眠時間は、寝たい時間を入れてください。
「最適」もしくは、5分刻みに時間を入れることができます。
最適は今までの睡眠データーから予測して寝が浅くなる時に、時間を入れた場合は、その時間内で寝が浅くなったタイミングで起こしてくれます。
■さてその効能は?
今回は、取材が終了して、ホテルに帰ったタイミングでパワーナップ。
元気を取り戻し、食事とお風呂。
それからAM1:00まで、3〜5時間寝て、あとは原稿書き、そして朝御飯を食べて取材としました。
AM1:00だと、日本はお昼ですので、何かと都合がイイからです。
これに、全く問題なく対応できたのは、やはりUPの浅い眠りを上手く使った起こし方にあったと思います。
体の疲れは完全に取れないのですが、頭はかなりスッキリした感じでした。
取材も、ほぼ予定通りこなすことができました。
UP24の睡眠機能、「イケてます!」
商品のより詳しい情報は、JAWBONEのホームページにてご確認ください。
https://jawbone.com
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