新製品

日立、トルプル・フラップのエアコンを発表、
半端ないカッコ良さのXJシリーズ


今回の日立のエアコン。
見た瞬間に痺れました。カッコイイ!!
フロント・フラップが分かれている機種は色々ありましたが、ちょっと違う。
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迫力のフロント・トリプル・フラップ

3つに分かれているのです。
これは私たちの世代には、ずきーーんと来ますね。

オタク的な言い方をさせて頂きますと、あの「機動戦士ガンダム」に出てくる名敵役ドムのエア・ノズル(「スカート付き」と呼ばれるあれです。)を彷彿とさせまし、鈍い金属光沢を放つところは、ゴジラの名敵役キングギドラの再生バージョン「メカキングギドラ」というべきでしょうか!

ちょっとオタク的な言い方が過ぎました。

 
が、それだけでなく、この日立のエアコン。
よく出来ています。

 
■「足下が暖まらない」「部屋全体が涼しくならない」
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日立の説明資料より。「足もとが暖まらない」「部屋全体が涼しくならない」のが不満であることがわかる。

暖房で最もいやなことといえば、足先が暖まらないことでしょうね。
「頭寒足熱」が気持ちよく寝るための条件と言われていますが、暖房の場合、往々にしてあるのが「頭熱足寒」。
頭に血がのぼった上に、足先が冷たい。

これは気持ちよくない。
これに比べて、コタツはまさに頭寒足熱ですからね。
日本人をとらえて放さない暖房器具といえます。

 
冷房に関しても似た感じのことが多い。
今度は、足元はそれなりに涼しいのに、頭が冷えない。
知的作業をすると、イラっとくる感じ。

暖かい空気は上に登りますからね。
逆に言えば、部屋全体が均一に冷えていない。

いろいろな機能を付けてきたエアコンですが、まだこの当たりが問題として残っています。

 
■当初目標とした性能が、何故現場ででないのか?
カタログを見ると、麗々しい言葉とスペックが並んでいます。
文句の付けようがない。

が、実際に使うと、カタログに書いてあるような効能が感じられない。
というのは、リビングは家庭により千差万別ですからね。
特に日本のリビングの特徴は、床面積の割りに家具が多い。

元々家具がない前提日本の家具は箪笥を除き、折りたためるものが実に多い。このため押し入れを活用することにより、部屋を幾通りにも使える。四畳半も寝るだけなら、極めて手頃な部屋です。
で作られた畳数を、持ち物が多くなった現在でも使っていますからね。


そうなのです。
直接人に風を当てに行っても、遮られるこれではカタログ性能はでません。

 
■「くらしカメラ3D」
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下のカメラ(青く光っている部分)も3つに。

では、どうするのか?
部屋の間取りは、昨年モデルから把握できるようになっています。
これに対し、家具の位置、形状、そして温風のターゲットとなる足元認知を行い、気流の通り道を見つけ、足元に風を通してやろうと考えたわけです。

こう書くと簡単ですが、これ結構大変なのです。

日立は、日立中央研究所の力を借り、それをなし遂げました。
家具の位置、形、気流が通るのかは、TVリモコンなどに使われている近赤外線カメラを使い、画像解析技術を駆使し、把握します。中央研究所は、この画像解析を行ったそうです。

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くらしカメラ3D部分を取り外したところ。 左より「近赤外線LED」「画像カメラ」「温度カメラ」とならぶ。

次は、足元の見つけ方です。こちらは画像カメラが受け持ちます。
まず頭部の確認。
頭部の大きさを元に、人がどの位離れているのかを確認します。
そして床面の情報と体の姿勢から、足が存在する位置を推定。
その推定領域での輪郭検出結果から、足を推定します。

何故、足の方の説明に「推定」が並ぶのか? ですか。
それは2つ理由があります。
1つめは、足元が見えない場合がある。
テーブルの下などに入れていると、カメラに写らないことがある。
このため、必ずカメラに写る頭部を元に、足の位置を追いかけるためです。
2つめは、見えていても足下は、靴下、スリッパなどで必ずしも同じ形状を取らないためです。

そうですよね。
ゴジラの足のスリッパは、人だと「シャレで履いている、ちょっと面白!」となるのですが、エアコンだと「どう見ても人間の足じゃないし・・・」となるわけです。

で、これを組み合わせ、「足元」めがけて「気流が通る。」というわけです。
このシステム、名付けて「くらしカメラ3D」だそうです。

では効果の程を、動画でご確認ください。


 
■3分割フロント フラップ
気流の通し方がわかったら、それを目がけ風を出すわけですが、これが中々難しい。
フラップを自在に操り、風をそちらの方向へ追いやらなければなりません。

これに活躍するのが、冒頭の3分割フロント フラップ。
論より証拠、実際に見て見ましょう。


 
■暖房と冷房での気流の考え方
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日立の発表会資料より。 冷房時の気流の通り方。


温めるとモノは膨張して、冷やすと収縮します。「熱膨張の原理」ですね。
これは同じ体積当たりだと、暖かい空気は軽く、冷やされた空気は重いということです。

このため、暖房の場合、足元を狙います。
兎に角、冷たくなりすい部分ですからね。
で、この後、暖かい空気は上へと循環します。

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難しいこと書いていますが、
操作は簡単。ボタンも少ない!


冷房の場合は逆ですね。
人の上半身を包み込むように、上から下への気流を作ります。
一度下に落としてしまいますと、冷たい空気は重いですから、上へ循環しないですから。

「くらしカメラ3D」「フロント・トリプル・フラップ」。
この二つの集大成としての、気流の動きごらん下さい。



 
■「ゆか暖」
この様な技術を駆使しますと、ゆかを36℃にすることが可能です。
「冷たくない」

このモデルからの新機能「ゆか暖」です。

これも実演でどうぞ。


 
DSCF5656いろいろ説明致しましたが、今回の白くまくん、なかなかの優れもの。
寒がりの女性にピッタリだと思います。

言い忘れました。
スレンレス・クリーン、省エネシステムも進化しています。
着実に完成度を増した「白くまくん」です。

 
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2014年9月19日

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