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“IFA2014″ LG電子01 私、コードレスに
こだわっています!LGの掃除機。


IFA2014を駆け足で廻っても、日本で販売されていない掃除機は沢山あります。
逆に言えば、「こだわらなければ」商品としてありきたり、振り向いてもらえないと言えます。
そんな中、サムソンに次ぐ韓国の雄、LG電子の掃除機は「全機種コードレス」を掲げていました。
■小型高効率モーターと、小型高容量バッテリー
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コードレス キャニスター型掃除機。

今回、LGが出したのは、「キャニスター型」「ベッドクリーナー」「ロボット掃除機」の3点。
新型は、「キャニスター型」「ベッドクリーナー」の2つ。
いずれも「コードレス」が特徴とのことです。

以前、パナソニックのコードレス掃除機をレポートしましたが、キャニスター型掃除機であってもコードレスは非常に楽。
それが当たり前になると、もう元には戻れない感じです。

LGがそれに力を入れて来ていると、「わかっているなぁ」という感じですが、技術的にはクリアしなければならないことが2点。

1つはバッテリーです。

現在バッテリー程、いろいろな種類の機能が要求されている割りに、その期待に答えられていないパーツも珍しいでしょう。
掃除機だと、小型、軽量、高出力なのですが、丸一日掃除しているわけでもないので、高容量に越したことはないのですが、しかしある程度以上ないとお話になりません。

LGは電圧:80V。
パナソニックの定格電圧が、50.4Vですから、かなりのものと言えそうです。

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左)バッテリーとその中のセル
右)各家電で必要なバッテリーキャパシティー。電動自転車と電気自動車の間。


あと1つはモーターです。
上にも書いた通り、小型、軽量、高出力が基本です。
LGはこれをクリアしたそうです。

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左)新型モーターを分解したところ。矢印が新型。隣の旧型よりひとまわり小さい。
右)掃除機本体の分解展示。モーター&バッテリー部分が強調されている。


DSCF5063で、それに対するデモとして、5.5kg(12ポンド)の球吸い付けをしていました。

が、ヘッドに関しては展示なし。
実質的な吸い込みは、ヘッドで決まると言っても過言でないほど、ヘッド1つで、そのモーターの性能をどこまで発揮できるのかが決まります。
これに関してのコメントも欲しいところです。

 
■ふとん専用掃除機
出してきましたね。
日本で売れているレイコップも、元々韓国ですから、同じ韓国メーカーとしては黙っているわけにはいかなかったのでしょう。

色は、白、黃、赤の3色。
特徴は、次の3つです。
1.8000回/分の振動で、ダニを叩き出す。
2.掃除機の置き台が、UVとHEPAフィルターで清潔。
3.人間工学に基づいた扱いやすいデザイン。

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左)布団掃除機 CodeZero:VH920DSW
右)ヘッド部分。黄色い部分が振動する。スゲー!


まず1.ですが、この黃色の部分が、8000回/分振動します。
クルマでいえば、通常は使わない回転数です。
それ位の高速振動です。
手を当ててみましたが、笑うしかない位激しいレベルです。

 
次に2.です。
置き台は、写真の通りです。枠の内側は透明なプラスチックになっており、ここからUVがでます。
真ん中にある穴から空気を吸い、HEPAフィルターで濾すわけです。

注意書きラベルにあるのは、「UV光を見るな」と書いてあります。
子供に通用する話ではありませんので、置き台は高い所に設置する必要がありそうです。

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左)周囲にある黃矢印の透明樹脂の部分からUV照射される。中央部の穴より吸引、布団接触面をキレイにする。
右)「UVは危険なので・・・」のステッカー


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人間工学デザイン。40°の角度で楽に掃除ができる。


最後の3つめですが、これは台の上のシーツで試した限り、楽でした。

 
確かにこれがコードレスになると、便利と言えば便利です。
寝具の横に必ずしもコンセントがあるわけではありませんので・・・。

が、この「ふとん専用掃除機」という分野自体、私は効果に疑問を持っています。
特にUVの扱いですね。
UVで細菌を殺すには、それなりの時間が必要ですし、少しでも影ができれば効果はありません。
いろいろなメーカーが使いますが、きちんと効果を上げている家電は少ないと思います。

ただしふとんを吸引掃除すること自体は、非常にイイことで、それを啓蒙したことは大いに評価したいと思います。
が、専用機で行なければならない理由が、見当たらないのです。
小型のコードレスと、通常の掃除機、どちらの吸引力が高いかと問われれば、後者ですからね。
私は、ふとん乾燥機による熱でコナダニを殺した上で、吸引力の高い掃除機で吸い取ることをお勧めします。
また、同時にふとんから湿気を抜くのですね。50%以上でないと、繁殖が弱まりますので。

 
■昔の名前で出ています・・・。ロボット掃除機
DSCF5044掃除機の中でも、次々と新モデルが投入されるこの分野ですからね。
昔のモデルを、並べられてもなぁという感じです。

 
キャニスター型の技術は高いし、興味深いモノです。
ここをきちんと掘り下げ、わかりやすくアピールした方が良かったのではと思います。

2014年9月15日

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