ダイソン株式会社は4日19時(日本時間)、サイクロン式ロボット掃除機「ダイソン360Eyeロボット掃除機(ダイソン スリーシックスティアイ)」の全世界同時発表を行いました。16年におよぶ研究開発を費やしたモデルで、確実にゴミを取り除くインテリジェントなロボット掃除機で、ダイソンでは「他のどのロボット掃除機よりも高い吸引力を実現しました」とアナウンスしました。
全世界同時発表をIFAのベルリンではなく、東京で発表

同社のテクニカルディレクターでもあるジェームス・ダイソン氏自身が来日し、東京タワー下の会場で製品発表とデモンストレーションを行いました。
ダイソン氏は、「多くのロボット掃除機は周囲の状況を十分に把握できていないうえに、吸引力が弱いため、きちんと掃除ができていません。」

「人の手を煩わせない高性能ロボット掃除機を実現させるカギは、当社独自開発のエネルギー効率に優れた高速回転のデジタルモーターと、特許技術のサイクロン技術に加えて、視認システムを搭載したことです。」と熱く語りました。それでは、ここで従来のロボット掃除機を整理してみましょう。
ロボット掃除機の課題は、吸引力
まず、従来のロボット掃除機は「掃除機としての機能」を考慮していないものが多いようです。多くのロボット掃除機はバッテリーをなるべく消費しないように出力の低いモーターを使用しているので、吸引力が弱くなってしまいます。ダイソン360Eyeではエネルギー効率の高い「ダイソン デジタルモーターV2」を搭載し、Radial Root Cyclone (ラジアルルートサイクロン)テクノロジーにより、ゴミと空気を分離して0.5ミクロンもの微細なゴミまで捕えます。

2番目に、ロボット掃除機の多くは視認システムを備えておらず、赤外線などのシステムのみで周囲の状況を手探りで判断するため、掃除が行き届かない部分が残ってしまうことがあります。ダイソンは独自開発の360°ビジョンシステムで周辺環境とその特徴を一目で把握し、詳細にマッピングしたうえで、自分の位置を常に把握しながら部屋を規則正しく掃除します。

サイドブラシはゴミを撒き散らす?
3番目は、従来のロボット掃除機についているサイドブラシです。微細なゴミに関しては、ゴミを取り除くというよりも、撒き散らしてしまいます。ダイソン360Eyeはブラシの長さを本体の直径とほぼ同じで、部屋の隅まで掃除することができます。カーボンファイバーとナイロンが組み合わさったブラシで、微細なホコリを取り除きます。

較動画はこちら http://youtu.be/gcz7Tv9CrOc
キャタピラのように賢く動き回る
そして、従来のロボット掃除機は移動に車輪を使います。障害物を乗り越えたり、材質の異なる床の間を移動したりする工夫がさまざまありました。ダイソン360Eyeは全地形対応車(ATV)のように、凹凸のある表面であってもベルト駆動式転輪によって様々な種類の床の上で速度と方向を維持できるのです。
本機は、外出先でもスマートフォンで簡単に掃除を管理できる機能を搭載しています。これは他社モデルにもありますが、iOS/アンドロイドに対応した「Dyson Link」アプリが一回ごと、または曜日ごとの掃除スケジュールの設定ができます。
気になる発売日は来年以降。価格は未定。モニターレポートのためのユーザーを募っています。
こちらを見るほうが早いかも。
http://www.dyson360eye.com/