●小暑[末候]鷹乃学を習う
たかすなわちわざをならう。と読みます。
鷹は、空の王者と呼ばれる猛禽類ですが、巣立ちの前は半人前。
親鳥からいろいろ学びます。
昔、鷹狩りは一般的な狩猟法でもありましたので、鷹は身近な鳥でもありました。
暦的には「梅雨明け」の時期です。
次は「大暑」。一年で一番暑くなる時期です。
●長モノ尽くし
この時期、多湿の上、温度が急上昇したりして、体がバテ始めます。
いわゆる夏バテというヤツです。
バテを防ぐ食べ物としては、「ニョロニョロ」に「ネバネバ」。
今回は、江戸人を気取り「長モノ尽くし」と趣向を凝らしました。
「鱧(はも)」「穴子」「鰻(うなぎ)」を一気に楽しもうというものです。
今では、東京でも時たま出されるようになった鱧ですが、それはここ10年位ですね。
関西の名物です。
湯引きし、氷の上に盛りつけ、梅肉で食べます。
淡泊で、気品のある味わいです。
江戸前というのは江戸湾で採れる魚のことを意味します。
その中で最も美味いのは「穴子」でしょう。
煮詰めタレを付け頂くのも悪くないですが、穴子の上品な油ののったのを頂くなら、白焼きでしょう。
おろし山葵で頂きます。
霜降り焼きも美味しいです。
最後は鰻。
日本人が全世界の80%を食べているといわれ、土用の丑の日に一斉に店からなくなるものです。
鰻は江戸時代、盛んに食べられており、江戸四大食の一つです。
こちらも白焼きにしましたが、ちょっと油が強い。
山椒、山葵醤油でイイ感じです。
これだけ食べると口の中に、やや油分が残る感じです。
そんな時には「梅錦」。
やや辛く、切れがある、旨口の吟醸酒は、長モノの味を引き立ててくれます。
お陰で、次の日、一気に疲労が取れた感じ。
この夏も、元気に越せそうです。
料理は、「斗樹」八丁堀店にお願いして頂きました。
山本さん、ありがとう!
2014年7月18日