三菱電機、IHクッキングヒーター”びっくリング”、
PT31HN / PG21Hシリーズ、電気だからできること
家をオール電化にするのか、否かは色々なポイントがあります。
例えば、震災で停電。当然、IHクッキングヒーター(以下、IH)は役に立ちません。
プロパンガスがあれば、食事は作れます。
しかし逆もまた真なりです。
ガス管の復旧は容易ではありませんが、走電線の復旧は多くの場合、それより早い。
システム全体のメリット、デメリットを考慮すると議論百出しますが、今回は家電としてよく出来ている三菱電機のIHクッキングヒーター”びっくリングIH”を、ブランド戦略発表時の資料を基に紹介します。
■ガスと電気の違い
ガスコンロも電気を使うIHも最終的に「熱」を使い調理しますが、その熱、パワーが違うのはよく指摘される所です。
ガスの炎は一声 1700℃ですから、数百度のIHは敵わないわけです。
でも考えて見てください。
大火力の竈に匹敵する美味しいお米が、電気炊飯器で出来るようになりました。
多分、平均を比べると、電気炊飯器の方が勝っているでしょうね。
これは、美味しくご飯を炊く方法を徹底的に解明したからです。
ちなみに竈の口伝は、「はじめチョロチョロ、中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くとも蓋とるな、最後にワラを一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり。」
ガス炊飯器も、電気炊飯器もこれを徹底して、なぞります。
ガスは火ですから、極端な言い方をすると羽釜と竈の中、薪と同じ炎を出してやれば、難しいですが真似られます。
火力の弱い電気は、同じ方法ではできません。
必要な温度を徹底解明して、同じタイミングでその温度を作り出すことをします。
IHで調理することの特徴は、微妙な温度調整ができることなのです。
■レシピ、レシピ、レシピ
多くの場合、IHをはじめ、調理家電の多くにはレシピ集が数多く付いてきます。
全部集めると、1年の間、毎日違う料理が食べられる位と言っても過言ではありません。
何故、こんなにレシピが多く付くようになったのでしょうか?
それは、どんな風にその調理家電を使えば良いか、的確に示せるからです。
使えると、使いこなせるというのは違いますからね。
使いこなし方が分かるわけです。
逆に言えば、レシピ本さえあれば、IHは基本性能が発揮できるから問題ないと思っていないでしょうか?
■「びっくリング」の凄さ
レシピとは別に、家事の「時短」が叫ばれています。
オーブン系の調理家電の人気が高いのは、下ごしらえをして調理家電の中に入れてしまえば、料理ができるためです。
その間、別のことができる。
つまり「時短」家電なわけです。
しかし、煮る料理はそうは行きません。
煮こぼれ、焦げ付きがありますからね、何分か、もしくは十何分かに一度は鍋の状態を見てやる必要があります。
時短料理の様でもありますが、実は余り自由にはなっていない。
それが煮込み料理です。
それに対する三菱の回答が、「びっくリング」です。
まあ、実演を見てください。
電気ならできる微妙なコントロールを、上手く使ったものです。
これで、IHも現在のトレンド「時短」を取り入れることになりました。
常識では、「煮る料理」は吹きこぼれる時があるもの。
その常識を覆すのですから大したものです。
「ニクイねぇ!」に値する機能だと思います。
最後に一言。
三菱電機は決してレシピに手を抜いているわけではないことを、述べておきます。
商品のより詳しい情報は、三菱電機のホームページにてご確認ください。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/index_p.html
2014年7月14日
タグ: IH, IHクッキングヒーター, びっくリング, 三菱