新製品

「ブラボー」と言いたい新商品、
iRobot社の床ふきロボット「ブラーバ」日本上陸


iRobot社は、お掃除ロボット「ルンバ」で有名です。
今年、3月に発売された800シリーズの出来の良さは、生活家電.comでもレポートさせて頂きました。
そのiRobot社が、昨年よりアメリカで発売している、床ふきロボット「ブラーバ」が、この夏上陸です。
■掃除機だけで掃除しただけでは足らない
日本での掃除は、「はたき」でホコリを高い所から落とす。「掃除機」を部屋の隅々まで掛けホコリを吸い取る。「雑巾がけ」をし残ったチリなどまで拭き取るが原則です。

窓を開けての換気が少なくなった昨今、はたきをかける回数はめっきり減りました。
エアコンなどで通年部屋の空気をかき回していることもあるのでしょうが、昔よりホコリの溜まりが遅いのは事実で、余り問題になっていないようです。

問題は雑巾掛けです。
雑巾掛けは面倒くさいです。
水も使いますし、何より屈んで拭かなければなりません。

しかし、全部吹き終えると、その達成感と共に、気持ちの良いこと。

兎に角、床の肌触りが違います。
掃除機で採れない、「皮脂汚れ」が取れるためです。

DSCF0239

iRobot社 日本総代理店セールス・オンデマンドの説明資料から。


日本で爽やかに過ごしたい夏ですが、暑いので体を動かしたくないことも事実です。
ここで日和ってしまうと、床のベト付きが取れないため、がんばって雑巾掛けをするのですが、できれば代わって欲しいと思っている人はたくさんいると思います。

 
■床ふきロボット「ブラーバ」
DSCF0233

ブラーバ380J。床ふきロボット。
7月4日から、アイロボットストア公式サイトで販売。
価格は、33.000円(税抜)。

今回、日本仕様で発売される「ブラーバ」型番:ブラーバ380Jですが、元々は米エボリューション・ロボテックス社が開発した床ふきロボット「ミント」が原型です。
iRobot社は、2012年に米エボリューション・ロボテックス社を買収しました。
そして「ミント」に改良を行い、2013年「ブラーバ」として発売したわけです。

 
■第一印象は「小さいなぁ!」
見た瞬間の印象は、「小さいなぁ。」ということです。
本体だけなら、幅:224mm、奥行:216mmです。
最大幅:335mmでほぼ正円のルンバより全然小さい。
計算すると、ルンバとの面積比:55%。
半分だと思ってください。

 
■ハードフロアが得意
床ふき用ロボット「ブラーバ」ですが、「水拭き(ウェットモード)」と「から拭き(ドライモード)」の2つの拭き方ができます。
「動き方」など違うのですが、一番の違いは床と接触する「クロス」を変えなければならないということです。
床により毛羽立ち等も変わってきますが、床が変わると一度トラップしたゴミを、再度付けてしまう可能性があるとか、これを踏まえ、今回は「畳、カーペットは使用不可。」となっています。

水拭き装着

水拭き用クロスの装着。
左)クロスホルダー。矢印の部分はクロスとくっつく部分、黃丸の部分から水を入れる。
中)クロスをはめた状態、右)本体にホルダーを装着したところ。


DSCF0265

から拭きクロスの装着
左)内側の止めゴムを取りクロス装着、中)止めゴムでクロスを押さえる
右)本体へ装着。この後、ひっくり返して使用。


 
クッションフロアもOKですが、得意なのは「フローリング」「タイル」などのハードフロアです。

DSCF0235

セールス・オンデマンドの説明資料より。
7割がフローリングだが、カーペットはほとんど使われていない。


 
■ルンバと違う、その動き
ルンバの動きは、アイアダプトで制御されています。
動き方の考え方は、頭10分間ランダムに動き、掃除面積を把握。
その中の全ての点を4回通るように動くということです。

4回というのがミソで、4方向からアプローチすると1回位は成功するという考え方です。

人が掃除機を動かす場合でも、ゴミが取れなかったら角度を変えて吸い込みに行きますから、わかる考えです。

 
では、ブラーバはどうでしょうか?
実はルンバより遅いスピードで、前に少し進んでは、後ろに戻り、また前に進むという、ギリシャ語の「γ」に似た動きをするのです。確かに、人が拭く時も、小刻みに拭きますからね。
この動きは、水拭きの時。



ではから拭きではどうかというと、直線的に部屋の中を往復運動だそうです。
最後の仕上げの様で面白いですね。

 
しかし、くまなく拭くためには、ブラーバは、ルンバのような統計学に基づいた制御とはいきません。
部屋全体をマッピング。拭き残しをなしにします。

かなめになるのはNorth Star(北極星)。
といっても遙かかなたの宇宙に浮かぶ衛星と、GPSでつながっているわけではありません。

DSCF0257

North Star キューブ。
乾電池駆動なので、使う時に一番イイ場所
での設定が可能。

ナビゲーション・システムの名前です。
本体の各センサーの働きで部屋の形状や家具の一を把握、それをマッピングし、自分の位置ほかの情報を把握します。

さらに、North Starキューブがそれをサポートします。
単二乾電池2本で作動、どこにでも設置できるこのキューブは、天井に向け赤外線を照射。
反射した赤外線をブラーバのセンサーでキャッチ。
より正確な位置情報が得られるので、マッピング方式には、とても役立ちます。

 
■実環境対応もルンバと大違い
フローリングに絨毯ラグがあっても問題ないです。
ブラーバは厚み:3mmの段差を乗り越えられませんので。
掃除機なら「情けない」となるのですが、床ふきロボットですからね。
「お利口、イイ子。」って感じですか。

しかも小さいというメリットは絶大。
幅:30cm、高さ:8cmあれば潜り込めますので、ベットの下でもガンガンです。
重さは、1.8kg。
ノートPC 並。余り重くはありません。

ルンバが「動」なら、こちらは「静」という感じです。
吸引機能がないですから静かですし、排気もありません。

 
■第一印象
小さくて高性能、「山椒は小粒でピリリと辛い」という感じでしょうか?
まだ十分はテストはしていませんが、デモを見る限りでは、拭けてる感じですね。
水拭きの後は、やや水気が残っていますが、夏ならすぐ乾くレベルですし、良く出来ていると思います。

何よりも印象的だったのは、実は価格。
拭き掃除を手でせずに済むのですから、3万3千円と聞いた時には「欲しい。」と思いました。

後、拭き掃除が毎日苦労しなくてもできるのは、プラスです。
掃除機で取れないゴミにも対応できますから。

 
■どこで買えるか
7月4日より発売のブラーバですが、実は当初、iRobotストアのネット販売のみです。
それは、日本市場の声を吸い上げるためだそうです。

ネットで検索すると分かりますが、北米モデルは黒です。
日本モデルは「白」。
清潔好きな日本人好みで色です。

 
商品のより詳しい情報は、iRobotのホームページにてご確認ください。
https://www.irobot-jp.com

2014年7月1日

タグ: , , ,