●夏至[初候]乃東枯る
「乃東枯る」は読めないですね。「なつかれくさかるる」と読むのが正解だそうです。
現在の漢字で書けば、「夏枯草が枯れる」だそうです。
夏枯草というのは、「ウツボグサ」のこと。固有植物の名前です。
●夏越の大祓
こちらは、「なごしのおおはらい」と読みます。
6月は一年の折り返し、12月と同じように、自分を振り返るには時期かも知れません。
同様に半年間何とはなしに溜まってしまった穢れを払う時期でもあります。
祓いは、茅輪潜りです。
由来は素戔嗚尊(スサノオ)伝説です。
素戔嗚尊が南に行き、ある村に泊まろうとしました。
その村には二人の兄弟がいました。貧乏な兄、蘇民将来と、裕福な弟、巨旦将来です。
裕福な弟が断ったのに対し、兄はやさしくもてなします。
次の日、素戔嗚尊は発つ時、蘇民将来に、「疫病が流行した際は、茅輪を腰にさげなさい。そうすれば、疫病にかからずに済みます」と教えました。
その茅輪を大きくし、くぐって祓うのが、夏越の大祓。
写真は神田明神境内です。
2014年6月22日