トレンド

自分に合ったコーヒーメーカーを探そう!
01 初めに、あるいはコーヒーの基礎知識


販売店のコーヒーメーカー・コーナーが、この所 非常に賑わっています。休日など、2社以上がデモし、幾らでも試飲もできるサービスぶりです。
しかし値札を確認すると、2000円〜20万円近いものまで、100倍近い価格差がある。「何故こんなに違うの?」という人も多いことだと思います。
この解答を追ってみます。

なお、この稿では、飲料の状態のコーヒーをコーヒー、焙煎生豆を2〜300℃で煎ること。独特の香りと味は焙煎により出てくる。焙煎度は通常8段階に分類され、抽出法により焙煎度が変わる。したコーヒー豆を挽いた粉末はコーヒー粉、機器をコーヒーメーカー、会社はコーヒーカンパニーと表記します。

 
■コーヒーの種類
辞書的な書き方をすると、コーヒーとは、コーヒー粉から、湯または水で成分を抽出した飲料となります。
しかし、その種類は、アメリカン・コーヒー浅い焙煎の豆で抽出したコーヒー。香り豊で、色が薄く、酸味・カフェインが強い。ブラックでガブガブ飲める。アメリカ西部で流行した。ブレンド・コーヒー単一の豆では出せない美味しさを、いろいろなコーヒー豆を混ぜ合わせ出すこと。ちなみにお酒のシャンパンもブレンドで作られる。、各種ストレート・コーヒーブレンドせず、同一種、同一産地の豆で入れたドリップ・コーヒーのこと。同じコーヒー豆種でも、産地により味が異なるのを楽しむ。(以上3つはレギュラー・コーヒーと呼ばれます)、カフェ・オ・レドリップ・コーヒーに大量の牛乳を入れたもの。フランス語で、「コーヒー」+(前置詞+定冠詞)+「牛乳」。フランスで好まれる。カフェ・ラテエスプレッソに牛乳(スチームで暖めることが多い)を入れたイタリア発祥の飲み物。正式にはカフェ・ラッテと発音する。エスプレッソ20世紀初めにイタリアで開発された加圧式のコーヒー抽出法。抽出時間が20〜30秒のため、「急行」という名がついた。深い味が特徴。カプチーノエスプレッソに、スチーム・ミルク(スチームで暖めたミルク)とフォーム・ミルク(スチームにより泡立てられたミルク)を入れたもの。、アイスコーヒー、など、非常に多岐に渡ります。

 
無題1

コーヒーメーカーで使われる主な抽出法。
これ以外に、サイフォン、フレンチプレス、煮出しなどがある。


なぜ種類がこんなにあるのかというと、コーヒーが「嗜好品」だからです。

人間は長い時間と膨大な金と人手をかけ、いつでも、どこでも、美味いコーヒー、すなわち自分の好きなコーヒーが飲めるようにしてきたのです。

「豆」(種類今、主に作られているのは、アラビカ種、ロブスタ種の2種類。全体の70〜80%がアラビカ種。ちなみにストレートは全部アラビカ種。産地コーヒーの銘柄は産地で呼ばれる。それは同じアラビカ種でも産地により味が異なるため。国名、山名、集積、港名などが付けられる。加工法コーヒーチェリー(コーヒーの実)からコーヒー豆(コーヒーの種)を取り出す方法。乾式、半乾式、湿式があり、それぞれ味が変わる。焙煎付記。焙煎が深くなると酸味が減り、苦みが増す。ただスターバックスのように、8段階以上の深焙煎する所もある。奥が深い技術である。、ブレンド)「挽き方粗挽き〜極細挽きまで、4段階が基本。コーヒーは温湿度の影響を受けやすいため、バリスタは挽きレベルを調整し、味を一定に保つ。」「軟水、硬水で味が変わる。一般に軟水の方が美味いとされる。」「抽出法コーヒーが拡まるにつれ、早く、コーヒー粉が入らない抽出法が開発された。コーヒーメーカーはドリップ方式とエスプレッソ方式を採用。」「添加物」(砂糖コーヒーに余分な味を付けないグラニュー糖が最もお勧め。、シロップ、ミルク類牛乳のこと。スチーム・ミルク、フォーム・ミルク共に成分無調整の牛乳が最もお勧め。)を変更することにより、幾多の味を出すことができるのがコーヒーの面白みです。

逆に言えば、Aという方法ではAという味は出せても、Bという味が出せなかったりもします。

コーヒー種類

コーヒーが飲めるまでの過程


コーヒーメーカーを買うということは「飲みたいコーヒー」、つまり上記表の「豆」「挽き方」「抽出法」とを決めることを意味します。

逆に言えば、「自分はどんな味のコーヒー(コーヒーの種類)が飲みたいのか」をはっきりさせなければ、最終的に使えないコーヒーメーカーを買うことになってしまいます。
友達が入れてくれたコーヒー、駅前のカフェで毎日飲んでいるコーヒー、ヨーロッパ旅行の時レストランで飲んだコーヒーなど、具体的に決めることが重要なのです。

 
■味を決めるとコーヒーメーカーは決められるのか?
コーヒーメーカーはコーヒーを抽出する機械であり、「ドリップ式」「エスプレッソ式(加圧型)」に大別されます。味を決めるということは抽出法が決まるので、どのコーヒーメーカーが良いか決められそうであるが、実はこれだけでは決められないのです。

実際、「豆」と「挽き方」を組み合わせた「抽出源」を選ばなければ、コーヒーメーカーは決められないのです。

 
■「豆」と「挽き方」
豆自体はスーパー、カフェで売っているので、自分の好きな味の豆を買えば良いと言えます。しかしコーヒーメーカーには多様の抽出源があります。なぜでしょうか?

それは、豆の扱いで味が変わるからです。

実は焙煎後のコーヒー豆も「生鮮食料品」であるため日光、温度、湿度、酸素により、すぐ劣化するのです。特に今のような梅雨の時期はダメになりやすいのです。

一般的な目安として、室温で豆の状態で2週間、挽いたら1週間と言われています。(これ以上を目安と書いている文献もあるが、梅雨などの多湿時期はこれが限度だと思います。)またコーヒーの抽出したカスが消臭剤として使えることをご存知の方もいらっしゃると思いますが、コーヒーは周りの臭いも吸収します。このため周囲の環境も注意をお願いします。

コーヒーは、ユーザーが使いやすいように、次の5つの中から選択できるようになっています。

①コーヒー豆を購入、使用する 購入は専門店をお勧めします。敷居は高くありません。
自分の好みの味を店員に伝えてください。
「豆」の種類と、焙煎レベルを考慮したお勧めが出されると思います。

専門店なら、試飲させてくれます。そこで更に好みを反映させます。

豆だと自分で「挽く」必要があります。
グラインダー、もしくはミルと呼ばれる豆を挽く専用具が必要です。しかし、自分で色々な工夫一番大きいのは抽出するコーヒー粉のサイズを自分で決められることです。ができます。

②コーヒー粉を購入、使用する 購入店で挽いてもらいます。
挽き方大きくは「粗挽き」「中挽き」「細挽き」「極細挽き」の4種類。ただし極細挽きはエスプレッソマシンでのみ使用される。一般的に「粗挽き」のあっさりした味となる。により大きく味は変わります。
是非、購入店の人に自分の抽出方法を説明して助言を求めてください!

最大の難点はコーヒー粉の劣化が早いため、十分な管理が必要なことです。

③カフェポッドを使用する カフェポッドとは、主に1杯分のコーヒー粉を、最適な挽き具合でフィルターペーパーに詰めたものです。対応したコーヒーメーカーでしか淹れられませんが、個別包装であるため保存が簡単、扱いが簡単、無駄が少ないなどのメリットがあります。

世界共通規格であり、60mmがドリップ用、44mmがエスプレッソ用。主にカフェで取り扱われています。

④コーヒーカプセルを使用する 巨大コーヒー・カンパニー ネスレ社のオリジナル規格。ネスプレッソ用、ドルチェ グスト用の2種類があります。デパート、家電量販、スーパー、コンビニなどで販売されています。

⑤インスタント・コーヒーを使用する ネスカフェ ゴールドブレンド、香味焙煎、プレジデントから抽出します。④と同じくネスレ製です。

以上の話しをまとめたのが下表です。

コーヒー種類 コーヒーメーカーが多種多様で分かり難いのは、5つの抽出源と、2つの抽出法、2つのコーヒー種の組み合わせがあるからです。抽出法とコーヒー種は組合わられ、「ドリップで淹れたレギュラー・コーヒー」「一部加圧を利用したレギュラー・コーヒー」「加圧を利用したエスプレッソ」の3つに大別できます。

加圧抽出は元々エスプレッソの技術であったのですが、レギュラ・コーヒーの味が濃くなるにつれ、使い勝手のよいシステムとしてレギュラーにも応用されることとなりました。

以降、各カテゴリーのコーヒー・メーカーの代表例を示しながら、どの様なライフスタイルに合うのかを考えて行きたいと思います。

 
■シリーズ 自分に合ったコーヒーメーカーを探そう!
01 初めに、あるいはコーヒーの基礎知識(本編)
02 コーヒー豆/粉より抽出するドリップ式コーヒーメーカー
03 デロンギ コーン式グラインダー KG364G
04 カフェポッド、コーヒーカプセル、ネスカフェ用コーヒーメーカー
05 エスプレッソマシン
06 コーヒーカプセル用エスプレッソマシン
07 ミルク四方山話

2013年6月17日

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