新しいエンターティメント家電、
U-ING 水耕栽培器 Green Farm その02
本日は、種まきから、穫り入れる前までをレポートです。
■準備
準備は簡単です。
まず、水周りです。
貯水部に水道水を目盛りまで入れます。前回レポートしたように、水の中の細菌繁殖を極力防ぐためです。
貯水部は平たいですから、そのパーツを取り外して水を入れて運ぶのは、こぼす可能性があるのでお勧めしません。
薬罐などで入れて下さい。
その後に液肥を入れます。
次は種を入れる場所を作ります。
単に言えば凹みのあるスポンジです。
スポンジには、水を十分含ませてセットします。
ポイントは、水を十分含ませることと、スポンジの凹みに水が溜まらないようセットすること。
セットする場所は、指示書通りにしてください。
植物は間引きが前提ですので、最後に取り入れる株数より幾つか多く蒔きます。
■種まき
今回は、リースレタスの一種、ジェンティリナグリーン。
日本人がレタスを食べたのはかなり古くからです。
和名は「チシャ」。
正確には、リーフレタスの一種、カッティングレタスです。
落語「夏の医者」で、お百姓さんが倒れた理由として「チシャを食べ過ぎて食あたり」が出されるシーンがあります。
故枝雀師匠が生き生きと演じられていました。
ちなみに焼き肉を巻いて食べるサンチェは、カッティングレタスの一種です。
最近言うレタスは、リーフレタスではなく、ヘッドレタス(玉レタス)。その中のクリスプヘッド型、と言われるモノです。
クリプスはもともと「パリパリした」という意味です。ヘッドレタスにはバターヘッド型もあります。これはサラダ菜のことです。
リースレタスの一種、ジェンティリナグリーンに、近いものとしてはサニーレタスがあります。
種は、薄緑の真円状。
種とは思えない美しさです。
これをスポンジの凹みに一粒一粒蒔きます。実際は蒔くより置くという感じです。
今回は、全部で15蒔きました。
これを間引き、10〜12株収穫できるようにするわけです。
■セット完了
電源を入れ、スィッチ・オン。
モードを「種」にセット。
これで終了です。
ちなみに部屋は、北側の和室。しかも日にもっとも当たらないように、畳に直接置きました。
直射日光は差し込まない部屋ですので、LEDの実力がはっきり分かると思います。
■発芽〜間引きまで
発芽に必要なのは、水、酸素、適切な温度です。
水、酸素はセット時に調整済。室内なので適温ですね。
4〜8時間で種皮が割れます。土の中では見られないことが見られるのは嬉しいです。
3日目で、完全に種が割れ、芽が出たものが出始めました。
ただしこれも種に個体差があり、最後のモノは5日目でした。
3日目で、モードは自動的に、「発芽」⇒「花」に変わります。
5日目。
双葉がスポンジから顔を覗かせると可愛くてしょうがないですね。
7日目で、ほぼ全てが双葉を出します。
写真でもお分かりと思いますが、この頃からスポンジが緑がかって来ます。
直感的に思ったのは「アオコ」!?
アオコは俗称ですね。
空中の中を漂っている植物性プランクトン(微細藻類)が取り付いたのではないかと思ったのです。
確認をとりますと「アオコでしょう。」とのこと。「問題はない。」とのことです。
アオコがもたらす被害は、一般に3種類あります。
・日光遮断により、水中植物が枯れてしまうこと。
・酸素消費により、魚などが死んでしまうこと。
・毒素を出すこともあり、魚などが死んでしまうこと。
ですが、エアポンプが作動する、日光を遮断してある貯水槽ですからね。
スポンジ表面での繁殖は多くても、それ以外の繁殖条件が整っていない(特に光合成ができない)ですから、基本的に問題はないと考えました。
11日目。
葉数が増えます。
そろそろ間引きを考えなければなりません。
■間引き
14日目。「間引き」。
正直、「間引き」という言葉は、余り好きではありません。
作物の場合、種はかなり蒔きます。すると密集した感じで発芽します。兄弟競り合いますが、まずは葉を広げたモノ勝ち。
光合成に必要な太陽を一番受けられますので、当然発育も良い。
それが、より大きく育つように、他の苗を引き抜くわけです。
イヤだと言うことで、間引きをしないで済むように種と種と間を開けて蒔いたとします。そうすると、大変です。
所々、芽が出ない場所があります。
植物の種は、100%発芽するわけではありません。
このため植物は、同じエリアに自分の種を幾つも落とします。
中の幾つかが育てばイイという方法なのです。
要するに、より良い子孫を残すという極めて生物的な行為なのです。
イヤなのは、経済事情他で育てられない子どもを殺すことを間引くと言ったためです。
子どもは精子を卵子が受精して出来ますが、精子の中には双頭、双尾など奇形のモノもあります。
が、これらは卵子に辿り着くという長旅の内に脱落します。
そう、人の子などは、全てその様な過酷な旅を生き抜いたエリートから成り立っているのです。
その子を、しかも五体満足な子供を殺すのは、植物の間引くというのとは意味が異なるのではと思っています。
話がそれました。
では、間引かないとどうなるか?
実は、個々は細くなるが、「収穫量としては一定になる」という説があります。
その様な気もしますが、正しいか、どうか分かりません。
農家の方は、1つ1つ立派な野菜を、数作るわけですので、そこら辺はテキパキ進めます。
私は、3つ間引き、12株収穫することにしました。
後は、なるべく葉が触れないように配置換えです。
ここで初めて水を足しました。
■間引きから収穫
一端、葉が大きくなり始めると、成長速度は目を見張るモノがあります。
栽培キットの扉を開いて写真を撮るのですが、段々閉めるのに手こずるようになりました。
が、良いことも。
扉を開けると、強い菜の香りが香るのです。
擬音にすると、「プン、プン」でしょうか。それくらいに強い。
水も3〜4日毎に追加します。
21日目。
FaceBookで、知人の女性が食べてみたいということなので、馴染みの居酒屋の店長さんに料理してもらうことにしました。
日程を合わせると、栽培:29日目が収穫日と決まりました。
25日目。
ジャングルの様です。
栽培槽の中が、緑で詰まって行く感触です。
27日目。
天井に接触。
出してみると、天井部の葉はやや暖かく、濡れていました。
LEDと言えども熱が出ます。
しかも通気が悪いのでしょう。
今回は、収穫日を決めてしまいましたが、そうでなければ、天井に付く前に食べてしまった方が良さそうです。
29日目。
収穫日です。
いろいろな大きさがあります。数個はやはり小さいですね。
小さいモノは、大きなモノの葉の下にあったものです。
間引きを最小にしましたが、やはり影響が出ますね。
残すのを12株ではなく、10株にすればとも思いましたが、間に合わないですね。
上から見た場合、あれほど五月蠅かったアオコですが、収穫してみるとスポンジの表面にのみ繁殖していることが分かります。
予想通りでしたが、植物における光合成のウェイトが、非常に大きいことも再度確認できました。
リーフレタスは、必要なだけ大きくなった葉を取って使うという方法があります。
要するに、育てては食べ、育てては食べを、同じ株でするわけです。
大きな葉を食べるのですから、一種の間引きになるかも知れません。
次回は、収穫祭と、Green Farmのまとめをレポートします。
商品のより詳しい情報は、ユーイングのホームページにてご確認ください。
http://www.uing.u-tc.co.jp
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2014年5月8日
タグ: Green Farm, U-ING, 水耕栽培器