オムロン、携帯型心電計、HCG-801
胸が痛くなって医者にかかった時、困ったことがあります。
それは体がその状況を再現してくれないことです。
結局は、前後の話から不整脈でしょうということで落ち着いたが、本人としては、胸に走った激痛を考えると不安ばかりよぎる。
本当に、不整脈・・・なの。
何か別のモノではないの、 等々。
幸い事なきを得て、未だに生きながらえているのだが、よく覚えている医者の一言。
「症状が出た時の心電図があれば、はっきりするんですがねぇ・・・」。
身動きが出来ない位の激痛だから、それが収まってからここに来ているわけで、「無理な注文」と思ったものです。
しかし世は変わりました。
自宅でも、公園のベンチででも、自分で心電図が取れるような機器が出ているのです。
オムロン携帯型心電計 HCG-801です。
■計測機器の見本の様な作りと実際
科学、医学の計測機器でベストなのは、バカチョンであること・・・。
スミマセン。
噛みました。
誰でも使えることです。
お題目はそうなのですが、実際は違います。
試験管1つでも、振り方を知らなければ、中の試薬を混ぜ合わせることすらできません。
学校で使う実験道具ですらそうですから、専門医のための医療機器なんて、と思われる人が多いかも知れません。
しかし駅などに設置されている「AEDAutomated External Defibrillator、自動体外式除細動器。心室細動の際に機器が自動的に解析し、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器。一般者でも使えるように、動作は自動化されている。」
これも医療機器ですが、さっさと使える。
先ほどの話ではないですが、心臓が止まると、体中が酸素不足に陥り、特に脳細胞などはさっさと死に至りますからね。
余裕はないのです。
このため、誰でも使えるように、自動化されたシステムがAEDです。
技術的に言うとデジタルの恩恵と言えます。
アナログ技術は、どうしても機械は人間に勝てません。
特に発想力を伴うアナログ技術、例えば「画を描く」は機械にできません。
しかし昔人間が行っていた計測器の「零点調整」とかは、代替えが効きますので、機械でスィッチ1つです。
オムロン携帯型心電計も同じです。
ディスプレイに示す手順通りにすれば良いだけです。
実際は、次のようにします。
そうすると1分位で判定が出ます。
波形が正常だと、問題ないことを教えてくれます。
問題あると言われた時は、装置を持って医者に直行(!)です。
内蔵メモリが5回分記録してくれます。
医者に行き、症状とデーターを見せると、必ず検査してくれます。
例え症状が治まっていたとしても、問題時のデーターより、どこを詳しく確認しなければならないかが分かるわけです。
的確なサポートが受けられます。
実に簡単でしょ。
ちなみに、当データーは医療機関でそのまま使うことはできません。
理由は、精度が病院で使うモノほど高くないからです。
例えば、病院は四肢全部の電気も拾い解析しますが、これは片手だけですからね。
えっ、何がそんなにありがたいのか分からないって!
それはあなたが「健常者」だからです。
ただ健常者にも、一つ言えるのは、健康に関しては「転ばぬ先の杖」。
気付いたら「手遅れ」、ということもずいぶん有ります。
自分の状態を自分で把握する時代が、そこまで来ていると思っています。
特に心臓は、脳に続いて重要な臓器です。
大切にしてあげないと!
2014年4月24日