心電図のお話
今、日本の死亡率のトップ3は、がん、心疾患、脳血管疾患続いて、肺炎、老衰と続く。です。
で、質問です。
貴方は、胸が痛くなった時(除、恋愛、失恋時)ことがありますか?
私も、会社に入って半年位経った時、不整脈で激痛が走ったことがあります。
診断は、ストレスによる不整脈でした。
この後、不安で医者の友だちに聞いてみました。
その時、彼から心臓ついて教わりました。
■心臓は電気による命令で動く
脳細胞に微弱電流が走り、情報がやりとりされているのは、皆さんもご承知のことと思います。
端的に言えば、コンピューターと同じです。
では心臓はどうでしょうか?
実は同じです。
電気の信号に従い動きます。
筋肉もそうですね。
脳の指示は微弱な電流となり、体を駆け巡るのです。
心臓は、随意筋ではなく、不随意筋です。
脳の指示がなくとも正常な動きをします。
ではどうなっているのかと言うと、心臓の右房の上に有る洞結節と呼ばれているところが、一定のペースで電気を出すのです。
この電気により心臓は動くのです。
ここがダメになると、ペースメーカーのお世話になるわけです。
洞結節で発生した電気は、心房壁を伝わって心房全体へ。
そして、心房と心室をつなぐ房室結節を通り、心室へと至ります。
その時、右心室と左心室へと伸びる電気の通り道(右脚と左脚)を伝わり心室全体へと伝わります。
これがメインルートです。
この電気により心臓は収縮します。
逆に言えば、心臓の動きを見るには、この電気信号を追いかければ分かるわけです。
■心電計のポイント
健康診断でお分かりだと思いますが、病院の心電計は、胸6カ所に、手首、足首の計4カ所に電極を当てて測定します。
胸6カ所はまだ分かるとして、何故手足なのでしょうか。
それは電気が体の色々な方向に流れて行くので、それを捕まえる必要があるからです。
心臓を抜けた電気の一部は、肩の方に抜けて行きます。
そして手首へ。
その電気を最も取りやすい手首から取るわけです。
足首も同じですね。
心臓は、脳続く大切な臓器ですからね。
より正確さが求められるわけです。
■心電図は電気信号の図示化
正常な心電図(オムロン社の「携帯型心電計」のカタログより転載)に、心臓の動きを書き込んでおきました。
この稿で知っておいて頂きたいのは、
(1)心臓は微弱な電気刺激で動くことと
(2)その電気信号を計測するのが心電図
(3)心電図で心臓の動きが分かる
ということです。
「で、問題がある場合は・・・」と続けたいのですが、・・・
個人により正常状態も違いますし、どれが異常なのかは、医者に診てもらう必要があります。
ちなみに、心臓を動かすための電気が出て、心臓が動くことを「興奮」すると言います。
とてもじゃないですが、普段の感覚で使うことはできません。普段の動きが興奮なら、緊張で鼓動が始めた場合は、超興奮とも言うのでしょうか?
そういう意味でも、中々普通の人は手を出しにくい分野でもあります。
2014年4月23日
タグ: 心電図