「面発光だけじゃないぞ!」東芝の有機EL技術
東芝ライテックブース@LED Next Stage 2014
3月4日〜7日、東京ビッグサイト東京国際展示場が正式名称にて、「LED Next Stage 2014」が開催されました。
今回の目玉は、有機EL有機エレクトロルミネッセンス。発光する半導体(石)がLEDなら、発光する有機膜(フィルム)が有機EL。大きな面積を均一に発光できる特徴を持つ。の、発売をいち早く決めた東芝ライテック社のブース。
■有機EL
蛍光灯(線光源)が広いエリアを照らす時、白熱電球(点光源)より便利だった様に、光源は幾つか種類があった方がベターです。
白熱電球の相棒が蛍光灯なら、LED(点光源)の相棒は、有機EL(面光源)なのです。
蛍光灯の場合は、対応面積、光色、光消費電力などが主な特徴でしたが、有機ELは光るフィルムですからね。
軽い、薄い、透ける等の特徴が追加されます。
■魅せる有機EL、透過形片面発光パネル
これの特徴を活かしたのが、透過形片面発光有機ELパネルですね。
これを応用すると、「透明家具」(ドラえもんの口調で読んでください)ができます。
ガラスと有機ELの組み合わせです。
例えばガラスのテーブルトップに有機ELの脚。
電気を付けないと光が透けるので、見え方はボンヤリですが、スィッチを入れると脚が光ります。
オブジェ感覚、家具感覚の灯りですね。
ペンダントも様子が一変。
ペラ一枚ですので、圧迫感がありません。
おまけに軽い。
今まで頭をぶつけると痛かったのですが、それもないかも・・・の状態です。
地震大国日本ですからね。大地震での不安が1つ除かれる分けです。
LED以上に一気に切り替わるかも知れません。
■有機ELブラケット
発売が発表された有機ELブラケットもありました。
まず目を引いたのは、寿命ですね。
40,000時間(光束維持率:70%)ですので、LED同等です。
ちなみに、光源がこれ位持つと、照明器具は大体の場合、回路の方が先にダメになります。
今までのように、何度か電球を変えて、回路がダメになって、器具を変えるのではなく、今からは長年使って、器具ごと変えるという感じです。
製品は、上のように有機ELの良いところを出し切った感じではなく、単純にいうと「今と同じ?」という感じでした。
が、裏側を見せてもらうと「薄い」。
付ける時、奥行きがあると壁中の断熱材などを切ったりしなければならないのですが、これはありません。
地味なデビューですが、「あと数年掛かる」と言われたこともある有機ELが目の前にあるのは、何とも言えませんでした。
尚、4/21よりセミオーダー(受注生産)開始。価格を伺うと3~4万円とのことでした。
商品のより詳しい情報は、東芝ライテック(株)のホームページにてご確認ください。
http://www.tlt.co.jp/tlt/index_j.htm
2014年3月7日
タグ: LED, LED Next Stage 2014, 有機EL, 東芝, 透過形
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