レポート

よい電気ケトルの条件とは?
T-fal ヴィテス ネオ 1.0L


電気ケトルは、お湯が直ぐ沸くとても便利な家電です。
しかしお湯を沸かすのに、ガスに比べると、電気はいささか高いと言われています。
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製品に貼ってある宣伝用ステッカー

今回のテストするモデルは、T-falのヴィテス ネオ 1.0L。
ハイパワーのモデルです。
宣伝文句は、
「カップ1杯(140ml)、約50秒。 満水(1l)でも約4分20秒。 (水温、室温 23℃)」
が、まず、お金の話からします。
お湯を沸かすのに必要な金額ですね。

 
■お湯を沸かす金額
エネルギーは形態を変化させる度に、減ります。
例えば、ガスでお湯を沸かす、ガス⇒燃焼⇒湯沸かし という工程と、電気でお湯を沸かす、石炭⇒燃焼⇒蒸気化⇒タービン回転⇒電気化⇒熱化⇒湯沸かし だと、当然電気でお湯を沸かす場合の方がエネルギーは落ちます。

では、実際どの位の差が起きているのでしょうか?
計算をしてみましょう。
話を短くするため、前提条件、計算式は最後に記載します。

結果は、
水量 140ml 1l
ガス 0.3円 2.27円
電気ケトル 0.44円 2.31円
「あれれ」と思った方も多いと思います。
これだけの差です。それだけ電気は高効率に使われていると思ってください。
逆の言い方をすれば、今後ガスは燃焼効率を上げることにより、コストダウンできる余地があるということです。

 
これで、電気ケトルは日常的に使える家電ということが分かります。

 
■では、いい電気ケトルとは?
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中央部に窓があり、水位が分かる。
目盛りには、500ml、などと明記されているのも親切。

では、どんな電気ケトルが一番便利なのでしょうか?
それは、電気ケトルと電気ポットの違いを考えてみると分かります。
電気ケトルはお湯沸かし、電気ポットはお湯を沸かした上で、保温する家電です。

単純な言い方をすると、電気ケトルの使い方のポイントは、
「不要な水をお湯にしない」ことにあります。
お湯にしても使わなければ、水に戻りますので、エネルギーの無駄というわけです。
電気ポットも基本的には同じ考えですが、少しのエネルギーで保温ができますので、そこは異なります。

このため電気ケトルは、「早く沸く」と共に、「中の水の量が分かる」のが、とても重要です。

 
■余分な機能は要らない
次に欲しいのは、使い勝手よく、安全で衛生的なことです。
機能でいうと、「大きく開く蓋」「沸騰後自動電源オフ機能」「から炊き防止」「転倒しにくい形状」「抗菌素材」「丸洗い可」です。

基本、「やかん」ですからね。
難しい機能は不要です。

 
■T-fal ヴィテス ネオ 1.0Lの使用感
動画で見て頂ければ、すぐお分かり頂けるように、謳い文句通りのハイパワー。


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ヴィテス ネオを上から見たところ。
中央黃丸部を押すと蓋が開く、右黃丸は電気スィッチ。

その上、使い勝手も上々。
カップラーメンも、湯沸かし含めて5分以内に食べられます!!
インスタントコーヒーなら、1分程度です。
忙しい現代にぴったりの機器といえます。

しかも、デザインがいい。
どことなく愛嬌がある、安定感のある丸みを帯びたデザインです。
好きです。

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フタはかなり大きく開く。
これで丸洗いできれば、文句なし!

残念なのは、丸洗いできないことですね。
ただフタの開きは大きく、中に手を入れることは可能です。
さらに抗菌素材「マイクロパン」を使用しいます。
とはいえ、やはり丸洗いしたいですね。

あとできれば、シール貼りでもいいので、容器の目安容量を付けて欲しかった。

・コーヒー、ティーカップ  140ml
・お茶漬け、味噌汁     200ml
・マグカップ        250ml
・カップラーメン      500ml
とか分かると、もっと使いやすくなるかと思います。

 
T-falの電気ケトルは有名ですが、改めて見直してみると、なるほど良く出来ていることが分かります。
春、新生活のお供に、1台いかがでしょうか?

 
■主な仕様
型番(色) KO5011JP(ホワイト)
KO501AJP(カフェオレ)
KO5014JP(スカイブルー)
KO5012JP(ミモザ)
定格消費電力 1,450W
容量 1,000ml
サイズ240(W)×180(D)×210(H)mm
重さ 1,020g(電源プレート込み)
742g(本体のみ)
コード長 1.3m
希望小売価格8,925円(5%税込)
 
商品のより詳しい情報は、のCLUB T-falのホームページにてご確認ください。
http://www.club.t-fal.co.jp
 
■計算履歴
以下の通り計算をしました。

都市ガスは種類により燃やした時の発熱量に差がありますが、最も基本的な13A数字で熱量のグループを、続くアルファベットで燃焼速度を表す。13は43.14~46.04655メガジュール、Aは遅い燃焼速度を意味する。で算出します。

13Aの発熱量はガス会社により異なりますが、今回は45メガジュール〔MJ/m3単位容積当たりの発熱量 メガジュール〕で計算します。

23℃の水140ml、もしくは1lを沸騰させるのに必要な熱量は、
140mlで、(100-23)℃×140ml×4.186=45,125J≒0.0451MJ
1lで、(100-23)℃×1,000ml×4.186=3,223,222J≒0.322MJ
注)4.186:換算するための係数 です。

熱効率100%の場合m、必要なガス量は
140mlで、0.0451MJ÷45MJ/m3=0.001m3
1lで、0.322MJ÷45MJ/m3=0.0072m3

しかし100%の熱効率は存在しません。一般的に45~50%といわれています。
45%で算出してみます。
140mlで、0.001m3÷0.45=0.0022m3
1lで、0.0072m3÷0.45=0.016m3

これをガス料金:142円/m3で概算しますと、
140mlで、142円/m3×0.0022m3=0.31円
1lで、142円/m3×0.016m3=2.27円

 
では、次に電気ケトルの場合です。
定格消費電力は、1450Wです。
140mlでは約50秒、1lでは4分20秒です。

このため、
140mlの場合、1450W×50sec/3600sec=20.1W
1lぼ場合、1450W×260sec/3600sec=105W

電気料金は22円、1kWhですので、
140mlの場合、20.1W×22円/1000W=0.44円
1lの場合、105W×22円/1000W=2.31円

 

2014年2月25日

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