新製品

「スチーム」ライフ その1
ミーレの全自動洗濯機 W 5965 WPSの発表会より


2月19日に、ミーレ・センター目黒で、ミーレの全自動洗濯機の最高峰 W 5965 WPSの発表会が行われました。
実は、今回の発表会には副主題がありました。「スチーム」です。
色々な意味で、想像力が掻き立てられる発表会でした。
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発表会の案内。
タイトルに「スチーム」の文字が見える。


今回の新製品発表会のキャッチは次のようなものでした。
「スチームでより美しく、より豊かに ~ランドリー新製品発表とシェフによるデモンストレーション~」
乾燥機ならまだしも、ランドリー(洗濯機)とスチームは余り結びつきませんし、シェフによるデモンストレーションも一寸妙な気がしました。が、とにかく面白そうと言うことで、会場入りしました。

 
■最上位とは・・・
今回の新製品、全自動洗濯機 W 5965 WPS、全自動衣類乾燥機 T 8823C は、ミーレの最上位機種だそうです。
価格も、420,000円(税抜)と300,000円(税抜)ですので、これだけでも「スゴイ、スゴ過ぎる。」とため息がでます。

刑事コロンボの「別れのワイン刑事コロンボの中でも屈指の名作。ワインという文化が堪能できます。」で、コロンボが45分間でワインを学ぶシーンがあります。
コロンボは聞きます。
いいワインはどうやって見分けるのか?
答えは「値段を見ろ。」でした。

「高いワインが全ていいワインとは限らないが、いいワインは大体において高い。」と続きます。

この一節は、モノと価格の関係を物語って言いますが、いいワインとは何かを物語ってはいません。
コロンボはさらに聞きます。「いいワインって何だ?

答えは「飲んで見ろ。あんたが美味いと思えば、それはいいワインだ。」
コロンボは、にやりとする訳です。

 
これも最上位を物語っている訳ではないですね。
近しいですが、違う。
最上位、最高級という表現はよく使われる表現ですが、いざ定義しろと言われたら中々難しい。特に嗜好品はそうです。

 
しかしメーカー製品の場合は、こう言えます。
メーカーの考えるコンセプトを最も良く具現化した製品。それが最上位の製品なのです。

DSCF6577ミーレのコンセプトは、「ランドリーケア」。 「愛」も大切ですが、人間の生活で「衣」「食」「住」は非常に重要です。それぞれ「道楽」という言葉が付加されて使われる程なので、奥も深い。

好きな服を着ると気持ちが良いですし、その日一日良いことがありそうな気がしますよね。

しかし服は実用品という一面も持っていますので、段々傷んで行きます。

洗濯というのは、衣服の繊維から汚れを取る作業ですが、汚れを叩き出すと叩いた分だけ布地は傷みます
化学反応を使う洗剤も同じですね。反応が強ければ、強いほど多くの場合、布地は傷むのです

 
ミーレのコンセプトは、「ランドリーケア」。 「ケア」、つまりお手入れなのです。
革靴にきちんと保湿クリームを塗り、さらにその靴に合ったクリームを塗るとキレイになります。しかも革は自分の足に馴染んだ形になっています。履きやすい。
ただ汚れを取るのではなく、その時のベストの状態にするのが「ケア」です。

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右)ミーレの最上位の全自動洗濯機 W 5965 WPS
左)ミーレの最上位の全自動衣類乾燥機 T 8823C


ミーレは、このコンセプトに従い、通常の家電メーカーが扱う洗濯機、乾燥機以外に、自社の洗剤も持っています。 そう「トータルケア」です。
衣類に最もやさしい「トータルランドリーケア」を具現化する。
それが、ミーレの最上位の全自動洗濯機 W 5965 WPS、全自動衣類乾燥機 T 8823Cというわけです。

 
■全自動洗濯機 W 5965 WPS
当マシンのコンセプトはお分かり頂けたと思います。
では、ケアをどんな形で具現化しているのが、特徴になります。

 
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「美しい」としか表現できないドラム。


特徴1は、「ハニカムドラム」になります。
ミーレのドラムの内側は、六角形に凹凸が付いています。ハニカム(蜂の巣)の呼称はここから出ています。
通常の洗濯では、ドラムに洗濯物を叩きつけ洗います。
ハニカムドラムの場合、ドラムの表面は常に水の膜に覆われているそうです。つまり叩き洗いでも、水に叩きつける方式です。水なので柔弱。衣類に優しいわけです。

ちなみにミーレは「お湯」洗いです。ここでも汚れに対し有利です。

 
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洗濯物8kg。
改めて見ると量があります。


特徴2は、最大洗濯、脱水容量は「8.0kg」
割と当てにならないのが、これ。10kgと書いてあっても、7~8kgがせいぜいという機種も存在します。
ミーレはきちんとできることを書きます。よくメーカーが陥りがちな、スペック競争には興味ないようです。
しかし8kgを改めて見ると多いですね。

 
 
■特徴3「スチームケア」機能
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上下2本のパイプからスチームを供給。


通常洗濯機に「スチーム」は使いません。
きれいにするのに「スチーム」は必要ないですから。
では、何故スチームが付いているのでしょうか?
「トータルランドリーケア」だからです。洗濯機ですが課せられてるのは、「洗濯」ではなく「ケア」だからです。

最大容量2kgの洗濯した後の、湿った衣類のシワを伸ばします。アイロン掛けの時間が半分で済むボン大学で、実証されたそうです。抜かりないですね。「スチームケア」。
折りシワ、もしくはクローゼット臭が付いている最大容量2kgのしわがある乾燥した清潔な衣類をキレイにする「リフレッシュ」等、したいことに合わせ、3つのコースが選択できます。

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「スチームケア」前後での比較。それぞれの写真左側がケアしたシャツ。
左)形状記憶シャツでの比較、右)コットンシャツでの比較


 
特徴4は、30種類のプログラム数です。
どんなのがあるのかと言いますと、「コットン」「ミニマムアイロンアイロン掛けが最小で済みます」「合成繊維」「ウール」「衛生」「クイック洗い2020分で洗える時短モード」「リフレッシュ」「自動プラス」「ワイシャツ」「ジーンズ」「濃い色の衣類」「排水/脱水」「スチームケア」「スポーツウェア」「スニーカー」「アウトドア」「撥水加工」「ぬいぐるみ」「新しい衣類」「シルク」「セパレートリンス」「糊付け」。

約20%の節電効果があるエコプログラムとして、「コットンエコ」「コットンエコプラス」「ミニマムアイロンエコ」。

さらに大きな物を洗う、ホームXLプログラムとして、「カーテン」「バスローブ」「羽毛布団」「ダウン」「枕」。

どれもが、専用プログラムで洗えるわけです。何でも洗えるしっかり者という感じです。

しかも別途に22種類のしみプログラムがあります。
いたせり、つくせりを画に描いた様な機械です。

 
特徴5は、業務用にも使用されている「プロフェッショナルモーター」が搭載されていることです。
耐久性が高い上、音が静か。良いことずくめです。
また、特に運転音を押さえる「サイレント・モード」もあります。

 
トータルランドリーケアの洗濯機の旗艦です。

 
■ブランドの誇りとデザイン
DSCF6552ミーレの製品には、「Immer Besser(常により良いものを)」と書かれた馬のマークが付いています。

ミーレ・ホースと言われるこの馬ですが、元々はドイツ・ヴェストファーレン、ミーレ創業の地の紋章です。
欧州には、共感できる人、組織に、自分の紋章を使うことを許す伝統があります。
ミーレ以外に有名なのは、クルマのポルシェですね。ポルシェのエンブレムは、工場のあるシュッツトガルト市の紋章ですね。

日本で似た話は、天皇家に忠誠を誓い、菊の紋所を使うことを許された楠木正成でしょうか。畏れ多いと実際に使った紋所は、菊水ですが・・・。
正成を戦中教育で嫌う人もいますが、生き様としては余りにもカッコイイ武将です。

脱線しました。

高級品ですから、当然デザインも隅々まで考慮されています。

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硬質なデザイン。シンプルにして、存在感有り。


エッジに填まったクロームリングは硬質感と共に清潔感をもたらしていますし、LEDのライトは最新技術が使われていることを示します。

23°という傾きの操作パネルは、見易さ、操作のし易さと優美さを併せ持ちます。

「金」色はありませんが、安定したプロポーションと、機能美で、高級感を演出します。

 
ミーレの全自動洗濯機の最高峰 W 5965 WPS。
よく作り込んだ逸品であります。

同時発売の全自動衣類乾燥機 T 8823Cに関して書くスペースがなくなりました。
詳しくは、ミーレのホームページをご覧下さい。
http://www.miele.co.jp
 
さて、イベントの後半戦は、「スチーム」ライフ その2、「スチームクッカー」です。お楽しみに!

2014年2月21日