前回は、機能の説明でしたが、今回は使用時のレポートをお届けします。
■良好な設置条件
基本的に、空気清浄機は位置を変えずに使います。
そう意味ではオブジェに近いです。
その点、ブルーエア 450Eは、美家電ですね。
ちょっと太めのボディですが、スタイルは中々良い。というか、理系の知性を感じさせます。
中で浮遊物を帯電させるため、ボディはスティール製ですが、ややアイボリー系の白色と相まって重たい感じもしません。
これは置きっ放しの家電では重要です。
次に、できる限り、壁に寄せ設置することができるとありがたいです。
450Eは前後左右に10cmのすき間があればOKです。
さらに言えば、空気は横から入り、横に抜けます。 このため、450Eは天面にモノを置いても問題ありません。
ちょっと得した気分です。
これは450E特有の特長です。全てのブルーエア製品に共通している特長ではありません。
後は、結露しない所ですね。
フィルターは黴菌をトラップして行きます。黴菌、ようするにカビ、細菌は、水と栄養があれば繁殖します。
フィルターが結露するようなことがあると、黴菌を養殖し部屋にばらまいているような状況になります。
大体の場合、そんなことは起こらないのですが、注意して下さい。
■Speed3は大迫力
スィッチを入れ、オート・モードを作動させます。
450Eは、浮遊物除去には、Speed1、2、3の3つを持っています。
まずは最強のSpeed3から始まります。
とにかく、音と風量とが、馬鹿になりません。
カタログ値で53dB。
TVの音、小声の会話は聞こえ辛いレベルです。
風量も、ちょっと大げさな物言いをすると扇風機の中レベルです。
冬だと直接当たるのは避けたいレベルですので、設置時考慮したいところです。(ちなみに説明書には「扇風機として使用しないで下さい」という注意書きがあります!)
これが約5分。これでSpeed2になります。
音は格段に小さくなります。気になりません。
カタログで36dB。
ただ風量はそれなりです。
さらに5分。
Speed1。静かな動きに移行します。全く気になりません。
人の出入りで、時たまSpeed2になることがありますが、意識しないで使えます。
音、風量で迫力のあるSpeed3ですが、私は実に頼もしく思っております。
異物が入って来た時は、いかに早くフィルターで濾過することができるかが勝負の分かれ目です。
特にアレルギーは微量でも発症しますので。
となると、音が大きかろうが、風量が多かろうが、「先手必勝」で望むのは、部屋の空気を守る家電としてはうれしい限りです。
450Eは非常に理にかなった空気清浄機なのです。
■「SMELL」機能
落語に「転失気」という噺があります。
昔の医者はおならをこう呼んでいたらしいのですが、真偽は定かではありません。
噺の方は、転失気が何であるのか知らない和尚さんが、知ったかぶりをして大失態を演じるというものです。
で、その・・・・。
部屋で、転失気をしましたところ、450EがSpeed3で動作。ビックリしてしまいました。
450Eは、ホコリセンサー以外に、ニオイセンサーをもっているのでが、それが作動したのです。
転失気が出た場合は隠したりするのですが、450Eがあると転失気をしたことがバレてしまう時があるかも知れません。
ニオイではなく、音でバレるのです。
女性の場合、言い逃れ方を考えておいた方が良いかも知れません。
■フィルター
450Eのキーパーツは、何と言ってもフィルターです。
3層の特殊構造です。
取り付け時に、注意すべき点は、フィルターの向きを間違えずにセットすることです。
当然、目の粗い方が空気の取り入れ口に来ます。
次のポイントは、前に述べた通り、フィルターを結露させない(=濡らさない)ことです。
冬場、加湿器を使われる人は、450Eと加湿器の距離をなるべく長く取って使うことをお勧めします。
フィルターは可燃物で気にせず捨てられる材質ですね。
フィルターを取ったら、何も考えずにゴミ袋へ直行です。
そうするとイヤな物資を再度吸い込むことはありません。
フィルターを取り去った時に、中を掃除機で掃除し、新しいフィルターを設定することをお勧めします。
ただ帯電機能を損なわないように、気を付る必要があります。
フィルターは8,400円。そして使用限度は半年なので、年間16,800円かかります。
決して安いモノではありませんが、「花粉症」「アレルギー性喘息」などで苦しむ位でしたら安いと言うこともできます。
これは皆さんの判断次第です。
■総括
癖のほとんどない、非常に使いやすい空気清浄機といえます。
450Eのサイズ、性能は、多くの人が集まるリビングにピッタリです。
とくにリビングダイニングだと、料理の香りが籠もることがありますが、450Eを使うと雰囲気は一変します。
より良い住環境をご検討中の方には、是非、検討対象に入れてみて下さい。
お勧め致します。
■関連記事 豆知識 空気中 浮遊物大きさくらべ バイ菌とPM2.5はどちらが大きい?
トレンド 空気清浄機の技術
レポート 中型空気清浄機 ブルーエア 450E の実力 01 性能の紐解き
■主な仕様
型番 | 450EK110PAW |
CARD各種汚染物質による負荷環境下での、空気清浄機が清浄な空気を供給する能力を表す指標。使用数値は2011年4月AHAMによる公開値。 | タバコ煙:240 ホコリ:240 花粉:240 |
浮遊ウイルスの抑制 (HD-124)試験機関:(財)北里環境科学センター 試験条件:日本電機工業会 自主基準(HD-124)の性能評価試験に準拠。実空間での感染予防を保証するものではない。 |
抑制を確認 |
推奨フロア面積CADR値から規定に従い算出された、2011年4月AHAMによる推奨値。 | 〜34m2(21畳) |
1時間当たりの清浄回数 | 34m2(21畳)を約5回 |
清浄空気供給量 | 130-475m3/h |
サイズ | 500(W)×275(D)×590(H)mm |
重さ | 約15kg |
運転音 | Speed1 28dB Speed2 36dB Speed3 53dB |
定格消費電力 | 69W |
センサー | ダストセンサー/ニオイセンサー |
主な機能 | フィルター交換時期のお知らせ機能 On/Off予約機能 リモコン機能 |
空気の供給方向 | 側面 |
空気の吸込方向 | 側面 |
ブルーエアストア価格 | 79,800円 |
フィルター型番 | F400PA |
ブルーエアストア価格 | 8,400円 |
交換の目安 | 6ヶ月 |
商品のより詳しい情報は、ブルーエアのホームページにてご確認ください。
http://www.blueair.jp