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平成25年度 省エネ大賞
受賞の主な家電たち


一般財団法人 省エネルギーセンターEnergy Conservation Center, Japan。通称:ECCJ。省エネ推進等の受託事業、エネルギー管理士試験などを実施する。省エネ大賞は、ここが主催する。が主催する、平成25年度の省エネ大賞が決まりました。
 
■省エネ大賞って何?
省エネ大賞は、優れた省エネ活動事例や技術開発などによる先進型省エネ製品等を表彰し、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進への寄与を目的としたモノです。

1990年(平成2年)からですので、四半世紀の歴史があります。

「省エネ事例」と「製品・ビジネスモデル」の2部門に分けられ、それぞれ「経済産業大臣賞」「資源エネルギー庁長官賞」「中小企業庁長官賞」「省エネルギーセンター会長賞」「審査委員会特別賞」の5種類の賞が選ばれます。
全部で、36件程度の受賞となります。

対象は、国内の省エネルギーを推進している事業者及び省エネルギー性に優れた製品またはビジネスモデルを開発した事業者。

家電の場合、「製品・ビジネスモデル」部門に属します。

評価項目は、(1)開発プロセス、(2)先進性・独創性、(3)省エネルギー性、(4)省資源性・リサイクル性、(5)市場性・経済性、(6)環境保全性・安全性 に加え、発表大会のプレゼン能力も評価されます。

 
めぼしい民生用の電化製品は、次の通りです。製品/ビジネスモデル、受賞名、理由の順に記載します。

 
■日立 省エネ性能を向上させた家庭用エコキュートの開発
130919発表_家庭用エコキュート_広報写真資源エネルギー庁長官賞。理由は次の通り。

家庭用自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機であり、細部に渡って独自の省エネ技術に改良を重ね、省エネ法のトップランナー基準(目標年度2017年度)を先行達成した。
主な省エネ技術として、ヒートポンプユニットの蒸発器には、細径化した冷媒管を高密度に配置することで吸収性能の向上を図り、圧縮機については、給油構造の改善とスクロールのラップ間のすきまの縮小化により圧縮機効率の向上を図った。
その結果、貯湯容量370Lクラスの機種で、業界トップの年間給湯保温効率3.6、省エネ基準達成率109%を達成した。
その他全応募機種について、省エネ基準達成率100%以上を達成した。

 
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■シャープ プラズマクラスターによる衛生空間づくりと節電の新たなソリューション提案
DSCF2006資源エネルギー庁長官賞。理由は次の通り。

本ビジネスモデルは、独自の空気浄化技術「プラズマクラスター技術」によって、衛生環境の改善・維持と空調エネルギーの削減を実現するものである。
水産加工工場の事例では、衛生管理基準を満たすため、工場内の冷房環境における管理温度を15℃の低温に維持していたが、プラズマクラスターイオン発生機を設置すると、その浮遊菌抑制作用により、管理温度を17℃に上げても、15℃と同等の衛生環境を維持できる。その結果、空調機器の消費電力量は約20%の削減が実現できた。本ビジネスモデルは、間接的に空調機器の省エネに寄与する手法で先進性があり、低温での衛生環境維持が要求される食品工場等での応用が期待できる。

 
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■日立 LED照明器具「LEDシーリングシリーズ」/LED電球
130822発表_住宅用LED照明器具_広報写真省エネルギーセンター会長賞。

独自の放熱構造など高効率化技術の開発により、大光量と高い省エネ性能を両立したLEDシーリングライトとLED電球である。
LEDシーリングの場合、大型放熱構造による放熱、光を効率よく広げるレンズ機能付LEDユニットにより、8畳から14畳の各適用畳数において、エネルギー消費効率が100lm/W以上を達成した。
LED電球の場合、アルミ基板から直接熱を伝える放熱構造や、ヒートシンク外側のスリット構造、放熱塗料の利用により、大光量かつ従来の電球とほぼ同等サイズを実現した。また、ラインアップも豊富で、様々な場所で利用されている白熱電球とハロゲン電球のLED化を可能とした。

 
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■東芝 ドラム式洗濯乾燥機「ZABOON」
DSCF2256省エネルギーセンター会長賞。

洗濯乾燥運転時の省エネのみならず、洗濯槽の掃除等のメンテナンスの面での省エネを図った洗濯乾燥機である。
一般的な洗濯機は、槽洗浄コ一スを設け、定期的な槽洗浄を推奨しており、そのための電力や水を消費している。
本製品は、これら、メンテナンス時の消費電力量や使用水量の削減に着目し、ドラムの汚れ付着を抑制するため、ドラムの表面に親水性処理(親水ガラス質コ一ト)を施している。その結果、ドラムの洗浄回数が従来の1 /3(年4 回)となり、消費電力量、使用水量とも67%の削減が可能となった。また、洗濯乾燥運転時においても、1回当たりの洗濯乾燥運転時(6 kg)の消費電力量610Wh/回を達成、使用水量も49L/回と節水を実現した。

 
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■三菱 家庭用エアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」
DSCF1945省エネルギーセンター会長賞

業界初の32素子サーモパイルセンサーを搭載し、人の暑さ寒さをダイレクトに検知して、快適性を維持しながら省エネを実現したルームエアコンである。
リビング等の部屋全体を空調した場合はムダが多いため、本製品では、手足の温度まで計測して、部屋ではなく人を中心に温める空調を実現した。
例えば、暖房時には足元の集中暖房、冷房時にはハイブリッド運転による冷え過ぎ防止が実現できる。省エネ技術として、新冷媒R32の低圧損特性を活かした高密度熱交換器等を独自に開発し、6.3kW機種で業界トップクラスのAPF(通年エネルギー消費効率)5.9、省エネ基準達成率116%(目標年度2010年度に対する値)を達成した。

 
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■パナソニック 新エコヒートポンプエンジン搭載「ななめドラム式洗濯乾燥機」
NA-VH300L-W省エネルギーセンター会長賞

本製品は、ヒートポンプ乾燥方式の改良による省エネと、大容量化、洗浄力の向上を実現したドラム式洗濯乾燥機である。
特に、乾燥機能の高効率化を図るため、乾燥フィルターの面積拡大及び、ホースの大口径化による風路の圧力損失の低減や、乾燥ファンの配置見直しによる熱交換器への風速均一化に取組んだ。
その結果、乾燥時の消費電力量を約10%削減、1回当たりの洗濯乾燥運転時(6㎏)の消費電力量600Whを実現した。また、本体の横
幅を変えずに、ドラム槽の直径の拡大を実現し、まとめ洗いに対応するとともに、高濃度の泡洗浄や温水ヒーター搭載により、洗浄力の向上や洗濯時間の短縮を可能とし、本質機能の向上を実現した。

 
■日立 冷凍冷蔵庫「真空チルドFSシリーズ」
新型冷蔵庫:R-G6700D審査委員会特別賞

冷凍冷蔵庫の大容量化が進んでいる中、独自の省エネ技術により更なる省エネ性の向上を実現した。
主な省エネ技術は、冷蔵室上部に冷却ファンの追加により、庫内を効率よく冷却するとともに冷やし過ぎを抑制すること、冷凍室下段のドアに立体成形真空断熱材を使用し、断熱性能の向上を図ったこと、コンプレッサーのモーターの位置を正確に把握、加速時の電圧をより適正に制御すること等である。
その結果、定格内容積517Lの機種で、年間消費電力量180kWh/年、省エネ基準達成率(目標年度2010年度)319%を達成した。また、定格内容積441~670Lの応募全機種についても、省エネ基準達成率300%以上を達成した。

 
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皆さん、おめでとうございます。

 
今回は業務用、住宅用のため、記載は見送りましたが、
ダイキンの業務用エアコン、及び 住宅用エアコン付床暖房「ホッとく~る」。
また、木村工機の冷温水式高効率空調システム「みずエクセル」も、受賞しています。
今回、家庭用製品でダイキンは受賞していないが、優れた技術を持ちメーカーと言えます。

2014年1月22日

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