昔、家電メーカーは、TVは「大画面」だけでなく、「小画面」に対してもきめ細やかな対応をしてきました。ところがスマホが、ワンセグ放送を受けられるようになりますと、みんな「小画面」から撤退して行きました。
そんな中、パナソニックからTVの良さをズバッと出したTVが出てきました。
■あえてTVを選ぶ理由
現在スマホでも、地上波放送が見られる機種があります。
シャープのアクオスフォンなどです。
先日、親しい友達が、シャープの新型アクオスフォンを発売日に入手しました。
5.2インチで地上波受信が可能です。
これはキレイ。正直、感心しました。
が、私はお風呂に、スマートフォン、タブレットはどうかと思っています。
さらに言えば、お風呂ではありませんが、PCで動画も余り好きではありません。
私は次の理由から、TV放送には、やはりTVが良いと思っています。
■TVの良さとは何だ?
TVの良さは2つあると思っています。
1)リラックス姿勢が基準であること
2)エンターテイメントに則し進化させた品質を持っている
まず、1)から説明しましょう。
TVを観る時の姿勢です。
TVは基本的に長時間、例えば映画を観ても疲れない姿勢が基本です。
そう椅子にもたれたややリラックスした姿勢ですね。
このためTVは置いた時、画面は設置場所に対し、かなり垂直に近い角度を持ちます。
では、スマホ、タブレットはどうでしょうか?
基本は、手持ちで、のぞき込むようにして使います。
こちらはノートが原型の1つですから、寝かし気味の画面を、やや前屈で使うのが基本でとなります。
お風呂は、やや寝た形でリラックスするのが基本です。
要するにTVにとって非常に自然な見方であるということです。
実は私、スマホ、タブレットを、お風呂で使った時代もあります。よいスタンドもないですし、正直疲れました。
次に、2)の説明です。
実は今、私は評価の高い、PCディスプレイ(三菱の23インチモデル。いろいろな賞を受賞。)を使っています。
それなりに良い画が出ます。というより、かなり良いです。
が、「これは!」っと思う雰囲気ではないのです。
口籠もらずに言うと、私にとってPCディスプレイは、TVほどの動画画質満足度がなかったと言うことです。
種々の信号の相手をしなければならないため、スペックは高いが画質的には特長がないPCディスプレイと、放送系の信号に特化し、長時間観ても楽しめる画作りをしてきたTVは、機能は似ていても別物と言うわけです。
特にパナソニックは放送用の機器も作っていますし、ハリウッドともデジタル映像技術を詰めています。
TVの画は、単に映ればよいではなく、いかに制作サイドが意図した画が再現できるのかが勝負なのです。
実は、私、SV-ME7000が地デジを受信した瞬間、笑ってしまいました。
TVらしい画質。観るに値する画質。「VIERA」の末っ子に相応しい画質でしたので、「生意気」と思ったからです。
私が、地デジはTVでと思うのは、そういうことです。
ただSV-ME7000小型&薄型なので、音はスマホ、タブレットより良いと言うものの、それなりです。
■さて、他の機能は?
●スタンド まずスタンドからチェックします。
垂直近くにセットしても安定しており、設置場所が必ずしも良くない風呂場でも問題ありません。
お願いするなら、スタンドをもう一回り大きくということです。そうすれば、画を見ながら設定することも可能ですので。
また、吸着ホルダーを使い、完全に壁に付けることもできます。
●アンテナ アンテナは、横に伸ばして縦に折るタイプですね。
これに関しては、可否はありません。
むしろ驚いたのは受診率。実はこのTV、アンテナを4つ内蔵しています。かなり頑張って地上波を拾います。
我が家の風呂は、ワンセグの受信率が通常50%と低いのですが、その風呂で、SV-ME7000は約70% 地上波を受信します。
地上波の電波強度が不十分な場合は、ワンセグ放送に自動的に切り替えます。
ワンセグの受診率も他の機器より高く、見られない瞬間は皆無でした。
これは感心しました。
ただ、地上波からワンセグに変えられると、画の悪さにイラっときます。
●操作性 チャンネル、音量は、タッチパネルで変えます。
良いところは、TV画面と被っていない位置にあること。
変えて欲しいのは、応答がやや遅いことですね。電波状態により地上波とワンセグ放送のどちらにするのかを選択するためであることは分かるのですが、ここはもう少し応答性を上げて欲しかったです。
プラスして言いますと、画面が水を完全にはじく(濡れた時、水滴が水玉状になってしまい下方に跡形もなく落ちてしまうこと)仕様だと嬉しいです。
●防水性
防水機能は、IPX6水道水(常温)を機器から約3m離れて、内径12.5mmのノズルであらゆる方向から、約100L/分(水道水ではここまで出ない)の水を3分以上注水したあと、機器の機能が動作する。耐水形と呼ばれるもので、暴噴流に対して保護されています。
端的に言えば、湯船に落とさない限り、まず大丈夫です。
またリモコンも防水機能を持つ上、湯船に浮かびます。
●バッテリー
連続使用時間は、TV放送だけの使用で、約3時間半。30分/日で1週間持ちます。
かなりよく持ちます。とにかく充電量を余り気にせずに済むのはプラスです。
ただし、後述の無線LAN機能を使うと、動作時間はかなり落ちます。
●携帯性
もう一つ、17.3mmという薄さと、1kgを切る重さ。
部屋から部屋へ持ち歩いても、また外に持ち出す場合でも、苦にならない大きさです。
■ネット機能は環境によって大きく変化
パナソニックの「VIERA」シリーズは、いろいろなネット機能を持っています。
末っ子といえども例外ではありません。
ネット機能を使うには、2つの条件が必要です。
1つめは、家庭内に、無線LANが設置されていることです。
正確に言うと、その中のIEEE 802.11シリーズで、日本ではWi-Fiと称されるものです。
実は、Wi-Fiは、使用帯域には、2.4MGz、5GMzの帯域があるのですが、双方とも使えないとサービスが一部限られます。
例えば簡単に設定できるWi-Fiに、auのWi-Fi HOME SPOTがありますが、これは2.4MGzだけしかフォローしていませんので、サービスが限られることになります。
動画データは、重いデータです。
このため転送レートの高い 5GMz Wi-Fiでないとレコーダー内の動画は送れません。
Wi-Fiの環境をくどくど書いたのは、このためです。
2つめは、ブルーレイ・レコーダーが、パナソニック DIGAであること。
こちらも機種制限があります。Wi-Fi内蔵型なら問題はありません。
機能ですが、単純に言えば、「ブルーレイ・レコーダーの付いたリビングのTVと同じことができる」です。
レコーダー内の画を観ることもできれば、ネットに接続してYouTubeを見ることもできます。
この機能は使えると実に爽快です。
お風呂でも、布団の中でも、好き勝手にできるわけですので、動画スペシャル版タブレットをいう感じでしょうか?
■多彩なポジショニング
更にプラスな機能があります。
SDカードに写真を入れると、フォトフレームとしても使えるのです。
SV-ME7000の使い方は、本当にいろいろあります。
お風呂TV、寝室TV、サブTV、災害用TV、持ち出しTV、YouTube観賞用、フォトフレーム等々。
メインのだけでなく、サブにも使える、長所の多いTVです。
お風呂TVをお探しの方は、是非実物を見てください。
買って損しないTVだと思います。
尚、詳しい仕様は、パナソニックのホームページでご確認ください。
http://panasonic.jp
■楽しいお風呂AVシリーズ
01 山善、浮遊型ワイヤレスブルートゥース・スピーカー”UQUA”
02 山善、浮遊型ワイヤレスブルートゥース・スピーカー”UQUA” エージング結果
03 ツインバード、防水ブルーレイプレーヤー”Blu-ray ZABADY” BR-J921W
04 ツインバード、防水DVDプレーヤー”DVD ZABADY” VD-J729B
05 パナソニック、防水TV”VIERA” SV-ME7000(本編)
06 パナソニック、防水モニターシステム”DIGA PLUS” UN-JL10T2 / JL15T2(次編)