お米の価格が下がらない。こしひかりは、近くのスーパーで5kg、4300円。高い。去年の2倍だ。
個人的には、この価格はありだと思っている。日本のお米は、それに見合う食味を持っている。問題は、値上げのスピードだ。これが10年間で2倍。「手取りも増えたことですし、農業を維持するために、この価格でお願いします。」と言われたら、納得もできる。
■「白いダイヤモンド」、日本のブランド米
今回、みんなが騒いでいるのは、準備も何もしていないところへ、いきなりお米ありません、売るなら倍ですと言われたことだ。これは誰だって困る。主食は、国民のお腹を満たし、明日の活力になるもの。当然、不安があってはならない。それくらい大切なものであるはずなのだが、政府、官庁の対応はとてもではないが、緻密に見えない。
が、それはさておき、先に書いた通り、日本のお米、ブランド米は嗜好品レベルの食味を誇る。リチウム、シラスうなぎの稚魚は、市場で「白いダイヤモンド」とも呼ばれるが、ブランド米もいずれそう呼ばれるかも知れない。
■「黒いダイヤモンド」、コーヒー豆
それはさておき、嗜好品の代表とも言えるコーヒーも、市場ではかなり高値で取引される。通称「黒いダイヤモンド」。いろいろな農園から集めた豆を混ぜ合わせ扱う「コモディティ」と、どこの農場のどの畑でいつ取れて、どう扱われてきたのか詳細履歴を追うことができる「スペシャリティ」に分かれている。スペシャリティ・コーヒーは美味しいが、その分目玉が飛び出るほど高い。
スペシャルティ・コーヒーの専門店は、ここまでするかという感じで丁寧に扱っている。扱いもすごいが価格もすごい。有名店では、2000-3000円/杯。確かにワインボトルに詰められた丁寧に保管されたコーヒー豆はディスプレイとしても秀逸であり、一度見ておくと自慢できるほどだが、それにしても高い。1杯140mlで換算すると、2000円/杯で750ml:10,714円。酒でも全体の10%くらいしかない高級酒と遜色ない価格となる。

農園は、ブルーマウンテンの斜面に畑を持つ。
標高による厳しい気候と山の土が類稀な味を作り出す。
畑は斜面は全て人手での対応となる。
スペシャリティで豆の履歴が追えるのは、美味しさの追求のためでもあるが、もう一つはフェアトレードためだ。コーヒーが栽培されるブラックベルトは、20世紀初頭、植民地であったところがほとんど。貧しい国が多いエリアだ。そこで取れたモノということで、相手を見下し、中抜きする仲買い人も多かった。実際、文字が読めない人もいて、不利な契約も多数残っているという。このエリアの人は、お金を稼ぐと、まず学費に使うと言う。子どもが将来騙されないようにするためである。
日本でも寺子屋で使った本(教科書)は商売往来。商売を題材に、読み書き、そろばん。福沢諭吉が唱えた実学は一番身になりやすい。
それは置いておくとして、このスペシャリティ・コーヒーとUCCのカプセルコーヒーメーカーは驚くほど相性がいい。理由は、保管、抽出、値段だ。
■スペシャル・コーヒーというカテゴリー
サードウェーブと呼ばれるスペシャル・コーヒーの原点は、日本の喫茶店で出されるストレート。「ハンド・ドリップ」という抽出が、「シングル・オリジン」を味わう時のベストな方法、スペシャル・コーヒーを味わう時の標準スタイルとして世に広まったのだ。
コーヒー豆は、焙煎するまで風味がガタ落ちすることはまずない。焙煎はコーヒーの味、香り、色味を作り出す行為で、当然成分が温度、湿度、酸素の前に晒される。このため焙煎すると急に劣化が酷くなる。コモディティでも、スペシャルでも同じ。焙煎以降、コーヒーを飲むまで扱いは、ユーザーに任されるわけだが、コーヒーを美味しく味わうためには知恵を絞り、工夫する必要がある。
コーヒーの保管は、焙煎後の場合、基本的には密閉容器に入れ冷蔵庫、もしくは冷凍庫で保管なのだが、密閉が甘いと他の食材を臭いが付く。挽いて粉にすると、この傾向はより強くなる。豆で保管するためにはコーヒーミルを買う必要がある。コーヒーミルは刃が2種類あり・・・(長くなるので以下略)。嗜好品であるが故、オタク知識全開となる。
■カプセルコーヒーメーカーとスペシャル・コーヒーの相性
が、カプセル化の場合、カプセルが外界の影響を遮断するので、このような保管は必要ない。これが大きなメリットだ。

ブルーマウンテンのカプセル。
このパッケージの中に抽出用カプセルが入っている。
また、同じことがハンド・ドリップにも言える。ハンド・ドリップは幾つかのコツがあり、こちらもお湯の温度、注ぐ量、注ぎ方など留意すべきことが多々ある。ベストを極めようとするととても大変なことになる。

UCCのカプセルコーヒーメーカー「ドリップポッドYOUBI」。
コンパクトにまとめられている。
今回、飲んでみて驚いた。カプセルコーヒーは飲み慣れているので、それ自体は驚かない。驚いたのはブルーマウンテンの澄んだ、バランスの取れた味と香りにである。ブルーマウンテンでも中々味わえない「これぞ」という味だ。まさにシングルオリジンの繊細な香りを放ちながら、バランスの取れた繊細な味のコーヒーがそこにあった。ブルーマウンテンは、最高峰のコーヒーに間違いないが、この味はなかなか出会うことがない。
ちなみにカプセルコーヒーで、ドリップ式にこだわっているのはUCCのみだ。
■安く、最高を味わう方法としてお勧めしたい
また、同時に思ったのは「安い。お得。」だ。UCCのカプセルは12個で1088円。一杯あたり90.6円。飲み慣れているせいもあるが、それほど安いとは思わない。ちなみにスターバックスのドリップコーヒーはショートで380円だ。
今回の、アニバーサリー カプセルセットはブルーマウンテンとゲイシャの2箱セットで4752円。177.4円/杯。2000円のコーヒーが、200円以下で飲める。カフェで飲む理由がない。カプセルコーヒーは、豆が高ければ高いほど、お得なのだ。


今回、マリアージュとして勧められたチーズ。
青山にあるUCCのLABOで体験することができる。
今回のブルーマウンテン、ゲイシャは、UCCのカプセルコーヒー「ドリップポッド」の10周年記念。売り切れ御免。なくなれば、同じものは手に入らない。嗜好品の面白さは、一期一会の面白さでもある。この機会に楽しんで見るのも一つの手だと思う。
UCCドリップポッドURL: https://drip-pod.jp/?srsltid=AfmBOop5mZCRKxgfPWTKcjwS05icf95B8CwUwY23CnOsL9TCXfDmwWCe
#カプセルコーヒーメーカー #ブルーマウンテン #ゲイシャ #UCC #ドリップポッド #生活家電.com