ネスレ SPECIAL.T その2
使用レポート
前回は、ネスレ SPECIAL.Tの紅茶ラインナップを見てみました。
今回は、いよいよお茶を淹れます。
SPECIAL.T は、非常にシンプルな構成です。
本体には電源ボタンと、抽出ボタンがあるだけ。
しかし、初めのセッティングに多少時間が掛かります。
■まずは水
まずセッティング位置を決めます。本体サイズは約31×17cm。電源ケーブルは実測で192cmですので、場所自体に困ることはないと思います。
設置ポイントは2つ。
水タンクが後ろに付いていることと、ある程度音がしても良い場所あることです。
水タンクが後ろに付いていると言っても、上から取ることは可能ですので、水を一杯入れたタンクを持つことが出来れば余り気にする必要はないと思います。
音の方は、数少ないSPECIAL.Tの短所ですね。振動音がします。これだけは、優雅と言いにくいです。
これは、後ろの方に動画を付けますので、ご確認頂けたらと思います。
また時間が掛かると書いたのは、そのことではありません。
水タンクに入れる浄水フィルターのセッティングです。
浄水フィルターがタンクの底にあるため、フィルターに水を十分含ませなければなりません。これに一寸時間が掛かります。
それが終わると、準備OKです。
この浄水フィルターがあるので、水道水でもかなり美味しくお茶を点てることができますが、ミネラルウォーターなど水を変えると味がかなり変わるのが分かります。
自分の好きな水を探すのも1つの楽しみです。
■カップを温めること
次にすべきことはカップを温めることです。
抽出ランプが白い時は、中に抽出用カプセルが入っていないことを意味します。
ここで抽出ボタンを押すとお湯は出ます。それでカップを温めます。
(「白」は「白湯」、「緑」は「お茶」と覚えると良いかも知れません。)
お茶もそうですが、嗜好品は香りを楽しむものです。
味も8割は、香りで決まります。
温度が低いと中々香りません。そうなると味も落ちます。
面倒でもカップは温めることをお勧めします。
■抽出は、カプセルを入れて、ワンタッチ
後は飲みたいカプセルをセット。抽出ボタンが「緑」になります。
後は待つだけです。
■カプセルチェック
さてネスレの1杯用ドリンクは、カプセルが用いられていますが、とても秀逸です。
それはお茶の劣化は、湿気、酸化、光によるものだからです。
例えば、日本茶を思い出して下さい。
茶筒で保管しますよね。
また旧家の方でしたら、衣類を入れるのに茶箱を使っていたかも知れません。
この湿気が多い日本で、お茶は最高の注意を払われ、湿気から、酸化から、日光から守られて来たのです。
それでも劣化します。それは使う度に茶筒を開けるためかも知れません。
新しく茶を買ってくる度に、「茶は新しいのが美味しいね」ということになります。
一杯づつカプセル化は非常に納得のいく技術です。
使用前のカプセルをバラすのはもったいないので、使用後のカプセルで実際のカプセルを見てみましょう。
蓋(平面)部は、小さな穴が8つと大きな穴が1つ空いています。アルミ蓋を外すと黒いプラスチックプレートが出てきます。
円周には凹凸が8つ。これが小さな穴と重なります。
そう茶の種類を確認するためのプレートです。
理屈から言うと、2の8乗の組み合わせができますので、256通り。
SPECIAL.Tで、256種のお茶を飲める可能性があると言うことです。
まだまだお茶の種類を増やして頂きたいと思います。
さてカップの方には大きな穴が1つ。
ここから断続的にお湯を入れ茶葉を蒸らします。
ポイントは茶葉の開きです。これだけ狭いカプセル内ちゃんと開くのか?ということです。
ダージリンを抽出したカプセルから茶葉を取り出してみると・・・。
見事開いています!
茶葉を護る。茶葉をきちんと開かせる。見事に出来ています。
これに温度と水を加味すると、美味しく飲める条件が整います。
調理器具の中で最も温度コントロールし易い電気制御ですし、水は浄水器を入れています。
抜かりはありません。
■マイカップ設定
SPECIAL.Tには専用の紅茶カップが付いています。
が、愛用のコップの量に合わせた設定も可能です。
方法は、抽出ボタンを押し続けるのです。好みの量で指を離すとそれがメモリーされます。
使う時は、2度押しです。
■一度使ったカプセルでお茶はだせるのか?
出せるか、出せないかと問われれば、「出せます」が解答です。
しかしネスレが言う完璧な一杯は、一度目だけです。
「風味」が違います。
それでもという人は、どうぞ。
■まとめ
正直なところ、あるととっても便利です。
朝起きて、何もしたくない時でも、ボタン1つで、美味しいお茶が淹れられるのです。
飲むと、さぁ今日も頑張らなくっちゃという気になります。
その上、家族毎お茶を変えても別に問題はありません。
またゴミが散らからないのも便利です。
(ティーポット、急須を使っている人は後片付けを思い出して下さい)
さらに言えば、新しいお茶とラクに出会えるのも魅力。
今流行の、柑橘系の香り豊かなフレーバーティーにも、会えます。
しかも完璧な一杯に。
ちょっと寂しいのは、お茶を淹れる行為がなくなることでしょうかね。
日本茶、中国茶、紅茶。それぞれ独特の作法があり、それをしなくても良いというのは、楽な様な、ちょっと寂しいような・・・。
郷愁を別にすれば、これだけ良く出来た機器をお勧めしないではいられません。
お茶が好きな人は、一度店頭でご確認ください!
良いですよ!!
2013年11月4日