【シェーバー】今までの集大成。
すごいと思う一方、ここまでいるのかが本音。
ブラウン シリーズ9 Pro+
シリーズ9 Pro+。「9」なので、ほぼ究極を表している。加え「Pro」だけでなく「+」が付いている。「+」が付きは最近の流行。これ以上付ける記号はないので、こちらも究極を示している。ある意味、ブラウンのシェーバーの理想型と考えてもいいだろう。
モデルを見ると、ユーザーの要望が全入っている感じ。その分、値も高い。機能の一部は不要だろうと思わないでもない。
使われている技術は今までの延長線上。その一つ一つの練度が上げられている。が、使用感が大幅に変わったわけではない。
それぞれの技術に関する効果の感じ方は、人によりそれぞれだろうが、ここまでの価格になることに疑問を持つ人もいると思う。
その上、ややこしいことに、シリーズ9 Pro+は、4種ラインナップされており、洗浄機の有無、携帯ケースの種類、及び美顔器ヘッド有無で、差を出している。小職が所有しているモデル 9577ccは、洗浄機あり、ケースは充電トラベルケース、美顔器ヘッドなしのモデル。特別美容に興味ないが、ヒゲを当たるのは礼儀と心得ているビジネスマンをターゲットに作られているモデルとも言える。
デザインは、オーソドックス。分かる人がみるとなるほど、ブラウンだが、往復式のシェーバーは、パナソニック、マクセルイズミなども似たデザインであり、初めてだと見分けにくい。確かに普遍性を重んじるブラウンらしく、時間が経過しても雰囲気の変わらないメタル感の強いデザインだが、これだからブラウンという感じはしない。逆に、各メーカー、かなりシンプルなデザインを取っているとも言える。
ブラウン=ミニマムデザイン=シンプルライフ=カッコいい or いい感じという公式は、シェーバーでは他のカテゴリー家電ほどの強さはない。
一方、オーソドックスで良かったのは、使いやすさ。マニュアルを読まなくても使える。毎日使う家電に関しては、マニュアルを読まなくても使える=直感的に使えるのは、とても重要だと思う。
ブラウンが悩んできた、剃り心地は普通〜やや硬め。当モデルは、「密着の良さ」が謳い文句だが、網刃が柔らかく吸い付く感じではなく、どちらかというと首振り機構の出来の良さで喰らいつく感じ。刃は10000回転/分。このレベルだと、刃というより、面で当たる感じ。安全性が高いと言えば、その通りと言える。
剃り方としては、刃を正確に当てることが肝要。個人的な感触だが、深剃りしたいなら、肌を滑らせるように剃るのではなく、なるべく垂直に当てる感じ。謳い文句の0.05ミリまで剃れているのかは、測れないのでわからない。剃った跡を触った時、手には少々残っている感じがしても、私の場合は、そんなに伸びが早くないため、夕方でも見た目、髭が伸びてる感はなかった。
さて、私が不要に思っているのは、「洗浄機」。確かに洗浄機に掛けるとピカピカ。謳い文句では18ヶ月キレイにキープできるとのことである。とは言っても、刃への油差しなど、定期的なメンテナンスは必要。
洗浄機の液体部分は、全部カートリッジ式。これは確かに便利ではあるが、かなりの量のアルコール(有機溶剤)とプラスチック容器を燃えないゴミでポイと捨てるのには、たとえルールを守っているとはいえ、少々罪悪感を覚える。
SDG’sの世に変わりつつある今、プラスチックの塊の廃棄は、心理的にしんどい。
また、当モデルは防水型なので、水洗いでの手入れができる。それではいけないのだろうか?
オイルをきちんと付けメンテナンスする必要は、水洗いではより重要視される。
内蔵バッテリーで60分のヒゲ剃りが可能。ヒゲ剃りは長くても5分位なので、10回以上持つ計算。急速充電も可能であり、まず困ることはない。かなり重い充電器入りのケースは、どんな計算したのか分からないが、最大6週間充電可能だという。そんなに充電せず旅行する人は皆無ではないか。スマホ、PCなどは毎日充電。その時、隣で充電できれば、10日は問題ないわけだし・・・。
■ユーザーの声を愚直に受け止めすぎでは・・・
今まで熟成させ続けた深剃り技術と、良好な使い勝手の融合。確かにフラッグシップモデル。が、本当に、そういう生活をしている人、もしくは、これだけの機能がないと許し難いと思っている人向け。私も色々な商品化を手がけことがありますが、一番気をつけるべきは、ユーザー調査の扱い。調査される方も、「そんなに思いは強くないが、多分正しいだろうから言っておきますか」と言う感じで答えることがある。これが昂じると、人気があるはずなのに、人気のない商品になってします。
多くの仕様で身を固めた、当モデル。私などには、過剰仕様過ぎ。洗浄剤を見て「ランニングコストが、水洗いすればタダなのに」と思い、バッテリー付きケースを見て、「すごい。けど重くて持ち歩きたくない!」ってしまうのは貧乏性のなせる技か。
しかし性能はすごく、今までの集大成モデルとして購入するのも一興かもしれない。
それにしても、急いでいる時に、一本刃の剃刀は危険。どこでも使える剃刀はできないものかということから、よくぞここまできたものだとも思ってしまう。
その一方、過剰=無駄。SDG’sが当たり前の今、どうだろうか。贅沢は素敵だと思うのだが、この贅沢過ぎるフラッグシップの存在意義は個人的には疑問である。
●商品の詳しい情報は、以下のページから
https://www.braun.jp/ja-jp/male-grooming/shavers-for-men/series-9
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2024年1月11日