【コーヒー】「クロワッサン・フレーズ・ブラン」以上の相手を探せ!
その1 セブンイレブンの限定フルーツサンド
3月の「クロワッサン・フレーズ・ブラン」の味が、口の中に残っています。
が、近くで味わうことはできません。そのうち自分でも作るとして、とりあえず代替え品を探しました。候補の一つはフルーツサンド。「クロワッサン・フレーズ・ブラン」は、クロワッサンサンドですからね。
●【太鼓判】コーヒーとの相性抜群! これぞマリアージュ! これぞ嫁!ふじ森のフロマージュ・ブランを使ったクロワッサン・サンド
ただ、男の私からすると、余り食べた感じがしないし、デザートというには、少々憚られるメニューです。「帯に短し、タスキに長し」という感じなので、余り食べたことがありません。いろいろなフルーツサンドを試してみることにしました。
今回試したのは、セブンイレブンの期間限定のフルーツサンド。
WBCのアメリカの記者が褒め称えていたので、ちょっと食べたくなったというわけです。
自宅で、コーヒーとのマリアージュを試してみました。ただし、ネスカフェではありません。モカ、キリマンジャロブレンドです。
◾️コーヒーと全く合わなかった。
マリアージュ、結婚。本当に微妙な話だと思います。対人だと、時間をかけてじっくりということもできますが、食べ物に関して、一期一会。
しかも食品は傷みます。五感を使った官能評価は体調万全で望むことが望ましいのですが、「待った」は効きません。
今回もそう。「限定」フルーツサンドは、見つけて即買いしました。というのは、WBCの話のためか、どの店舗もフルーツサンドが、売り切れだったからです。
コーヒーを入れて食べました。
甘さのほとんど感じられない。いちごも美味しくない。マリアージュなんてとんでもない。
感動どころか、どちらかというとそっけない味でした。
◾️なぜ、美味しくなかったのか、考えてみた。
まず、クリームがダメ。カスタードクリームは基本、卵、牛乳、小麦粉、砂糖、に加えバニラエッセンスで作ります。バニラエッセンスはともかく、他の原材料は西洋菓子ではお馴染みです。逆にいうと、この4つの原料と牛乳の加工品から、いろいろな味を作り出すわけで、そこがお菓子の面白さ、醍醐味の一つです。
ただ流通に乗っているものの多くは工業製品。
傷んではダメ、味は一定。品質要求は限りなく、厳しい。このため防腐剤などの化学物質に頼ることになります。
原材料を確認すると、カスタードクリームの後に、「乳等を主要原料とする食品、砂糖/糊料(加工澱粉、アルギン酸エステル)、乳化剤、香料、pH調整剤、カロチノイド色素、V.C、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)」とあります。
例えば、酸化防止効果、殺菌効果ためにワインに入っている酸化防止剤(亜硫酸塩)が入っています。低濃度に加え、ワイン自体も徐々に亜硫酸塩を作ります。という意味では、味を損なわないように思いますが、ヌーボ、新酒だったらどうでしょうか?
ボジョレーヌーボは、その年の新酒という意味で有名ですが、船便は赤道を通過するため酸化防止剤を添加しています。しかし近年、酸化防止剤抜きの国産ヌーボも出回るようになりました。苦味のないすっきりとした飲み口です。
やはり微量でも化学物質は、味に影響があるのではないでしょうか?
CDを作る時、人間の耳は高い音は20kHzまでしか聞こえないとされ、CD規格は20kHzまでとされました。が、それでは足らず、SACD、ハイレゾという高音質規格が必要になりました。人は自分で思うほど、真理を極めてはいません。
今回もそうではないでしょうか?
あといちごも、熟成が足らないよう思いますね。味が希薄。いちごは小学校の時、家庭菜園で作っていました。妹が好きないので、2畝位、他の野菜とは別の所に植えていました。熟成前は酸っぱいですし、完熟すると甘い。ただし、熟すと鳥に取られることもあります。
春いちごなので美味しいだろうと思ったのですが、期待はずれでした。
◾️高いよ!
400円(税抜)出すと、都心の喫茶店でもケーキを出してくれるところがあります。多くの場合、ベタ褒めするような味ではありませんが、少なくとも、結婚相手とは言えないまでも、「お供」くらいはできます。
が、このフルーツサンドは、そこまで達していないと思いますね。
単独で食べると、まぁそれなり。しかし、少なくとも、豊かな気分にはなりませんし、やる気にもなりません。
混ぜ物は要らないと思うのですね。もしかすると、生クリームを使うのを、ケーキ専門店のために遠慮しているのかも知れませんね。
私は、以前、マリアージュを音楽用語でハーモニーと表現。その他の味を追いかけるという意味でフーガとしましたが、これはちょっとひどい。独りよがりの味です。フルーツサンドだけならまだしも、これはいい甘さでもありません。もやーんとした甘さです。
まぁとにかく、フルーツサンド案第一弾はうまく行きませんでした。
が、脈はあるのではないでしょうか?
わかったのは、まずクリーム部をどうにかしなければなりません。フレッシュチーズを使うか、ヨーグルトをクレームとして使うかです。
また、パンもやや厚めが望ましいようです。
またトライしてみたいと思います。
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2023年4月17日