新製品

壺!これが日本の加湿器だ!
バルミューダ、新製品発表会


先日、DC扇風機で一躍 名を馳せたバルミューダの新製品発表会がありました。

今回もバルミューダらしい独自性のある製品でした。
今回紹介されたのは4つの製品。
うち2つ、加湿器とヒーターは新製品、空気清浄機は改良新型、そしてアプリが1つです。
順を追ってご紹介しましょう。

 
■バルミューダ

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オープニング・アニメーションに出てきた
小型だけどパワフルなバルミューダ号。

バルミューダは、寺尾氏が2003年に作ったベンチャー企業です。
「最小で最大を」をコンセプトに、「大切なもの」をして扱ってもらえる家電を世に問い続けています。

DCモーター扇風機 GreenFanで一躍有名になりました。

シンプルな構成、スマートなデザイン。そして今までの扇風機とは一線を画す風。

GreenFanは正に、コンセプト通りの製品でした。

 
■壺がモチーフ。日本の加湿器の姿

さて今回は「加湿器」です。

ミニマム・スタイルが好きなバルミューダに取って、通常加湿器の取り外しが可能な水タンクの使い勝手(水は入れにくいし、持ち運んでいる間に水滴が落ちることもあります)、如何にもここから水蒸気を出しますという蒸気口を持ち、四角な、いかにも家電的なデザインは、お気に召さなかったようです。

水回りに多いのは、円もしくは球。水はかなり重いですし、器が壊れると大変です。

このため力が分散しやすい円もしくは球形が取り入れられます。

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新型加湿器「Rain」
日本の部屋に違和感なく収まる。

で、バルミューダが選択した今回のデザインモチーフは「壺」。
水タンクは持たず、本体自体に水を入れる構造です。
水は薬罐で入れます。
意外感はありますが、双方とも水回りの道具ですので、非常に親和性がいいです。

加湿方法は気化式です。
超音波式のように、シュンシュン蒸気がでるタイプではありません。

基本的に室内を50%に保ち続ける機器と認識してもらった方が良いと思います。
デザインと同様に、意識しないでもイイ感じの空気感というべきでしょうね。

本体の中には、半球状のフィルターがあります。このフィルターは酵素プレフィルターです。酵素は細菌を分解する役目です。ホコリや雑菌を濾過してくれます。

使う水は「水道水」です。水道水は、水道法で水質基準健康関連30項目、生活上支障関連20項目にわたる。水道事業者がこれを遵守する義務がある。ちなみにミネラル・ウォーターの基準は水道より緩い。が定められています。

酵素プレフルターと水道水で、清潔さと確実さがキープされるわけです。

最後の特長は、操作系です。
壺の外側のリングを使います。
本体の操作系は、PCのトラックパッド、もしくはゲーム機のコントローラーに似た操作感です。
説明しても分かりにくいので、動画でご覧下さい。


WiFiを内蔵していますので、後術する「UniAuto」を使うことにより、スマホからも操作できます。

品名は、「Rain」。対応畳数は17畳。
価格 46800円で、11月中頃から出荷予定。オンラインショップで予約可能とのことです。

 
■オイルを使わないオイルヒーター・・・って

次の発表は、暖房です。

きれいな空気にこだわるバルミューダーは、燃焼を伴わないオイルヒーターに暖房の1つの理想型を見いだしました。
オイルヒーターで設定温度になった場合は、空気もきれいなままですので、春が来たようで本当に気持ちが良いです。
実際、赤ちゃんが生まれた時、オイルヒーターを買う人は多いです。

ただしオイルヒーターは、いろいろな欠点を持ちます。
中でも、暖かくなるのが遅いというのは、一人暮らしの人にとっては厳しい。

さらに言うと、従来の換気重視型の家屋には厳しい。
徒然草の一節ではないですが、「家の作りやうは、夏をむねとすべし。」とまで言われる、日本の夏の蒸し暑さ。どうしても換気対策をほどこしてあるのが、日本です。
しかし、大気の汚れ、PM2.5、花粉などで、最低な換気しか出来ない今、オイルヒーターは再度見直しても良いかも知れません。
(このパラグラフのみ筆者の考えです)
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新型暖房機「スマートヒーター」
オイルヒーターと比較すると、薄く、軽い

となると欠点は、暖めスピードです。
バルミューダは、オイルをアルミラジエーターに変えたヒーター作りました。名付けて、「スマートヒーター」。

バイク空冷エンジンのようなアルミ製放熱フィンを持つ、スマートヒーターはオイルヒーターの1/5の時間、約10分で温まり、赤外線による輻射熱と、放熱による対流暖房が始まります。
対流暖房ですので、自然に優しい暖房です。

スマートヒーターのコントロールは、横のクイックホイールで行いますが、使い易いし、操作感もイイです。
Rainと同様にWiFi内蔵ですので、「UniAuto」を使うことにより、スマホからも操作できます。

また、健康的な睡眠のためのロイヤルスリープモードが搭載されている他、オートラーン(自動学習機能)も付いています。使えば、使うほど、意のままに動くようになります。

暖房は安全性も重要。

実は「スマートヒーター」は、スマホからスイッチ・オフができるのです。外出時、電車に乗ってから、消し忘れたか、どうか、不安になった経験を持つ人は多いと思いますが、今度からその心配がなくなります。

地震や傾きを感知するモーションセンサーも付いていますし、耐転倒角は20°と物理的なショックにも強いです。
またアルミラジエーター表面の上限温度もやけどしないように設定することも可能です。さらに火事の原因になりやすい壁のコンセントの温度も常時監視、異常時には自動停止します。

クリーン暖房の候補がまた1つ増えたと思います。
対応畳数:約9畳。価格は74800円。11月上旬から出荷開始です。

 
■家電マネージメントアプリ「UniAuto」

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家電マネージメントアプリ「UniAuto」
スマホから家電を操作できる

バルミューダ製品をスマートフォンでコントロールできる独自の家電マネージメントアプリ。
それが「UniAuto」です。

対象は、WiFiシステムを持つバルミューダ製品。使用条件は、家庭が WiFi環境、つまり無線LAN環境下にあることと、アプリが動作するiOS6以上を搭載した iPhone4以降のすべてのiPhoneと、iPod touch(Retina Displayモデル)を使用することが条件です。
ただし順次、iPadなどの製品、またAndroidにも対応予定とのことです。

UniAutoアプリは2013年12月にダウンロードを開始予定。もちろん無料です。

 
■空気清浄機:エア エンジン

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空気清浄機「エア エンジン」
名前は変わったが、形は変わらない

昨年のジェットクリーンの改良版です。
改良点は2つ。

1つは、360°酵素フィルターの採用です。トラップしたカビ、細菌を酵素で分解します。

もう1つの改良点は、ネーミング変更です。変えた理由は、「エア エンジン」という名前を思いついてしまったからですということでした。

出した商品を1年で改良するのは余りないことですが、自分の作った商品を愛すればこそだと思います。

また先日、空気清浄機がなくては健康に差し障る国、中国 上海で検査機関が中国で販売されている空気清浄機を集めPM2.5の除去テスト30m³の試験空間にて20分間最大運転を行い粒子の除去率を計測(GB/T188012008、GB/T18883-2002)を行いました。

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各会社のコストパフォーマンス一覧。
エア エンジンの割安感が増す。

20分で99%除去できたのは、わずかに3機種だったそうです。
エア エンジンは当時中国で販売されていなかったため、このテストに参戦はできなかったのですが、後日、同機関で検査してもらったところ、20分で、PM2.5 99%除去という結果が出たそうです。

そう、エア エンジンは、優秀なエア・クリーナーなのです。

対応畳数は36畳。価格:49800円です。

 
■今後にも期待

バルミューダはベンチャー企業です。
しかし、しっかりと見据えた目標があります。冒頭「最小にして最大」というコンセプトを書きましたが、発表会でそれに付け加えられた言葉があります。

「家電操作より人生には重要なことがある。」と言う言葉です。

多分、UniAutoは、その1つの解答だと思います。
しかし、これが最終解答ではないと思います。
最終解答を目指し、エア エンジンのように、今後もいろいろなアプローチされることと思います。

今後も、バルミューダに注目です。

 
■お願い

各商品の詳細は、バルミューダのホームページでご確認ください。

2013年10月19日

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