百均。いいですね。とりあえず買いには持ってこいです。また使用数量の多いモノを買うのにもピッタリという感じ。冷蔵庫などの食材の保管、いわゆる「食品コンテナ」などもその例ですね。
しかし困ることもあります。この食品コンテナとして買い足そうとすると、ちょくちょくデザインが変わっていて、場合によっては、うまくスタッキングできないことすらあります。金型寿命が尽き、新しい金型を作る時にデザインチェンジを行なってしまうためですが、ちょっと面白くないです。

その思いに呼応するように、今月、2022年9月に発売されるのが、ニュージーランド生まれの「システマ」。システム化された食品コンテナです。サイズが変わってもスタッキングできる工夫がされています。また使用化学物質を制限していますので安全性も抜群。手に取ってもいい塩梅。サイズ種類も豊富なので、欲しいモデルを見つけることができます。そして、ほとんどのものが冷凍、電子レンジ、食洗機もOK。その上、意に沿うものが必ず見つかると思います。

特に冷蔵庫内はきちんと片付いていないと、何が足りないのかが分かりませんし、食品ロスを出しやすくなります。海外で評価の高い、食品コンテナとは、実際どんなモノなのでしょうか？

 
■「システマ」とは、どんなメーカーか？
1982年創業。プラスチック容器が本職です。名前の「システマ」は「システム」から取られて、今を予感させるものはあるものの、当初はスゴいというほどのメーカーではありませんでした。

状況を一変させたのは、2000年にクリップ式のロック機構を持つ「KLIP IT（クリップ　イット）」を発売してから。
「システム」化を強く意識したコンプセプトの通り、各モデルはどこでも積み重ねることができるモジュールとして設計されました。

これが一流企業への扉を開きます。

以降、「ランチ」シリーズなど、数種のシリーズを出し、いつしか大英経済圏の中では、シェアNO.1に躍り出ます。

いまや、113カ国、6700万個/年、500以上の小売店と契約を結んでいます。
そして、アウトドアで有名なコールマン同様、newellグループの傘下に入り、今を迎えています。

 
■システマの考え方（コンセプト）
メーカーは、社長が何を言っても、あまり価値がなく、製品で語る必要があります。
システマが製品のせる思いは、「毎日に彩りと新鮮さを！」

食品コンテナですから当たり前とも言えますが、彩りには、新鮮な食材の色だけではなく、容器の色、形が含まれます。調理家電は、「白」「黒」「メタル」だけでなく、「赤」「緑」「青」などが使われることも多いです。特に、小さい家電ほど、その傾向が大きいです。理由は、小道具ですから、自分のアクセントを乗せるからです。

特に色に関しては、元宗主国イギリスが、保守的な国民性でもある一方、サイケ、パンクなど奇抜な文化も持っています。家電で言うと、ダイソン掃除機なども、その一つでしょう。しかし、それは面倒臭い掃除を頑張ってしようと思わせてくれるもの。

小物の色味は、そんなところがあり、それを十分認知しているブランドでもあります。

 
■日本で発売されるシリーズ
今回、日本で発売されるのは、次の６シリーズです。

■KLIP IT +（クリップ イット プラス） 大ヒットしたクリップ イットの現行モデル。以下の特徴を持ちます。

●クリップ式の簡単ロック。
●密閉性が高く漏れにくい。鮮度キープ。
●モジュール設計で、サイズ違いでもキレイにスタッキング。
●使用しないときは、同じサイズで重ねてコンパクト収納。
●種々の用途に使える、形とサイズ。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●電子レンジ、食洗機、冷凍可。

 
■to go（トゥーゴー） クリップロックで、どこにでも安心して持ち歩ける。以下の特徴を持ちます。

●クリップ式の簡単ロック。
●仕切りや取り外しできるトレー付きで使いやすい。
●家での保存容器として、またランチボックスとしても使用可。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●電子レンジ、食洗機、冷凍可。

 
■Lunch（ランチ） 特にランチボックスを意識して作られました。以下の特徴を持ちます。
go toシリーズと似ていますが、こちらの方は、色鮮やかです。

●クリップ式の簡単ロック。
●仕切りや取り外しできるトレー付きで使いやすい。
●家での保存容器として、またランチボックスとしても使用可。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●電子レンジ、食洗機、冷凍可。

 
■ULTRA（ウルトラ） こちらは、廉造、冷凍保存ではなく、常温保存を目的に作られました。しかし、樹脂に透明度がガラス並みのトライタンを使用し、かっこいい！　そんな感じです。

●クリップ式の簡単ロック。
●密閉性が高く漏れにくい。
●モジュール設計で、サイズ違いでもキレイにスタッキング。
●トライタンを使用し、ガラスのようにクリアで、丈夫で壊れにくい。
●様々な用途に使える形とサイズ。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●食洗機。


 
■BRILLIANCE（ブリリアンス） こちらはKLIP IT +とULTRAの融合系。新スタンダードとなるべく、色々なことができるように設計されています。

●クリップ式の簡単ロック。
●密閉性が高く漏れにくい。鮮度キープ。
●色や匂いが付きにくい。
●トライタンを使用し、ガラスのようにクリアで、丈夫で壊れにくい。
●モジュール設計で、サイズ違いでもキレイにスタッキング。
●クリップを開ければフタをしたまま電子レンジで加熱できる。
●使用しないときは、同じサイズで重ねてコンパクト収納。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●電子レンジ、食洗機、冷凍可。


 
■Nest It（ネストイット） 使用していない時、ロシアの民族人形マトリューシュカのように、入れ子にしてしまっておけるモデル。

●クリップ式の簡単ロック。
●入れ子にできるから、62%もスペースセーブできる。
●様々な用途に使えるサイズ。
●BPA & フタル酸エステル類フリーなので、安全安心。
●電子レンジ、食洗機、冷凍可。

 
■詳細確認　「to go」シリーズの「サラダコンテナ」
では、システマの実力を「to go」シリーズの「サラダコンテナ」で確認してみましょう。
 
●ヒンジが丈夫 まず、着目したのは、「ヒンジ」部分。これが一体成型されていると、数年しないうちに継ぎ目が白くなり、そこからバラバラになるのはよくある話だ。しかし、これは２パーツ設計。何度使っても使えなくなることはない。しかも、念が入ったことに、4ヶ所留め。確実なことを狙っている。

 
●サラダのフレッシュさを保つ工夫 このサラダコンテナは上下二段設計。下はレタスなどの葉物野菜。上は中央にドレッシング入れ、そして野菜ごと別々に入れられるように設計されている。野菜は、ドレッシングをかけると持ちが悪くなるので、食べる時に混ぜ、ドレッシングをかけるのが望ましい。そして日本のように、ビニールに詰めたマヨネーズ類がある国は余りない。そのための措置だ。野菜は、包丁を使わず、手でちぎると、そちらの方が長持ちする。

 
●ナイフとフォークは裏に貼り付け ナイフとフォークは仕切りの裏側（表側は野菜を入れておく）に貼り付け収納できるようになっている。下は、葉物野菜なので、空間的に融通が利くのでそれを利用している。

双方とも、粘りのある樹脂製。粘りがない場合、力を入れると折れてしまうこともある。ま、サラダなので万が一にも力を入れすぎることはないと思いますが、この手の素材は、別のところにも使われるのが常であり、肉用としても十分安心して使える。

 
微に入り、細に入り、きちんと詰められて製品化されていることが分かる。これに加え、使わないときはスタッキング（積み重ね）保管ができるので、あまり邪魔にもならない。

 
■まとめ
システムは、全部が一元管理された時、その力を発揮するのは、みなさんご承知の通り。となると、収納容器のポイントは、古いものでも、今販売されているものと同じようにきちんと使えることが必要。
上のサラダコンテナの例でも分かる通り、システマは細部まできっちり作るこまれています。そして後もう一つのポイントが色。前述の通り、イギリスの色使いは、独特の面白みがあります。美意識に合う、合わないということはあるかも知れませんが、独特な色＝アクセントは、日常生活へのスパイスになります。

日本には、百均という手軽なお店がありますが、時代は、モノを捨てない、捨てられない時代に変わりつつあります。そんな目で見ると、保存容器をゆっくりシステマで埋めていくのは一つの方法から知れません。

 


 

 
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