新製品

“CEATEC2013″ 3年構想@三菱電機
HEMS 04 / 他


三菱電機も、「HEMS元年」と銘打ち、ユーザーに新しいサービスをアピールしていました。
他のメーカーと違いこちらは、3年間のビジョンを見せてくれました。
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三菱のステージ。「三菱」の文字でガラス張りなので
一瞬ATMを連想してしまいました。


ステージ上に現れる「スマートハウス関連事業ロードマップ」には次のように書かれています。

2013年 HEMS参入

2014年 第2ステップ
PV(Photovoltaics、太陽光発電のこと)、EV(Electric Vehicle、電気自動車)連携パワコン(パワーコンディショナー)太陽光発電、燃料電池から得られる電気は直流であるため、これを交流に変え、どの家電でも使えるようにする変換器。→エネルギーの自立化

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第一ステップの詳細。


2015年 第3ステップ
ライフマネジメント向上 空調+換気+HEMS
→ 温度バリアフリーソリューション

 
■電気自動車の普及の布石、第二ステップ

今回、トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダと電気自動車の展示がありました。

トヨタのプリウスは良く出来たクルマですが、2つのエンジンを有するクルマで、作る手間も多く、電気自動車への移行途中の存在と位置づけられています。

では何故、電気自動車に置き換えられないのでしょうか?
それは未だに解決不十分な問題があるからです。

1つは充電池。もう一つは充電システムです。

充電池は、軽く大容量であることが条件です。
現在のガソリン車は、ガソリンを満タンにすると無給油で500km位は走れますが、電気自動車は100km程度です。この航続距離が劣ることが1つの問題。

2つ目は、電気の補充には時間が掛かる点です。

こちらの問題はなかなかやっかいです。ガソリンの補給は5分もあれば、窓の清掃、支払いまで済みますが、電気自動車はそうは行きません。
クルマが長時間停まっている家庭で充電するのがイイと言われていますが、家の外で使えるコンセントの有無から始まり、充電したら自動的に電力供給は停止できるのかとか、充電するなら電気料金の安い夜がイイだとか、太陽光を利用するとタダだとか、議論百出です。

このロードマップから推測すると、三菱自動車を有する三菱グループは、太陽光発電から直流のまま充電を考慮している様ですね。
連携パワコンとありますが、直流を交流にするとロスが発生しますので、そういうロスのないシステムを作り上げるのだと思います。

電気自動車は動いていない場合、家庭用充電池と同意ですので、自動車に乗らない皆さんもそのメリットは享受できます。
また、災害時のエネルギーの拠り所の1つでもあります。
ロードマップ

簡単ではあるがビジョンが記載されたロードマップ。
応援したくなる。


 
■「換気」へ着眼、第三ステップ

空気清浄機の発表会に行く度に、PM2.5、花粉、黄砂等で窓が開けられないという話から始まります。
「水」の次は「空気」というわけではないでしょうが、北京のスモッグが厳しい時テニスの伊達選手が体調を崩すという時代ですので十分なリアリティです。
現在は、部屋ごと空気清浄機での対応ですが、近い将来、家としての「換気」が重要になると思います。

空気は清浄さという意味もありますが、温湿度のコントロールも重要です。
エアコンも家では今まで「部屋」という考えだったのですが、「家」にした方が年間を通じた場合、効率が良いかも知れません。体積が大きいほど、温湿度の動きは緩慢になりますので。

スライドに書かれた3行以上の情報はありませんが、家電のエアコンを切り開いてきた「霧ヶ峰」の三菱が考える「換気」。
早く全貌を知りたいものです。

 
■人工衛星模型が語るもの

DSCF4230三菱はブースの一角に、準天頂衛星初号機「みちびき」他のモデルを展示していました。
一部、他社のパーツもあるのですが、ほとんどが三菱製だということです。
「やはり、三菱は総合力があるなぁ」と感じてしまいました。

2013年10月3日

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