後述のHEMS(Home Energy Management System / 家庭内エネルギー管理システム)家庭で、太陽電池が作り出すエネルギーを表示したり、家電の電力消費量を表示したり、家電の遠隔的に操作することができる。を分かりやすくするために、「エコーネットコンソシアム」から紹介します。
■エコーネットコンソシアムとは
コンソシアムですので、「エコーネット」に関する目的のために設立された団体だと分かります。
次は「エコーネット」って何という質問ですね。
「エコーネット(規格)」は、異なるメーカの家電機器を接続し、家屋の新築、既築を問わずに敷設の容易な伝送媒体を使用して、様々なサービスの提供を実現するための共通の通信規格のことです。
要するに、この規格に準拠して作られたHEMSと製品を使用すると、会社を問わず接続でき、消費電力などの電力管理ができたり、今までできなかったサービスができるようになったりするのです。つまり、HEMSの柱の規格です。
ちなみに、コンソシアム設立は1977年、エコーネット・ライトの規格 Ver.1.01の一般公開が2012年3月。
これ程長く時間が掛かっているのは、この間の家庭内通信環境の激変もあるが、メンバーの意見調整が非常に難しかったことが推測されます。
■展示内容
ここでは、セミナー、参加メーカーの展示、スマートハウスの体感デモの3つを行っていますが、お勧めは、セミナー、スマートハウス、展示の順です。
セミナーを聞くと、HEMSの概要、勘所がつかめます。
■セミナーの勘所
ポイントは5つです。
1) | HEMSは家庭内の家電の情報を集中管理するシステム。 この家電は、一般的な家電(冷蔵庫、洗濯機)、住宅機器(照明、ビルトイン・エアコン、換気システム)、エネルギー機器の3つに大別される。 |
2) | HEMSはインターネット接続が可能である。 |
3) | HEMSが家電の情報を収集するために使う通信手段は、有線LAN、無線LAN、Blutoothの3種類 |
4) | エコーネットコンソシアムで作成された、ECHONET LITEは、2013年2月、経産省がHEMSの標準インターフェイスとして推奨。 |
5) | HEMSと接続されると可能性が高いのは以下の重点8機器。 スマートメーター、太陽光発電、蓄電池、燃料電池、電気自動車/プラグインハイブリッド自動車、エアコン、照明機器、給湯器 |
■PCと似たイメージ
そうですね。PC用のプリンターを家電として見ますと、HEMSのシステムはPCと似ていますね。
PCはPC周辺機器を集中管理しますし、インターネットにも接続されています。また接続には有線LAN、無線LAN、Blutoothが使えます。
重要なことは、家電はPCではないということです。OSもWindows、Mac OS、ではありません。またLAN端子も持っていません。規格が決まっても今からなのです。
■スマートハウスのデモ
正直、できることが少なく面白くありません。しかしHEMSの骨格を味わうことができます。