レポート

【イヤホン】コスパの良いXiaomiのワイヤレスイヤホン 「Redmi Buds 3 Lite」とXiaomi 「Redmi Buds 3」。


イヤホンには色々な課題がつきま問います。その中の一つに、耳から落ちないと言う課題があります。この課題、結構重い課題です。と言うのは、落ちる=紛失を含めたトラブルを巻き起こす可能性が高いからです。対応策は、モデルによりバラバラですが、今わかっているのは、軽く、小型の方が耳から落ちにくいと言うことです。このため、ノイズキャンセリングが付いていないワイヤレスモデルの新製品ラッシュが止まりません。

本日のお題は、「イヤホン」。


■昔のイヤホン
イヤホンがメジャー化したのは、ウォークマンが出てから。
一号機につけられていたのは、軽いオープンエアのヘッドホン。オレンジのイヤピースがトレードマークでした。初代機は、ヘッドホン端子が2つあり、恋人と一緒に聴ける仕様。ただし端子は、ミニプラグで、それまでのヘッドホンは、アタッチメントを付けないと使えない仕様でした。

ウォークマンは売れにうれ、ソニーは、ヘッドホンにも力を入れます。軽い、ヘッドホンシリーズが「HAIR(ヘア)」。
しかし、すごいのは、イヤーレシーバーの「N・U・D・E(ヌード)」。Natural Unequalled Dynamic Earの頭文字略称だが、サザンオールスターズのアルバム「NUDEMAN(ヌードマン)」の影響だと思っている人も多かったように思う。

私もすかさず購入した口だが、まずケース入りで、ポケットへの収まりがすこぶるいい。少なくとも、ヘッドホンを首にかけるのから脱却。ヘッドホンは、収まりが悪い形状しているので、本当に助かった。

一方、ウォークマンができて、どこでも使うようになると、当然問題も出てきます。一つは「音漏れ」。もう一つは「ケーブルが引っかかる」ことです。いずれも、他人に迷惑がかかることがあります。あと個人的には、地下鉄でもはっきり音楽が聴こえるようにしてほしいと思っていましたね。

 
■カナル型イヤホンの登場
それから40年。ウォークマンは全く変わりました。アナログのオーディオカセットから、デジタルのミニディスクを経て、圧縮されたデジタルデーターになりました。それだけではありません。デジタル技術は、均一化、低価格化をもたらします。このため「音楽再生」は、スマートホンにも搭載されます。ほとんどの人は、スマートホンを使っていると思います。デジタル技術は最低限の品質を約束するからです。

アナログウォークマンは、本体が進化を続けていたため、ウォークマンの機種ごとに差があり、イヤホンに注目は集まりませんでした。しかしスマートホンの音質は、かなり横並び。このため、ちょっと高級なイヤホンを使うのが流行り始めます。

スマートホンが当たり前になるちょっと前に、「カナル型」というイヤホンがデビューしました。イヤーピースを耳の穴の奥に入れ込んで使用するため、フィット感に優れ、遮音性が高く、密閉度が高いため低音再生にも優れます。要するに、イヤホンとしては、高音質型なのです。ただ、耳の穴に異物を入れる、外部音の遮蔽度が高いのが性に合わない人もいます。

また、それまでの、耳の入り口にある耳甲介(じこうかい)と呼ばれる部分に引っ掛けて装着するイヤホンは、インナーイヤー型と呼ばれるようになりました。

 
■今ドキのイヤホン
ちょっと整理しましょう。1980年代に出てきた、インナーイヤー型の欠点は、「音漏れ」「コードがひっかかる」でした。そして耳甲介ではなく、耳の穴で支えるカナル型が出てきました。効能は「高音質」でしたが、耳の穴を塞ぐため、外音遮断、「音漏れ」防止にも効果があります。

こうなると欲しくなるのがコードレス。オーディオ分野だけのニーズだと、実現できなかったでしょうが、ウェアラブル・ギアのニーズがあり、実現されます。

1980年の問題がクリアされたわけです。

 
ところが、これで話はすみません。コードレスの場合、耳から落ちた時、ケーブルで手繰り寄せることができないのです。これは社会問題にもなりました。この手の問題で対応するのは、鉄道会社。

「音漏れ」の時はポスター程度でしたが、線路に落ちた場合は駅員が拾うことになります。1時間に2〜3本ののんびりした路線ならともかく、山手線のように数分に1回だとかなり大変です。

では落ちないようにすればいいのではとお思いでしょうが、通信システムの分だけ重い。まして、ノイズキャンセリングを積むと、実に重くなります。数字だと数gですが、そうは問屋が卸しません。

 
■ノイズキャンセリングの有無
まず、カナル型でイメージしてみましょう。カナル型の場合、スピーカー部のほとんどは耳の穴に入っています。しかし、通信、ノイズキャンセリングなどは、外界と繋がってぎることが重要ですから、一部、外に出ています。要するに、耳の穴中の部分と、耳の外に出ている部分でバランスが取れることが必要です。

このような状況ですから「落ちない」という意味では、ノイズキャンセリングなしの方が落ちにくくしやすいです。ここ一年、ノイズキャンセリングなしのイヤホンがかなりプロデュースされていますが、それは、バランスがとりやすい上に、安いからです。

 
■スマートホンにヘッドホンが同梱されなくなった時代のイヤホンのポイント
前述しましたとおり、現在の音楽プレーヤーのほとんどはスマートホンです。そして今、スマートホンの多くはイヤホン端子がありません。端子が無くなった瞬間、スマートホンメーカーは、イヤホンの同梱をやめてしまいました。

こうなると、スマートホン購入時、イヤホンは購入したいものですが、スマートホン自体は、未だに進化しているのいも事実。オーバースペックとも言えますが、やはり長年に亘り使うものですから、こちらにお金を出します。当然、イヤホンは、まず使えるレベルであればとなります。そうなると、すごーい、イヤホンを買うのは、一年後として、まず、安くてそれなりのイヤホンを手に入れなければなりません。

そう、「安い」「落ちない」「音がいい」が、ポイントです。

この3つがいい感じのものがあります。中国はシャオミのイヤホンです。今回は、その中から2つ、「Redmi Buds 3 Lite」「Redmi Buds 3」をご紹介します。

 
■Redmi Buds 3 Lite
一言で言うと、「カナル型、ノイズキャンセリングなしの秀逸なモデル」です。

●Redmi Buds 3 Lite
カナル型 ノイズキャンセリングなし


まず難題の「落ちない」ですが、当モデルはフィッティングがすごくいい。ポイントは軽さと形状。片耳:4.2g。これはかなり軽い。そして、トノー(樽)形状の本体。この2つにより、フィッティングはかなりいいです。軽いということは、体が動いても、その影響が出にくいということであり、トノー型は重心をコントロールし易いと言えます。加えて言うと、耳の中にスピーカー、そして通信部を外側に配置します。シャオミは、通信が本業ですから、通信部に最新技術を入れ軽くすることもできます。

その上、本体中央にはイヤーフックと呼ばれる出っ張りが付いたゴムパーツが付けられています。

これらが相まって、使用中ずれません。とても快適。かなり使い込みましたが、一度もポロリはありませんでした。

イヤーピースはMサイズ、イヤーフックはLサイズが標準仕様としてはめられていますが、私はこれでドンピシャでした。イヤーピースは別にS /Lが、イヤーフックはS竿ずが同梱されており、合わない人は取り替えることができます。

●予備パーツ


音の方はというと、メリハリが強く、前へ前へ出ていく感じの音です。ロック。ポップスの音作りを意識して設計されています。カナル型ですので、外音遮断もそれなり。流石に地下鉄のポイントなのでは、聴き取りづらくなるのですが、その他のところでは、まぁ十分と言えるでしょう。音漏れもほぼありません。

ちょっと弱いと思うのは、漂う感じの音。このため、音楽を聞くことは問題ないが、聴き込むには、不十分という感じ。しかし、これも口うるさい奴から言わせればで、ほとんどの人は、満足いくのではと思います。

●ケース。ごく小さい。


5000円を切る市場売価を考慮すると、なおさら良さがクローズアップされます。「安い」「落ちない」と、大きな課題を2つクリア。大変なお買い得モデルと言えます。シャオミは、年々技術が上がっており、買うなら最新モデルですが、中でもお勧めできるモデルです。

 
■Redmi Buds 3
Apple Pods デザインのインナー型イヤホン。普通に良い、モデルです。

●Redmi Buds 3
インナーイヤホン型、ノイズキャンセリングなし。


最大の特徴は、Apple Podsに似たデザイン。と言うより、有体に言うとAirPodsのパクリ。Apple Podsは、2016年に出た当時「耳からうどん」と言われた特徴はキープしていますが、そのバー部分(うどん部)は、なるべく小さく、細くする傾向にあります。それに対し、Xiaomiは、オリジナルに近いというか、ちょっと古い感じがします。
と言うより他社の特徴あるデザインに似せるのではなく、オリジネルデザインで勝負してほしいものです。

 
音は並。

高音の伸びやかさ、低音の振動感はやや不足気味です。音楽を聴き込むときにお勧めしようとは思いません。しかし、ほとんどの人から、文句の出ないレベルに仕上がっていることも事実。

インナーイヤー型にしては、外音遮断性能はかなり良い感じ。完全遮断はできないけど、気にならないレベルに仕上がっている。音漏れは、それなりに。インナーイヤー型の宿命とも言えます。

ちょっと感心したのは、装着レベル。歩く、走るなど普通の活動しても外れたりはしませんでした。ただし、バー部分があるので、ちょっとしたショックで落ちそうに感じています。

 
■まとめ
今回は、カナル型の「Redmi Buds 3 Lite」とインナーイヤー型の「Redmi Buds 3」を使ってみました。双方とも、市場売価が5,000円以下ととても安く、落ちないと言う課題は解決済み。落として紛失ともなると、いかに安くても、がっかりしてしてしまいますからね。

ただ音質に関しては、今は並。販売価格が、価格ですから、不満は出ないと思いますが、音楽表現に優れたモノにするには、ここから色々なノウハウを積み上げることが必要で、時間もかかります。

どちらかをセレクトするなら、カナル型の「Redmi Buds 3 Lite」。歴史が物語っている様に、こちらの方が、僅かながら音もいいです。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.mi.com/jp/mi-induction-heating-rice-cooker/
 
 


 

 
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2022年4月13日

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