見た瞬間に欲しくなった空気清浄機。ブルーエア「Blueair DustMagnet」。
「新しい空気清浄機の発表をしますよ。」と言われ、発表会に行きましたが、久しぶりに衝撃を受けました。モダンな家具と言ってもいいほど、センスに溢れたデザインの空気清浄機がありました。空気清浄機の基本は、円筒、もしくは直方体と相場が決まっています。
しかし、「Blueair DustMagnet」は、独自の形を貫きながら、実に優雅。品があります。
空気清浄機を部屋の何処に置くべきかは、ずっと喧々諤々、あーでもない、こーでもないとやってきましたが、このレベルならOKです。部屋の中央にあっても、おかしくはありません。しかし、隅でも問題ないというではないですか。
今回は、ブルーエアの新製品「Blueair DustMagnet」の魅力をレポートします。
■デザインがすごい、すごい、すごい
そこにあったのは、スマートフォンのように「無駄を廃止ました」というシンプルデザインはありません。見ようによっては、独特の珍妙さがあります。が、それを際物ではなく、正当に、品よくまとめ上げてあります。グローバル化が進み、このようなデザインは少なくなりましたが、グローバル化の前は、みんな独自文化が色濃く残っていたものでした。イタリア、フランス、ドイツなど国境を℃ながら、全く違うモノがわんさかあったものです。
モノを切るという刃に柄を付けたナイフですら、違うのですから、家電など大違い。クルマもそうですね。多くのモノは、グローバルにより多数派に吸収されていきます。しかし、時には、新しくても、こんなに個性的なデザインが出てきます。
ブルーエアがあるスウェーデンでは、家具はシンプルなものが多いのですが、照明は凝っていますね。ユニークなものが多いです。そう考えると、日本の照明は、機能はともかく、実に味気ありません。
今回は、サイズは大、小の2つ。色はグレーとホワイトの2種類。茶の方は、ファブリックが活かされています。しかし、小型の白も捨てがたい。見様によっては、小型ロボットのように見えます。私は説明を聞く前に、心奪われてしまいました。
■ラインナップと機能
さて、今回の「DustMagnet」シリーズは、ブルーエア 新ラインナップのうち、中核をなし、ランナップを完成させました。
ラインナップは、上から「Protect」「DustMagnet」「Blue 3000」の3つ。
「Protect」(プロテクト)は型番:7000番台。0.03μmというウイルスレベルの超微粒子まで99%以上除去でき、24時間365日ウイルスや菌から守ります。死角なし。
その分、お値段も高く、10万円〜17万円、ブルーエアの空気清浄機で最も高い、フラッグシップシリーズです。
「DustMagnet」(ダストマネージメント)は型番:5000番台。ホコリ〜ウィルスという広範囲ではなく、とにかくハウスダストにきちんと対応します。床上30㎝のハウスダストゾーンに働きかけ、静電気の力で有害物質を強力に吸着し除去。ハウスダストの悩みから解き放たれます。お値段は、5〜10万円。
「Blue 3000」(ブルー3000)の型番は当然 3000番台。360°から空気を吸い込むシンプル&カジュアルモデル。こちらのターゲットは、0.1μmまでの微粒子を99.97%除去。お値段は、5万円以下とお買い得でもあります。
今回の、「DustMagnet」(ダストマネージメント)で、このラインナップが完成したわけです。
■機能はどうか
空気中には、花粉、ハウスダストから、ウイルスまで、さまざまな人体に害を及ぼすものが飛んでいる。しかし、確実に取り除きたいのは、「花粉」「ハウスダスト」「VOC(揮発性有機化合物)」ではないでしょうか。
それぞれ「花粉症」「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性喘息」「シックハウス症候群」を引き起こします。
実際、ブルーエアの調査では、空気清浄機を購入するきっかけには、65%の人が「ハウスダスト」を挙げている。ちなみに「ウイルス対策」が20%で第二位。
ウイルスの完全フィルタリングは難しいため、別の技術が必要だが、「花粉」「ハウスダスト」「VOC(揮発性有機化合物)」は、しっかりフィルタリングすると大丈夫。しかし、それに並行して、どれ位のスピードで除去できるのかが重要になります。
日本国内は、昔、閉め切った部屋を何分できれいにするかだが、世界はアメリカ家電業界の1分間でどの位クリアにできるのかで評価される。日本でも併用するようになってきました。
しかし実際上手く使うには、別の要素が必要になってきます。それは部屋の空気自体が一定でないからです。温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ落ちます。ハウスダストはこの空気と同じ動きをします。床に落ちたハウスダストは掃除機で吸いと除去しますが、ハウスダストが浮遊しているのは、床ギリギリではありません。空気が大きく動かない時は、50cm位が多い。しかし、掃除、布団上げなどすると、1〜2mまで吹き上るのだ。
このため「DustMagnet」は、上と下に吸入口を設けている。そして清浄された空気は本体側面2箇所から出てくる。そしてその気流には、マイナスイオンが含まれている。これは、その酸化力でハウスダストを壊すのではなく、ハウスダストにくっ付けるためです。吸気口に一番近いプレフィルターをプラスに帯電させておくと、より多くのハウスダストを捕獲することができます。
なお、気流は、独自の渦をまき、より空気を攪拌するそうです。
「DustMagnet」テクノロジーと名付けられた、このモデル特有の技術です。
そしてフィルターは、ブルーエアの基幹テクノロジー「HEPASilentテクノロジー」を搭載しています。
浮遊している粒子をイオン化する技術と、高性能フィルター技術を融合したブルーエア独自の空気清浄技術です。これで、0.1μmまでの有害物質を99.97%除去します。
■SDG’sの時代
ブルーエアは、今年創業25周年の、スウェーデンの空気清浄機専業メーカーです。今の時代「専業」といううのもすごいのですが、企業姿勢もすごいです。
ブルーエアーの信念は、「きれいな空気をみんなに」ということです。
当然、全てのこども達にはきれいな空気を吸う権利があります。
しかし「国連こどもの権利条約」ではそれがこどもの権利として定義されていません。ブルーエアはきれいな空気は一部の人の特権ではなく、全てのこども達の権利であるべきと考えています。本国スウェーデンで立ち上げたキャンペーン”Freedom to breathe” の動画を公開しています。
現在は「国連こどもの権利条約」は、悪い「社会環境」から子どもを守ることは定義していますが、劣悪な「自然環境」は定義されていません。実はこれ、みやみやたらな経済活動が引き起こしているので、一種の社会環境とも言えますが、現在は定義されていません。
ブルーエアーは、この認識を変えるために頑張っている。攻めの姿勢を持っています。日本のメーカーで同様のことをしているメーカーは、ほとんどありません。SDG’sを守るのではなく、よりよう方向へ攻める。今からのあるべきメーカーの姿勢かもしれません。
私事ですが、私は一歳の時、瀬戸内コンビナートがある徳山にいました。そこでアレルギー性気管支炎喘息にかかり、五歳まで病院に通い詰め。よく生き延びました。母親のお陰です。当時、公害は垂れ流しの状態。日本の工場地帯は、空気が臭いのが当たり前でした。
いつの日か、空気清浄機を使わずにいる時代はくるのでしょうか?
それは置いとくとして、ブルーエア「Blueair DustMagnet」。魅力です。
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://store.blueair.jp/category/DUSTMAGNET/?_ga=2.104676617.847146122.1639164758-1653638099.1510854458
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2021年12月11日