レポート

【2021 炊飯器05】【太鼓判】5万円以下でも「太鼓判」。東芝のこだわり「真空IH」の良さをがよく出た、お買い得モデル。
東芝 真空圧力炊飯器 IH RC-10VXR


テレビを除く東芝家電が、中国「美白グループ」の傘下になり、ちょっと時間が経ちました。
グループ傘下になって以降、「ウルトラファインバブル」により水の洗浄力をあげた洗濯機、プラズマ空清を導入した空気清浄機いらずを実現させたエアコンなど、独自技術を前面に出した商品展開で、頑張っています。
炊飯器もその一つ。「炭かまどの内釜&IH」と「真空技術」を組み合わせた独自技術です。
 

本体を側面から見たところ。
フタがやたら分厚いのが特徴。


◾️「美味しさ」と「時短」にこだわる東芝
海外のジョークに、「日本人を怒らせるにはまず、米を炊き、日本人を呼び、目の前で米を床にぶちまけ、踏みつけるとブチギレる」と言うのがあります。日本人は、海外から見ると不思議なくらい色に執着。特に「お米」に執着しているとみられていますが、まさに真です。

そのお米を炊くための道具、炊飯器。日本の家電メーカーは信じられないほどの情熱をこの家電に掛けます。中でも「美味しく」炊くことに特化した高級炊飯器と言われるカテゴリーは、常にメディアで話題になる程です。

高級炊飯器の多くのモデルは「美味しさ」そこだけに全勢力を集中させます。高級炊飯器は、美味しく炊くと言う一点突破の製品とも言えます。他の製品のフラックシップは、全ての機能を持って当たり前なのですが、こと炊飯器では「美味しさ」の特化すれば、それで良いとされます。

こう書くと、また海外でジョークのネタにされそうですが、現実であり、それをおかしいと思わないのが、日本の文化です。

しかし、東芝はそに「時短」をプラスします。おいしいものを早く作る。東芝は、その2つ、「おいしさ」と「速さ」にこだわります。

 
◾️「研ぎ」を受け持つ「真空技術」
お米を炊くと言うのは、大きくは「研ぎ」と「炊き」に別れます。

江戸時代、お米炊きのプロは「研師」「炊師」に分かれ組んで炊いていました。給金は研師の方が高かったそうです。つまり、それ位「研ぎ」と言うのは大切な工程なのです。具体的には、炊く前のお米の「水分調整」。研ぎとは米糠をチャチャと落すことではなく、お米の中に「どれほどの水分を入れるのか」が問われます。この水分が的確かどうかで、米粒全体の甘味がかなり違ってきます。

「真空技術」は「研ぎ」のために、この時に使われます。真空=減圧によりお米の中の空気を外に放出させることにより、お米の中まで上手に水を入れ込みます。通常は、研ぎでは「浸透」が使われるので、真空技術を使うと、かなり「短期」で十分な水分をお米に含ませることができます。

一方、炊きの技術は「IH」で対応。しかし、何でも燃やし尽くすほどの火の高温を作り出すことはできません。このため、火=かまど、全メーカーが理想と言う「かまど」に比べると少ない熱をどううまく使うのかが、ポイントになります。そのサポートパーツが「内釜」です。ここは全メーカー、自分が正しいと考える技術でアプローチしています。これは一社として同じものがないことでわかります。。RC-10VXRでは「鍛造かまど 備長炭釜」と言う4層構造の内釜を使かっています。

 

裾が60°の傾斜で、底面に繋がる。


 

底面には、円の凹凸がある。


 
「あきたこまち」で試食してみました。「標準」での炊き上がりは、粒立ちが極めてよく、いわゆるお米が立った炊き上がり。お米特有の甘み、旨味が感じられる炊き上がりでした。正直、いくらでも食べられます。

炊き上がり。一粒一粒が立っている。


 
そして保温ですが、これが実にいい感じで保温されます。保温の時の問題は、酸化により風味がなくなることと、中から水分が抜けることですが、軽く減圧することで、酸素との接触を制限します。減圧で水分は飛ぶのではと思いましたが、そちらの方は杞憂。この真空保存は、炊き上がり後、約1~3時間でスタートし、保温後41時間まで適用されます。
私は、36時間後にチェック、美味しく食べられることを確認しました。しかし凄い。

価格では5万円を切るモデルですが、最上位機種に劣らない美味しさです。ほとんどの人は満足されるのではないでしょうか?

 
◾️2021年モデルでの特筆は「銘柄炊き分けコース」の追加
2021年モデル:RC-10VXRで特筆すべきは「銘柄炊き分けコース」が追加されたことです。と言うっても、全ての銘柄に対応しているわけではありません。コシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、ななつぼし、ゆめぴりか、つや姫。

普通の場合は、「炊き方/調理」ボタンを押し、炊き方を選ぶ。


「お米/銘柄」ボタンにより、銘柄をセレクトできるようになる。


あきたこまちでは、より甘味が感じられる感じでした。

 
◾️使い勝手

内フタが「ツルん」としているのも、東芝の特徴。


使い勝手はかなりよく、毎回、洗うべきパーツ数も少なく、楽です。

しいて難点をあげるなら、コンソールの液晶画面がタッチパネル化されていないため、少々手際が悪いこと位でしょうか?

 
◾️最後に
お米は、炊飯という行為を、きちんとすると美味しく食べられます。個人的には、RC-10VXRほど美味しければ、多くの人が満足できるレベルではと思います。もちろん、太鼓判家電です。

割と安く買えた分だけ、美味しい銘柄を探索するのはどうでしょうか?お米を見直すチャンスにもなると思います。

 
 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/category/rice_cookers/
 


 

 
#調理家電 #キッチン家電 #東芝 #真空IH #真空圧力炊飯器 #RC-10VXR #生活家電.com

2021年7月2日

タグ: , , , , ,