2021年のゴールデンウィークは４都道府県を中心に3回目の非常事態宣言。政府、都道府県知事に文句を言いたくもなりますが、外出は控えなければなりませんね。その上、1日。地震はあるは、都内では雷警報が出るほどの、雨模様だわ。ろくなことはないです。天意を聞いて政をしていないせいでしょうかね。まぁ、それほど、外に出るのは障害が多いのが現状です。
そこで提案です。温暖化が進む現在、5月はかなり暑いです。この際、6月にしていた夏の準備を、この外出できない期間を使って、夏の準備をしておきませんか？　後々楽ですよ。
 
■衣替え　〜衛生かつ黄ばみを最小限にする洗濯で冬物をしまう〜
5月1日は雨。東京の夜は風もビュービュー吹いてチョッチ寒かったです。
が、衣替えから話を進めましょう。

初夏の衣替えは、冬物を徹底的にきれいにして、夏物に変えます。6月1日に制服を変えた思い出を持つ人も多いでしょう。
さて、長い時間保管する衣類は、何をどうするのが一番良いのでしょうか？

答えは「お湯洗い」かつ「丁寧な洗い」です。

 
「お湯洗い」は２つの意味があります。

１つは、衛生的であること。身内がコロナになった時の洗濯として、アメリカのCDC（米国疾病予防線センター）は、その洗濯機が持つ「最高温度の洗濯」を進めています。アメリカ標準になっているドラム式洗濯機は、お湯洗いが可能ですし、最低でも60℃のお湯で洗えます。また、最高温度という意味では、世界最高峰と言われる独ミーレの洗濯機は、90℃のお湯洗いが可能です。

しかし、お湯洗いが内蔵されていない縦型でも大丈夫です。お風呂に熱いお湯をためそれを使います。お風呂は40℃前後で入りますが、多くの場合60℃以上のお湯を出すことができます。それを使うのです。（当然、お風呂を使う前のお湯です。皮脂が溶け出したお湯など使おうモノなら、洗濯物をより汚す場合があります）　こうすると、黄ばみの原因となる皮脂は取れますし、ニオイ菌も死にます。

よりいいのは、約60分、つけ置きした上で、洗濯してください。黄ばみの原因になる皮脂は取れますし、ニオイ菌は撲滅されています。またウイルスもやっつけることができます。要するに保管しているうちに衣類を劣化させる要因を根こそぎ無くしてしまうわけです。


 
洗った後は、十分乾かします。梅雨の合間の湿度が高い日ではなく、風薫る五月の方がいいですね。

最後はアイロンがけです。面倒臭いですが、アイロンをかけると、少しですが保管スペースも節約できます。また、シワを固定化させません。このためできれば、欧米のように、Tシャツ類にもアイロンをかけることをお勧めします。

なお、私はコロナ殺菌に漂白剤を勧めません。理由は簡単です。化学物質は少ないほうがいいからです。消臭剤も同じ。今、世は化学物質に満ちていますが、人がそれを全て知っていわけではありません。その上、使用説明書を読まないで使う人も多いです。

また、日本人は洗濯物が、水でキレイになると思っている人が実に多い。例えば、垢（皮脂）を落とす場合、人は風呂に浸かります。お湯です。これは生物由来の油は、体温近くで液体に変わるからです。「水垢離」などの精神的な衛生と、実際の衛生は違うことを良く認識する必要があります。

 
◾️エアコン　その１　〜フィルターと筐体の掃除〜
次はエアコンです。

掃除といっても、難しいことはしません。フィルターと筐体掃除です。

フィルター掃除というのは、空気中のカビの栄養となる可能性のあるホコリの除去です。フィルターのホコリを除去すると、室内の空気を吸い込む時の負荷がなくなりますので、カタログ通りの能力を出すことができます。また、カビなどの繁殖を抑えるということは、「衛生的な空気」ということも言えますし、異臭の発生もありません。

ちなみに、どんなに節約術を駆使しても、エアコンはメーカーのデータ以上のモノを出すことはまずできません。それだけメーカーは節電には神経を使っています。逆にいうとエアコン掃除は、メーカーの取扱説明書に書いてあることをするのが一番と言えます。


 
フィルター掃除は、基本、掃除機で行います。ブラシアタッチメントを付け、軽く擦りながら、外側に付着した丁寧にホコリを取ります。寝室など、取れにくい汚れが付く可能性の少ない場合はこれで十分でしょう。

しかし、キッチンがあるリビングなどでは、「油煙」を吸い込みます。料理に使われる油分が空気中を舞うのです。その油の粒子が付着します。そんな場合は、ホコリを掃除機で取った後で、中性洗剤を付けて、柔らかいスポンジで洗います。そして、よく乾かして、取り付けます。

 
基本、ユーザーができるメンテナンスは、ここまでです。それでも問題があれば、業者に頼むのがベターです。逆にしてはいけないことは、「熱交換器に触れ、フィンを曲げること」です。熱交換器は、このフィンが正常位置にあり、ちゃんと働くことでメーカーが設定した性能を初めて達成します。曲がったりすると効率が落ちます。


エアコンメーカーが、良く自動お掃除機能を付けていますが、それはフィルター掃除が面倒というユーザーニーズでもありますが、熱交換器の効率を維持するため、そして熱交換器を当初の状態に維持し続けるということでもあります。

とにかく、熱交換器には、注意を払ってください。

 
同時に筐体もきれいにします。
こちらは雑巾による拭き掃除、もしくはから拭きです。

こちらでしてはいけないのは、洗剤や薬品を使用した拭き掃除です。理由は樹脂が変色する可能性があるからです。特にアルコールは厳禁。コロナ禍、何でもアルコール除菌すればと考える人もいると思いますが、きれいな雑巾で拭くだけで充分です。

 
◾️エアコン　その２　〜試運転〜
掃除の次は「試運転」です。試運転をする人の割合は、まだ50%に満たないですが、メーカーはすることを勧めています。理由は、エアコン特有の事情によります。

7月中頃以降、暑くなってからエアコンを買いに行くと、設置に1週間かかった、2週間かかったという経験をお持ちの方は多いと思います。そうエアコンは季節商品。エアコンが売れるのは、当然夏なのです。これを見越した販売店は、6月末の国家公務員のボーナスが出た直後の土日から「売り切り商戦」に入ります。実は7月頭の、この瞬間が一番の買い時。全モデルは揃っていますし、値もこなれています。その上、施工も翌日やってもらえることが多いです。その後も値下げはありますが、元々売り切るつもりで付いている値からの値引きですから、待っていても値下げ幅は小さいです。さらに、欲しいモデルがなかった、施工に数週間待たされたなどといった問題が起こってきます。

エアコンの故障は、施工業者が対処します。このため、7月以降に壊れると、待たされることになります。新しく買うからといっても、ダメです。前倒しはしてもらえません。かなり悲惨です。しかも、今や熱中症が一番起こる場所は「自宅」。エアコンがあることが前提に作られた家ですから、熱を逃しにくいのが理由です。

こんなふうにならないように５月に試運転を行い、整えた上で、夏に入って欲しい。そしてちゃんと働くエアコンと共に過ごしてほしい。これがメーカーが、試運転を勧める理由です。

 
では、試運転はどうするのでしょうか？

まず、コンセントにプラグがハマっていることを確認します。次にリモコンでスィッチオン。ここでよくあるのが、リモコンの電池切れ。合わせてチェックします。

そして動き始めたら、設定温度を最も低くします。そして風量は最大に。
これは、5月だと外気がそれなりの温度（低い）であるため、強運転を続けるためには、設定温度を下げる必要があるからです。

そうして順調に動き出し、10分位経ったら、風に手をかざします。冷風だとOKです。次は本体に目を凝らします。一つは異常を告げる赤ランプが点灯していないかを確認します。（見落とさないように、予め取説確認しておくと楽です）

そして30分待ちます。この頃には、エアコンはガンガン働いています。ここでチェックすべきは２つ。一つは、異音が出ていないか？　もう一つは、水が滴っていないか？です。冷房時、エアコンは熱交換器で空気を冷やすのですが、それは同時に空気中の水分を結露させることを意味します。（夏、氷を入れたガラスコップに水滴が付くのと一緒ですね） いわゆるエアコンの除湿機能です。熱交換器のフィンに凝固した水滴は、重力に引かれ下へと移動します。そして、ドレンパンという平たいパンに受けられ排水ホース、ドレンホースへと導かれます。

ところがホコリが多いと、流されたホコリがドレンホースの中で詰まります。水はホースを満たし、ドレンパンから溢れ、エアコンから水が漏れるということが起こります。

この場合、対策としては、ドレンホース中のホコリを除いてやるのですが、ここは基本業者さんにお願いすることになります。というのは、ホースはそれなりの径しかなく、また、ホースのどこらへんにホコリがあるのか特定できないからです。では、どうやって業者さんは対応するのかというと、巨大注射器にも似た吸引ポンプでホコリを一気に吸うのです。一分もたたないうちに問題解消。ところが、これが8月だと、「後10日待ってください・・・」お馴染みの問答となります。

ちなみに、これは水が持てれいる状態だから成り立つ荒技です。ホコリがホースを塞いでいるから、吸い出せるのです。一番難儀なのが、漏れたり、漏れなかったり、日によって違う場合。こんな時は、吸い出しがうまくいかないこともあるとか。そうなるとかなり手間をかけて、チェックする必要があるようです。

エアコン室内機から水漏れがないこと、ドレンホースから水が出ていることを確認して、試運転は終了です。

手間といえば、手間ですが、TVシリーズのエヴァンゲリオンで、ミサトさんは「エアコンは人類の至宝。まさに科学の勝利！」と言っているほどの家電。手間を惜しまないのがベターです。

なお、現在エアコンに関しては、メーカーキャンペーンを貼っているところもあります。代表例で、ダイキン工業の「スイッチオン！キャンペーン」を上げておきます。

https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/?_ga=2.228085396.822662749.1619939969-218519422.1514787887
 
◾️冬家電の手入れと保管
●石油ファンヒーターのお片付け
夏に入る前に、暖房器具を片付けましょう。

棚に置いておけばいいのかというと、そんなことはありません。すべきことをしないと、次使えなくなってしまいます。

例えば、石油ファンヒーターなどは片付ける時に、注意が必要です。ここは、日本のトップシェア、ダイニチ工業のお片付け術に学びましょう。

まずは、ファンヒーター内の灯油はすべて空にします。灯油を入れっぱなしにすると、ファンヒーターに使えない「不良灯油」に変質してしまうそうです。

 
次に、油フィルターのゴミ、水を取り除きます。こちらは、油フィルターが詰まると灯油が本体に供給されず、着火できなかったり、途中消火してしまうからです。

さらにファンフィルターのほこりを取り除きます。フィルターのお手入れはエアコンでもポイントでしたが、こちらも、ファンフィルターをきれいにすることは、灯油の節約につながるそうです。


最近は、このように動画紹介も増えています。どんどん利用してください。

 
●加湿器は、完全乾燥させて
加湿器も似た感じですが、こちらの敵はカビです。カビが繁殖できるのは、水分と栄養分があればです。栄養と言う意味からいうと、ある種のカビは自衛隊の航空機の羽で繁殖したと言います。逆に言うと、人が食べられないから、カビも大丈夫と思ってはいけないことを意味します。別の言い方をすると、水があるととりあえず、カビは繁殖すると思ってください。6月の梅雨は、黴雨（読みは、ばいう）と書いたほうがいいと言う人がいるくらいで、カビの多い季節ですが、それは多湿のためです。乾いていない加湿器など絶好の餌食です。

このため、バレせるところまでバラして、きれいに水洗い。その後、カラカラになるまで乾かして仕舞う。特に気化フィルターは水を含みやすいので扱いは丁寧に。水垢などが付着している場合の対処法は、以下のダイニチ工業提供の以下の動画が役立ちます。


加湿器は結構、複雑な仕組みであることが多いです。このためマニュアルを確認しながら作業されることをお勧めします。

 
◾️フローリングの手入れ　スチームクリーナーで足触りもケア
最後は、足触り。家の中、「夏は裸足」は日本人のDNAそのもの。昔の掃除といえば雑巾掛け。足触りも良かったと思います。しかし今は、ホコリとりに終始。掃除機では人間がだす油分、皮脂汚れは取れません。

私は、スチームクリーナーをお勧めします。
100℃に近いスチームで一気に油を溶かし、拭き取ることができます。立位で使うことを前提としていますので、雑巾掛けのように腰が痛くなることもありません。今のお勧めは、ケルヒャーのスチームクリーナーSC 3 EasyFix。ケルヒャー のスチームクリーナーは確実な効果と豊富なアタッチメントで、したいことがほぼできます。


コツは、一度スチームで床が熱くなったら、その間にスチームを出さずにせっせとすくことです。スチームを出し続けると、先端のクロス（雑巾部）が、すぐビチョビチョになります。間を置来ながら、数回かけるのがコツです。

 
ケルヒャーはすごーくいいのですが、スチームクリーナーに慣れていない人にとっては、ハードルが高いかも知れません。また、収納が少ない現在、躊躇もしますよね。そんな時は「レンタル」しましょう。

例えば、ゲオレンタル。
SC3はありませんが、基本性能はほぼ同等の、SC4 EASYFIXを、3泊4日 6680円で借り受けることできます。ゲオレンタル以外にも、いろいろなレンタル屋があります。

いろいろ便利なので、一度お試しあれ！

 
◾️最後に
家電は、買うだけではダメで、自分生活スタイルに馴染ませてこそ、なんぼのモノ。長いゴールデンウィーク。半日位は家電と語らい、夏に対しての用意をしてしまうのも良いのではと思います。

手間を惜しまないのが、より豊かな生活を送るコツの一つ。皆さんもトライしてみてください。

 




 

 
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