レポート

ユーシン・ショウワのスマートロック「SADIOT LOCK(サディオロック)」を試す。


日本の鍵メーカーのシェアは、正確な統計データーが表に出てはいませんが、MIWA(美和ロック)が6割近くを占め、それを追いかけるGOAL(ゴール)が2強。
ところが、ここ数年鍵は切り替えの時期に来ていると言われています。そう、鍵のない鍵(ややこしくてすみません)。スマートホンで開閉自在の、スマートロックが主流になると言われているからです。このため3番手メーカーも今、新製品に力を入れています。
今回縁あって。そんな製品 ユーシン・ショウワのスマートロック「SADIOT LOCK(サディオロック)」を使ってみました。レポートします。
 

ユーシン・ショウワのスマートロック
「SADIOT LOCK(サディオロック)」を取り付けたところ。


 
◾️全て、スマホで
「キャッシュレス」時代です。東京では、交通系の電子マネー「SUICA」もしくは「PASMO」があれば、ほとんど用が足ります。しかもクレジットカードと連携させれば、残高が少なくなると、改札を通る度に自動補填。まぁ、大きな買い物をしない限り、なんとかなります。

この次に、何がスマホに載っかるかというと、「スマートロック」だと言われています。家に帰った時、スマホで鍵が開けられる。要するにスマホさえあれば(預金は必要ですね。)、生活できるというわけです。

昔、外出時は、財布、定期、名刺入れ、鍵、ハンカチなどが必要でしたが、今や、財布、定期はアプリとして、スマホに入っていますし、名刺交換のアプリもあります。名刺交換などは、全世界的に電子情報でのやり取りにしてほしいですね。そうすると、名刺入力、整理という割と時間を食う仕事がなくなります。ハンカチは仕方がないとして、残るは「鍵」。

スマートロックは、スマホで鍵を操るシステムです。ちなみに「SADIOT LOCKS」のSADIOTは、「Smart Activated Devices with Internet of Things」の略。インターネットに接続させることが商品名にも歌われています。
 

「SADIOT LOCK」をスマホで操作するには、
同名のアプリが必要。私はiPhoneを使うので、
Apple Storeから入手。


 
◾️メリット、デメリット
メリットの第一番は何とっても「鍵の紛失がなくなる」ことです。外で落とすと言っているわけではありません。家の中でも、時々、どこに置いたのか分からなくなる時もあります。大体は置いた場所(いつもの場所)にあるのですが、棚から落ち隙間に入り込んでいた時は、なかなか分からず、ちょっと約束に遅れ、散々でした。

それに対し、スマホは今や、常に隣にあるガジェット。正直、どこに行くのもポケットに突っ込みますし、まぁ失くなることはないでしょう。その中に鍵があるというのは、何とも心強いです。

 
次のメリットは、「オートロック」にしたり、「ハンズフリー解錠」させることができること。(当然、スマホ携帯が条件です。)

設定画面。「オートロック」「ハンズフリー操作」を
はじめいろいろな機能が並ぶ。


また、「遠距離からのリモート操作」「解施錠の履歴確認」ができたり、物理的に合い鍵を作らなくても、「合鍵の生成と有効期限の管理」などもできます。

普通の接続はbluetoothで行っていますが、長距離も操る場合は、別に対応が必要です。このため「遠距離からのリモート操作」を使おうとすると、専用ハブを持っているかと聞かれます。あると遠くからでも、現在の状態がわかり、解錠履歴確認、施錠操作などができるのでとても便利です。
 
デメリットは、通電しないと動作しないことです。断線でもダメ、電池切れでもダメです。あと、スマホが電池切れでもダメ。通電していないと役に立たないのは、エヴァンゲリオンと同じ。ただし、こちらは操縦者を守るための暴走はありません。

「設定」画面下側に、電池の状況が表示される。
しかし、ここに表示するのが
ベストなのかは、甚だ疑問。


もう一つは、セキュリティです。こちらもエヴァと同じ。乗っ取られたら、すごいことになります。(テレビ版では「第拾八話 命の選択を」を参照)でシステムとはそういうもので、必ずミスをしたり(人災と言われている福島第一原子力発電所事故を思い出してください)、悪意を持ったりする人間をどの様に考えるのかが問われます。

 
◾️「SADIOT LOCK」は後付け
「SADIOT LOCK」は後付け、電池タイプです。今ある鍵に覆いかぶせる様に設置するのですが、まずサムターン(ドアの室内側について、錠の開け閉めを行うための金具)が、「SADIOT LOCK」の想定サイズないであること。取り付けた状態で、電池を変えることができることが重要です。

ホームページに掲載された取り付け条件。
買ってしまって、臍を噬むより、計測、計測!


私のドアの鍵は、どこにでもあるやつといえば、その通りですが、一応条件をクリア。
しかし設定の自由度は、ほとんどありません。

設定の自由度のなさは、装着したままで、電池交換ができることが必要なため。 (1)(2)のパーツをスライドさせ、取り出せる必要がある。


サムターン用のアタッチメントは、3種類。
私の場合、Mでフィット。


私の場合、スペーサーは不要だった。
スペーサーはネジ止めとなる。


スペーサーも3種類の厚みが用意されている。


 
接着は、両面テープです。本体は約205g(電池:2本使用時)。よほどのことがない限り、付属の大丈夫ですが、集合住宅などの場合は、接着剤が残らない両面テープを使うなどの工夫が必要です。

 

固定は、3M製の両面テープで行われる。


 
◾️オートロックにしたり、ハンズフリー解錠が、やはりいい
今ドキのデジタル・ガジェットですから、操作はかなり安定しています。不安になることはありません。また、解錠・施錠は、スマホで指示を出したあと、約3秒以内で動作します。問題ない範囲です。

 


また、予想通り、オートロックとハンズフリー解錠は、気に入りました。何たってキーを気にすることは必要ないですからね。また、いいなと思ったのは、オートロック発動までの時間を設定できることです。自由設定ではありませんが、5秒から5分まで、いろいろな時間設定が可能です。

これはいい感じです。例えば、ゴミ捨て。多くの場合、ゴミ捨ては、ゴミ捨て以外用がないわけですから、出したら即リターン。目で追える距離で、しかも近いですから、基本、鍵をかける習慣もなければ、スマホを持って出る習慣もありません。

もしオートロックの時間が、5秒のみだと、どんな時でもスマホを持って出るしかありません。しかし、ゴミ捨て位はフリーで行きたいものです。このため、私がチョイスしたのは、オートロック時間、5分です。
これだと外出時の忘れ物にも対応できます。最後出て行くときは、スマホでキーロック! 結構気に入っています。

 
◾️別にコンセントと費用が必要な遠距離対応
さて、フルポテンシャルを使うために、リモート操作の設定をしようと考えました。しかし、よく読んでみると、専用のハブ(電源供給がUSB)が必要なことがわかりました。値段を調べると、4,950円(税込)。ちょっと高い。本体価格が13,200円(税込)ですから、それなりの値段と言っても良いでしょう。

又、玄関先にケーブルを張り巡らせるわけにはいきませんので、ACアダプターをコンセントに差し込み、それにハブを差し込んで使う必要があります。

このハブは、2.4kHzの対応の専用ハブです。専用というところが、セキュリティ上必要なのだと思います。

なお、これに電子キー(ボタンSWが2つ付いている)を加えたセットもあり、そちらは2,200円割り引いてくれます。先ほどスマホを持っていかなくてもとブーたれた私ですが、電子キーを玄関に備えておけば、それを持って出ればいいわけです。

 
◾️最後に・・・。母を思い出してしまった。
もうあの世に行ってしまいましたが、母は「鍵をかけたか、どうか」すぐ忘れる人でした。私が荷物持ちとしてついて行く時は、確認は私の仕事、ダッシュで家まで帰り、施錠を確認していました。近場への買い物はいいのですが、嫌なのは家族で遠出する時。昔ですから、いわゆるよそ行きの格好。ダッシュなんかできません。

当時「SADIOT LOCK」などのスマートロックがあれば、絶対に買ったでしょう。何せ、かなり安心です。安心して、何かできるのは、とても重要なことです。

今、スマートホームの中で、最大進化しているのはロボット掃除機ですが、次はこのスマートロックか、スマートライトでしょうね。特にスマートロックは、しっかりした作りのものをセレクトして使う必要があります。ユーシン・ショウワのスマートロック「SADIOT LOCK」は、そんな候補の一つにあげてもいいかと思います。

ちなみに、他の後付けスマートロックと比較すると、「SADIOT LOCK」は、かなり安いです。スマートホーム入門機としても、お勧めです。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://sadiot.com
 


 

 
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2021年3月5日

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