9月12日に、エレクトロラックス社の新製品。新型エルゴラピードの発表会が行われました。
同時にエルゴパワーに新色が追加されました。
■日本市場が最も重要と考えている
日本で顔なじみになりましたエレクトロラックス社 スウェーデン本社 スモールアプライアンス事業部 最高責任者 上席副社長 ヘンリック・バーグストローム氏から日本へのメッセージは以下の内容でした。
「1912年より掃除機を販売しているエレクトロラックスは、今年で創業100年。唯一世界150カ国で年間1300万台掃除機を販売するメーカーです。
また、2004年に第一世代、2007年に第二世代を投入し、エルゴラピードは、世界60カ国、世界累計販売台数 800万台のロングセラーモデルです。
エルゴラピードが、最も売れているのは日本。今年中に累積100万台販売達成予定です。日本のコードレス・スティック掃除機分野でNo.1のシェアと言うだけでなく、二桁成長を続けています。
これはエレクトロラックスの理念、Thinking of you の通りに開発された、高品質のエルゴラピードが、要求の厳しい日本の皆様に認められたものであり、今回の製品発表は世界に先駆け日本で行います。
2011年より継続して行われている日本での新製品発表会を、今後も継続して続けて行きたいと思っています。」
■新型エルゴラピードの特徴
エルゴラピードは非常に優れたデザイン(設計)がなされております。
1) | 2in1で、ハンディ掃除機を分離して使える |
2) | コードレスで、どこでも使える |
3) | ヘッドのゴミを取り除く、ブラシロールクリーン機能 |
4) | ヘッド先端のLEDライトで、掃除する部分をしっかり見ることができる |
1) | 動力が小型モーターであるため、吸い込みが良くない |
2) | ある程度の時間しか、フルパワーで掃除ができない |
3) | 本体の重さがヘッドに掛かるため、動きが緩慢になる |
4) | 2)と同じ理由で、ヘッドにいろいろな機能を組み込みにくい |
5) | ゴミ廃却を頻繁に行う必要がある |
ご紹介しましょう。
1) | 吸い込みに関しては、モーター効率:20%アップしたパワーエアー・モーターを採用すると共に、ヘッド先端に空気の流れを作り出すトライアングル・パワーノズルを採用しています。 |
2) | 1)の効率アップにより、通常モードで5分、最大モードで1分 稼働時間が延長です。 |
エルゴラピード・リチウムで通常:35分、最大:13分の駆動時間です。またエルゴラピードはバッテリー出力が12→14.4Vにアップ。通常:25分、最大:13分の駆動が可能です。 | |
3) | ヘッド後方のホイールのサイズを、2倍以上大きくし、ヘッドの動きの自由度もアップさせています。 |
5) | 新型プリーツフィルター襞が付いたフィルターのことを採用しています。フィルター面積:50%アップすると共に、フィルタレーションを向上させることによりメンテナンスが簡単になったそうです。 |
より良くするために、1つ1つ丁寧に技術が組み合わされた印象を受けました。
プレゼンテーションでは、エルゴパワーはキャニスター掃除機の代わりとなるメイン掃除機と位置づけられておりましたが、私はエルゴラピードこそ、メイン掃除機で良いのではと思いました。それほど、よく錬られた掃除機です。
■吸引力を示すデータに関するコメント
個人的な意見です。
スペック競争という言葉があります。成熟する前の商品によく見られる現象です。昔、クルマは馬力を追求した時代がありました。しかし馬力が高ければ、そのクルマは速かったというと違います。トルクも見なければ分からないからです。
現在の掃除機は、日本工業規格:JIS9108に定められた吸込仕事率でスペックを出しています。これはJISの基準書にも明記されていますが、「掃除機の空気(粉じんではありません!)を吸い込む能力を表す指標で、空気力学的動力曲線の最大をいう」ということですので、一般にイメージされるゴミを吸う能力とは正確には違います。
そのため、エレクトロラックス社は、ダストピックアップ率使用しています。
ダストピックアップ率とは、IEC国際電気標準会議が定めた主としてカーペットの清掃能力を表す指標です。このため、近しいかも知れませんが、畳、フローリング、カーペットが複合して存在する日本の住宅事情の集塵力を表しているわけでもありません。
双方とも、今後規格改善されて行くと思いますが、今は1つのテストだけで、まだ完全な評価ができないことをご理解頂ければと思います。
■他社比較
エレクトロラックス社が提示した他社品比較表です。私は上記通り、これだけでは判断できないと考えておりますが、参考まで。
■実物を持ってみた第一印象
さて、別会場で新型エルゴラピードを触ることができました。
前モデルもそうでしたが、持った瞬間に高品質であることがヒシヒシ伝わります。部屋の隅に置かれる掃除機であるエルゴラピードに取り、非常に重要なことです。
エレクトロラックス社によりますと、金属光沢のチタニウムが一押しとのことでしたが、私は青紫と紅(ウォーターメロンレッド)に惹かれました。紅は目立つ色ですが、最盛期の紅葉のように美しく、艶やかです。
次は動作チェックです。次の動画をご覧ください。
スラローム運動をさせてましたが、以前と比べヘッドが軽く、追従性が増しています。ヘッド後部のホイールを大きくした効果が顕著に出ていると思います。スティック型掃除機の進化速度にちょっと驚きました。
特徴の1つであるブラシローラークリーン機能のチェックです。この機能はかなり電力を消費するため、連続使用20秒くらいで自動的に止まります。掃除はそのまま出来るのですが、その後、ブラシローラークリーン機能を使うには、充電器にセットし止まった設定を解除してやる必要があります。動画でお楽しみください。
確かに発表会で説明を受けた通り、更に良くなったという感じです。
スティック型掃除機を検討する時には、必ず候補に入れるべき一品と思います。
今後、機会がありましたら、長期使用してまたレポートしたいと思います。
■エレクトロラックスの歴史
おまけです。壁際にパネル展示してありました。中々まとまった形でご紹介する機会がないので、今回、全部まとめて見せます。
トリノバイト古生代の三葉虫のこと。エレクトロラックスが今ロボット掃除機を作っていないのは、「絶滅」した生物をその名前にしたからでしょうか・・・の復活を望むのは私だけでしょうか?
2013年9月16日
タグ: 掃除機
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