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【2021 PC 03】PCはSOHO環境で活性化!
日本hpの事業戦略から。


昨年は、「在宅勤務」元年だったと言えましょう。「自宅で仕事ができるパソコン」を求める人が増加し、PCメーカーの業績は軒並み好調だったそうです。そして、在宅勤務でも仕事が回せると確認された今、アフターコロナでも、在宅勤務は継続されると考えることは妥当でしょう。
この状況を前提とした日本HPの事業戦略説明会がありました。それは一パソコンメーカーの戦略ですが、HPはサスティナビリティな社会を強く意識しています。今後私たちが在宅勤務を継続していくために重要となるポイントが語られているように思いました。
 
◾️テレワークで、PCメーカーは軒並み利益増
昨年はコロナという外因により世界的に在宅勤務が当たり前になった年。「在宅勤務元年」と呼んでも過言ではないでしょう。

日本でも「判子をもらって廻り承認を得る」に代表される旧弊な仕事からの脱皮を図る必要が出てきました。しかし、仕事は「ホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)」ではありませんが、人と関わり合いながら進めていくのが当たり前。何をするにせよ、社会にいる限り、コミュニケーションは必要です。

が、多くの場合、自分の考えを綴ったメールと書類のやりとりでことは済みます。まずこの時の問題は、(1)静止画、動画などの、大容量資料をどう送るか? (2)社外セキュリティーをどうするのか? などが問題となります。また、(3)自宅で、会社同様のパフォーマンス(仕事効率)を得る ことも重要です。世間で、一番注目を集めたのは、(4)テレビ会議・web会議。一挙に主流になりました。メディアの取材もネット越しが多くなっています。

この中で、一番先に問題視されたのは、(4)。
ストリーム動画の再生には、通信もそうですが、マシンにもそれなりの能力が必要。このために、PCを買い換えた人も多く、結果、PCメーカーは業績好調となったわけです。

HP ProBook 635 Aero G7。
4G LTE 対応で、通信に強いモデル。


そして、在宅勤務二年目となる今年、PCメーカーはどう動くのでしょうか? 何が流行るのでしょうか?

 
◾️「日本HP」の注目点
 
会社から見た場合、従業環境はどうあれ、重要なのは、セキュリティーとパフォーマンス。しかし、一番変わっているのは評価でしょう。それまでは、勤務時間(&態度?)と納期、パフォーマンスだったのが、納期、パフォーマンスだけになります。赤ちゃんがいるので、進みが遅いなどは聞いてもらえません。やり切らなければ、昇給どころか、給料ももらえなくなる可能性があります。

 
そう、自宅で恒常的に仕事ができる様にするのが、2021年に求められることなのです。

 
◾️SOHO
かなり懐かしい概念で「SOHO」というものがあります。「スモールオフィス・ホームオフィス」の略ですが、単純にいうと「自宅に仕事場を持ちましょう。」ということです。

理想的なのは書斎ですが、日本は狭いこともあり、基本的に家で仕事をするようにはできていません。多くの場合、個室は子どもに占領され、テーブルで仕事など始めると、昔は可愛かったはずのお嫁さんから「掃除の邪魔になる」からとスティック型掃除機で、足元をウリウリされることでしょう。その上、多くの場合、家族個人個人の生活パターンが合わないと思います。

夫婦で会社員の人もいるでしょう。これなら、合うかというと合わない。当然ですよね。違う仕事ですから、夫婦の話し合いで成立するものではありません。

 
その上、ガチで仕事をするとなると、いろいろなモノが必要です。まずは、能力の高い「パソコン」「光回線」「Wi-Fiシステム」、そして「プリンター」。それに長時間座っていられる「椅子」。小さいながらも資料置き場なども必要です。

会社で仕事をしていると意識しませんが、確かに会社は仕事しやすい環境になっているのです。

 
日本HPは、上に挙げたものを、光回線、Wi-Fiシステム以外、全部持っています。日本HPは、今をどう考えているのでしょうか? そして次をどう見ているのでしょうか?

 
◾️コロナ前に戻ることはない
今は、いわゆる「コロナ禍」に当たるわけなのですが、コロナが一段落すると以前の状態にもどるのでしょうか?
日本HPは「ない」といいます。私もそう思いますね。

 
ネットで、どこにいても繋がる時代は、仕事はどこでやっても良いわけです。いわゆる「ノマドワーク」と言うやつです。一時流行りました。ただし、これ隙間時間を、それに使うのならいいのですが、実は、かなりモバイルに長けたシステムを持たないと、思うほど効率が上がるものではありません。

HP U28 4K HDRディスプレイ。
大画面モニターだと作業しやすい。


例えば、私の仕事は「文章書き」がメインです。参考資料をいくつも開いたりする必要があるので、小さなノートブック、タブレットでは能率が悪いのです。効率を上げるために欲しいのは、「大画面ディスプレイ」に「手のサイズにあったキーボード」、そして「思い通りに動くマウス」です。そして書いたものをチェックするための「プリンター」。

HP Pavilion Wave 600-a300jp。
ディスクトップPCの選択もあり。


このように、家で仕事するには、自分の仕事スタイルにあった機材を揃えなければならないというわけです。どこで仕事をすることになっても、お金を稼ぐと言うことは、その道の「プロ」ですから、効率無視はありません。

 
◾️SOHOの仕事道具
台数が必要なので、最低スペックでというのは、会社設備の基本です。が、会社のシステムは、そのPCでも成り立つ様に組まれているのです。今回の、コロナ禍のように会社のシステムから離れてと言うのとは、今までと大きく違います。

このため、今までの様に、ノマドは最先端でカッコいい。だから小型のボートブックで、なんて甘いことを考え得ることはできません。会社セレクト並みに、質実剛健。壊れず、トラブらず。どんな時にでも、最高のパフォーマンスでサポートしてくれるPCに、移行するだろうと言うことです。

案外、デスクトップの復権は、あり得る姿かもしれません。高性能PCのあり方もいろいろあるというわけです。

プリンターのセクレクトも今までと違います。書類は基本白黒。写真画質に秀でたインクジェットプリンターより、モノクロ専用のレーザープリンターのほうが良いかもしれません。が、レーザープリンターは筐体が大きい欠点があります。導入には、スペースも必要。

HP OfficeJet Pro 8020。
プリンター兼コピー兼スキャナー兼FAX。


 
十分、考えてセレクトすることが重要と言えます。

 
◾️日本HPがあげたポイント 「没入」
基本は、自分に合った、質実剛健で良いと思いますが、日本HPはそれ以外のポイントもあげています。

1つは、「仕事への没入」「長時間集中が可能な」環境です。

会社は、全員仕事をしていますので、自分も同様の仕事がしやすい環境です。スマホいじりにも制約がありますし、むやみにいじっていると注意されます。が、在宅勤務は、基本勝手です。しかし集中(没入)しないと、よい成果は挙げられません。特に単位時間当たりの、仕事量は重要です。この没入感を作り出すには、どうすれば良いかが問われます。

PCでいうとディスプレイサイズと、使い心地が最も重要です。ただ、日本HPは、長時間使うことが前提のゲームPC、楽にネトゲ(ネットワーク・ゲーム)ができるものをすでに発売しているのでそのノウハウはあるわけでうす。

 
◾️セキュリティを活かすためのアフターサービス
2020年の在宅勤務導入時に、多くが揉めたことの一つに「セキュリティ」があります。しかも、これが結構アップデートされます。どうこなしていき、自宅システムを維持していくのは、在宅勤務を導入する企業にとって、新たなる負荷としてのしかかりそうです。

また、作成データの所有権は会社にあるとして、クラウドを積極利用しなければならないこともあります。一見、安心できそうなクラウド利用ですが、サーバートラブルというのはあります。また、通信環境が悪いと、データの出し入れができなくなることもあります。また、OSなどが変わると、結構ついていけなくもあります。

HPのアフターサービス。


このアフターサポートがしっかりできている、できていないで、トラブル時の時間ロスが大きく違ってきます。日本HPは、サポート強化していくそうです。ただ、これは「良い」となるとリピート買い、新規買いにつながる反面、力を入れ過ぎると人件費が死ぬほどかかります。ここは工夫が大切です。

アップルは、修理はネットで対応する一方、アップルストアで相談できます。これが実に便利。PCではありませんが、iPhoneが立ち上がらなくなった時、街の修理屋で手に負えなかった故障を、症状を聞いてモノの5分で元の状態に戻してくれたのは嬉しかったです。(街の修理屋を優先させたのは、X’masシーズンで、相談枠が空いていなかったため)

在宅勤務は、こういうトラブルとの戦いでもあります。

 
◾️環境負荷が少ない製品を出している会社と共に
PCは全員が持つとして、全世帯SOHOがあるとなると、今までと状況はすごく違ってきます。環境負荷などを十分考える必要があります。

20世紀はエコはお金になりませんでした。経済優先でした。確かに環境に優しい方が良いのですが、価格が合わないことが多いのです。しかし、21世紀は、もうそんなことは言えません。大気汚染、水汚染、マイクロプラスチック、資源枯渇、食糧不足などが目の前に迫っています。今の段階では我関せずの、中国、インド、パキスタン他の中小企業も、避けては通れなくなる人類共通の課題です。人類は、産業革命以降のすごい短期間で、数億年分の太陽エネルギーを貯蔵した地下資源(石炭、石油など燃える資源は、基本生物だったものが変化したものです。生物は食物連鎖状、太陽エネルギーと言えます。)を使い果たしているわけですから、富むのも当たり前です。しかしながら、当然のことながら、短期間での変化というのは負荷も大きい。今のまま進むと、将来、メジャーな動物で生き残るのは、人間とゴキブリと言われてもうなずける話です。

環境負荷の少ない、エコ設計の製品を、積極的な購入してもらえるよう、日本HPは頑張っています。オーシャンバウンド・プラスチックを積極利用したPC。製造時の温室効果ガスの削減。梱包材をプラスチックからパルプモールへ変更するなどなど。地球にやさしく、それ故に支持されるメーカーになろうと考えています。これも重要なポイントです。

あと、プリンターもそうですね。家庭用ということは、基本A4。A3など扱いにくい紙は基本淘汰されるでしょうね。本来ならペーパーレスで何でもするのがいいのですが、クリエイティブ作業の見直しは、ほとんどの仕事がペーパー出力して修正したほうが楽です。エコと質とどちらを取るのかは、微妙なところがありますが、いろいろな意味で「持続性」が問われます。

 
◾️最後に
コロナ禍にあることは、嫌なことですが、半面、とにかく経済が潤えば良いだけではダメということに気付かされます。今回のSOHO論にしてもそうですね。HPは自宅で仕事が可能ではなく、長時間仕事が可能であることを提案してきました。要するに視点が変わったのです。今回、その参考になると考え、HPの考え方を紹介させていただきました。

 
日本HPの製品情報は、こちらから。
https://jp.ext.hp.com/directplus/personal/?jumpid=st_cn_p_sh_ya_bra_nam_Csnam-custtd14
 


 

 
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2021年2月13日

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