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ブルーエアのフルモデルチェンジした「Blueair Protect」。
驚愕の浄化レベル。病院でも使ってほしいレベル。


スウェーデンの空気清浄機「ブルーエア」。創立時より超高性能が売りで、AHAM(アメリカ家電製品協会)の規格のうち、CADR(Clean Air Delivery Rate / クリーンエア供給率)で最高点を取り続けてきました。
そのフラッグシップモデル「クラシックシリーズ」が、25年目にして初めてのフルモデルチェンジ。一新した「Blueair Protect(ブルーエア プロテクト)」を12月から販売します。一体どんな空気清浄機なのでしょうか?
 

ブルーエアの新型フラッグシップ「ブルーエア プロテクター」
左)7770i(70畳用)、右)7410i(40畳用)


 
■やばすきるとしか表現のしようがない「吸塵性能」
 
「Blueair Protect(ブルーエア プロテクト)」(以下 プロテクト)が使っている技術は3種類。「HEPA Silent Ultra(ヘパサイレントウルトラ)」「GermShield(ジャームシールド)」「SpiralAir(スパイラルエアー)」の3つです。

「HEPA Silent Ultra(ヘパサイレントウルトラ)」は、クラシックシリーズでも用いられた技術です。が、今回、細部まで徹底的に見直したそうです。
HEPAというのは、フィルター名称です。日本工業規格(JIS)で「定格風量で粒径が0.3 µm(300nm)の粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と定義されています。

この冬最大の案件であるコロナウイルスが、0.03〜0.1μmと言われていますので、残念ながら空気中を浮遊するウイルス1つ1つをトラップすることはできませんが、感染の原因と言われている「飛沫」は、これ以上のサイズですから、これさえ付けておけばOKと言うわけで、空気清浄機のフラッグシップモデルには、必ず採用されている高性能フィルターです。

しかし、空気中の微粒子は小さければ、小さいほど、鼻、のどにある人の防御網を突破、肺にまで至ります。このためHEPAフィルターの規格 0.3μm以下の浮遊物をどうにかしてトラップできないかを考えてきました。

HEPA Silent Ultraは、そんな技術の一つです。この技術は、空気清浄機が吸い込んだ、浮遊物を帯電させます。より具体的に言うとマイナスの電気を持たせるわけです。そしてフィルターをプラスに帯電させます。プラスとマイナスは引き寄せられ、浮遊物はトラップされてしまうわけです。(子供の頃にプラスチックの下敷きを擦って帯電させ、髪の毛をくってけて遊びましたね。それと同じです。)こうして、0.3μm以下の浮遊物もトラップしてしまいます。

 
 
では、実力はどれくらいかと言うと「0.03μmまでのウイルスレベルの超微粒子を99%以上除去」。コロナウイルスを99%以上トラップするレベルです。

 

有害物質がフィルターに
吸着したところ。


 
■トラップ後、ウイルスを不活化 「GermShield」
 
GermShieldは、今回新しく採用された技術です。単純にいうとトラップした細菌を殺したり、ウイルスを不活化する技術です。細菌は細胞で出来ている生物です。このため、水と栄養分さえあれば、フィルターにトラップされていても繁殖します。栄養分はホコリで十分ですから、水があれば繁殖すると考えてください。

繁殖させないためには、イオンを使います。日本のメーカーが得意なやつです。日本のメーカーの多くは、外に放出してフィルターのサポートとして使つていますが、こちらはフィルターに集中させます。高濃度になります。細菌との遭遇率がぐっと上がります。このイオン、タンパク質を攻撃、変質させる機能をもちます。これにより細菌を殺したり、ウイルスを不活化するのです。

 
 
また、最近には別の手もうちます。それは「乾燥」です。こちらは高湿度になったとセンサーが感知するとファンが風を送ります。洗濯物を乾かす要領です。

 
■スタイルを変え、実現した「SpiralAir」
 
こうしてキレイにした空気を隅々まで持っていくのが「SpiralAir」。遠くまで達する気流を作り出します。

 
 
このため、今回、形が様変わりました。タワー型になりました。空気清浄機の設計は大きく2通りに分かれます。フィルターの形をとる長方形型。円形フィルターを使うタワー型です。近年人気があるのはタワー型です。なんたって設置面積が少なくて済む上に、全方向対応ができます。

 

細部形状はとてもユニーク。


 
このタワー型の欠点も全方向対応にあります。私は、某メーカーと話している時のことです。

「これ、どこに置くことを想定していますか?」
「部屋の真ん中です!」
「????」

 
これはいただけない話でした。
「SpiralAir」は、壁からちょっと離せばOKと言うことです。

 
ちなみに、トール型のフィルターは円形と書きましたが、プロテクターのフィルターは正方形を2つつなぎ合わせた格好をしており、本体の中では山型に設置します。

山型にセットされたフィルター。
取り出しのためのリボン(緑色)を有しているので、
汚れ面に触れずに対応できる。


フィルターを取り出したところ。空気は白の面(HEPAフィルター)から入り、黒の面(臭い除去フィルター)に抜ける。


さて、プロテクターの性能ですが、日本でよく使われている8畳を何分でキレイにできるのかで示してみたいと思います。通常、日本で売られている空気清浄機は、8畳8分。大型でも6分です。

ところがプロテクターは4分。空いた口が塞がりません。すごい!凄すぎる!!

 
■ディテールの見直しで、節約もできた!
ランニング・コスト。空気清浄機はこれがバカになりません。24時間付けっ放しの電気代はもちろんのこと、フィルター代もかなりの額に登ります。

高効率化と言うのは、性能をアップするときの手段ですが、別な言い方をすると「無駄」を減らすことでもあり、実質的な節約にもなります。

今回のモデルチェンジで電気代は、約5円/日、従来モデル 約5%の節約ができています。
同時に、動作音もしずかです。約27dB。これはすごい数字です。

 
ブルーエアのフィルターの寿命は半年でした。これは空気の状態に関わらず、使用時間で換算されてきました。今回は、フィルターにRFIDを取り付けました。RFIDというのは、ラジオ波(RF)を使ったIDタグで、そのモノの履歴を記録するときに使います。

フィルターにはRFIDが入っていることを示す四角いマークが印刷されている。
(バーコードの上)


これにより、部屋の空気質、ファンの回転数、などから、フィルターの使用率を算出、記録させることができるようになりました。この管理法により、半年の寿命とされたフィルターが、最高で1年持つようになったそうです。

 
■コントロールパネル
プロテクターは、40畳用の7400シリーズ70畳用7700シリーズの2タイプが用意され、それぞれ、タッチスクリーンを使ったモデル、プリントタッチボタンを使い、空気質(AQ:Air Quaulity)を数字、グラフで表すことができるモデルグラフだけで表すモデルの3モデルが用意されています。計6モデルです。

インタラクティブタッチスクリーン。
中央には、空気の質を表す数値が
表示される。


プリントタッチ
&AQiディスプレイモデル。
中央にAQ(空気質)が数字でも表示される。


プリントタッチボタン
&AQiステータスバーモデル。
AQ(空気質)を数値が表示されない。


当然、WiFi機能は全てのモデルに付いており、スマホでの動作、データー管理することもできます。スマホで対応するから良いもんねという人は、この差にこだわる必要はないと思いますが、スマホ操作したくない人だと、タッチパネルを選択することをお勧めします。ちょっと差があります。

 
■良いものは高い!高いがいいもの!
今回のプロテクターを見て思ったのは、すごいなー!ということです。とにかく0.03μm 99%、8畳4分はすごい、すごすぎると言わなければならないと思います。

まぁその分、お高いのですが、ただコロナで安物をいくつも買うより、このようなしっかりしたものを買うのは一つのありかただと思います。

ちなみに、「『プロテクト』(防具)という名前は、ものものしくないですか?」と質問したところ、答えは「ユーザーベネフィット(利益、恩恵)を名前にしました」と言われました。
世界的なコロナ禍の中、トップメーカーであるブルーエアは、それからユーザーを守ろうと言うわけです。プロテクト、頼もしいモデルです。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.blueair.jp
 

 
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2020年11月29日