“IFA2013″ 次は背負うの? 視点を変えた製品群
ボッシュ社からの提案
1992年まで日本市場にも輸入されていたボッシュ社の家電ですが、地元ドイツでは総合家電の一大勢力です。製造は、先日紹介したシーメンスとの合弁会社BSHボッシュ・アンド・シーメンス・ハウスゲレーテが行っています。
ブランド的には、シーメンスが王道をゆっくり歩むなら、こちらはいろいろアグレッシブな感じですね。
そんな中から、掃除機と体重計の新しい提案をレポートします。
■背中にたすき掛けって・・・
掃除機のデモコーナーで、忙しく動き回る3人の女の子。黒いものを背中に背負っています。近い雰囲気は、野球場のビールの売り娘でしょうか?
そう彼女たちの背負っていたのは、スティック型の掃除機なのです。
■ウェアラブルの有用性
私も背負ってみました。
重量3kgなので軽く感じます。
考えてみると、3kgは生まれたての赤ちゃん位の重さ。抱っこしててもそんなに重くないわけですので、背負うと全く苦になりません。
むしろキャニスター型、スティック型を問わず、今までにない動きやすさです。
ゴミのところにさっさと行って、さっさと吸い込む感じですね。
今回、装着させてもらったモノは試作品レベルで、背負ったままではスウィッチのオン、オフもできないですし、ヘッドも回転ローラーすら入っていないものです。ホースなどの長さの関係で、吸引時かなりかがみ込まなければならないなどの不具合はありました。
それでも身につけると、こんなにも扱いが楽というのが分かります。
ウェアラブル型は、掃除機の1つの可能性かも知れません。
忍者が大刀を背負っている感じですが、運動量の多い忍者が大刀を背負うのは、重い大刀を身につけても動きやすいことは必須ですからね。
動くことが必要な家電の奥深さを、改めて認識しました。
■体重計のメモリ
ボッシュは体重計も手がけています。
見ていてビックリ。10年間分の記録を出せる体重計がありました。
これはいろいろなことを物語っています。
1)体重は健康データの基本で、10年間それがあるのは有用。
2)今後クラウド管理が主流になると思いますが、バスルームなどではネットにつなが らない場合もあります。10年分メモリあると確実な記録が可能です。
3)健康データは、体重だけでなく、血圧計、活動量計とかとリンクさせ使うこともで きますが、その場合は、大型のディスプレイがないと使いにくいです。このディス プレイは専用に使えるので、より分かりやすく表示できる可能性もあります。
などなど。
医療費大国で有り、健康家電が溢れている日本ですが、今一度、データの有効な使い方を考えられればと思います。
2013年9月15日
タグ: IFA