新製品

“IFA2013″ 進化を続けるサイクロン
dysonの新技術


赤いコーンがブラさがっているブースがありました。元祖サイクロン掃除機のダイソンのブースです。
赤いコーンはサイクロンに使われているノズルです。dysonは何を主張しているのでしょうか?
 
■サイクロンを作るノズルに注目

ダイソン DC-52ダイソンは、キーとなるサイクロン技術をずっと追いかけています。
「小さなシステムで、強い吸塵力」をです。
このためには気流を徹底制御することが必要です。このため気流を発生させる部屋も小さく、数多くしてきました。
最新のサイクロンは、その部屋を2列に配列し対応しています。
しかしここで問題が・・・。

 
気流を正確にコントロールするために、ノズル径を小さくしてきたのですが、ゴミ詰まりが発生しやすくなったのです。
このため、ノズルを工夫したそうです。ノズルがプルプルして、ゴミをはき出すのです。
カットモデルで赤く塗られた所がノズルです。実際のノズルが隣の写真です。

DC52カットモデル02このパーツは非常に柔らかいです。
ノズルの動きだけを詳しく撮した動画も手に入れましたので、併せてご覧ください。
 
アレックス・ノックス私は技術の説明をしてくれたアレックス・ノックスの話す内容より、その口調から、彼が自分が仲間と作ったサイクロンに深い愛着が見え隠れするのが印象的でした。
自分の子供の話をしている感じといえばお分かり頂けましょうか?
ダイソンの技術者はサイクロンが好きです。今後もサイクロンは進化し続けると思います。

 
■独自技術だからダイソンがある

ダイソンのブースは、商品を知ってもらう場ではなく、自分たちは「オリジナル」なのだという主張の場だと感じました。
多数のカットモデル。技術資料の説明が、それを証明しています。

今や、掃除機の50%以上がサイクロン方式でしょう。
その中でダイソンがダイソンであるためには、「唯一無二」がポイントとなる訳です。

 
■主力DC52が並ぶ

DC52モデル日本では、DC48とコードレス・スティック型のDC62が販売されていますが、世界で販売される基本はDC52です。ブースに多数置いてありました。
一言でいうと大迫力サイクロンです。「軽小短薄技術は日本のお家芸」という言い方もありますが、実際日本人は軽小短薄が好きですし、暮らしにもあっています。
DC52は本体が大きいだけでなく、使わない時も大きいです。日本では有り得ない収納です。押し入れギリギリの高さを好む日本に対し、棚下に入れておくため長さはあっても高さはダメという違いかも知れません。
しかし、DC52は日本の事情に合わないことが分かります。

強烈な自負に満ちた、ちょっと饒舌な、そしてお祭り的な雰囲気が漂う。それがダイソンのブースでした。

2013年9月14日

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