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やっぱり欲しい、この一台。CHASING INNOVATION社の水中ドローン『DORY(ドリー)』


毎日のように「最多更新」と報道される新型コロナウイルスの感染者数。この夏の遠出は自粛することにした人も多いのではないでしょうか。しかし、ようやく日差しも和らいできた今、自然を満喫したいですよね。そこで私が目をつけたのが「水中ドローン」。今回はコンパクトサイズで操作がしやすい「CHASING DORY(以下 ドリー)」をご紹介します。
 

Dory(ドリー)。
菱形のスマートなデザイン。r世界でも有数なeddotデザイン賞をゲット。


 
◾️コロナ禍で、どう楽しむ?
コロナ禍の今、自粛が当たり前。マスクをして観光するという手もありますが、どこでコロナ感染するのかわかったものではありません。政府の補助金が出るGotoキャンペーンもありますが、コロナをもらい、Go to Heaven になってしまうと泣くに泣けません。

ただこの時期、自然と戯れやすい季節。なんかいい手はないものかと考えておりますと、1つ思いつきました。子どもの頃からの夢の一つ。釣り漫画でお馴染みの、魚が餌を咥え込む瞬間の撮影です。
本日は、そんな夢広がる水中ドローンを紹介します。

 
◾️空飛ぶドローンとの違い
水中ドローンですが、空飛ぶドローン(以降 空中ドローン)とどこが違うのでしょうか?

大きくは2つあります。1つ目は法律です。導入期に、首相官邸の屋根に墜落したり、世界遺産を激写しまくったり、と常識外れなことを繰り返してくれたおかげで、空中ドローンはすっかり法律で包囲されることになりました。

航空法、小型無人機等飛行禁止法、道路交通法(第77条)、民法(第207条)、電波法がそれです。

 
豆知識「2020年8月時点の、ドローン飛行に関する法律。都内でドローンを飛ばせない理由。

 
航空法によると、許可申請が必要な飛行場所は「空港周辺」「150m以上の上空」「人家の密集地域」とあります。そして、許可申請が必要な飛行方法は「夜間飛行」「目視外飛行」「人や建物と30m未満の距離での飛行」「催し場所での飛行」「危険物輸送」「物体投下の禁止」とあります。東京だと、大半は「人家の密集地域」ですし、「人や建物との距離30m」とされるとかなりきついと思います。

道路交通法によると、ドローン飛行は「道路において工事若しくは作業をする者」に当たるそうです。確かに道路の形も撮影できるという意味では、測量士と同じような者ですが・・・。

民法では、土地の所有者、または管理者に許可を取る必要があると定められています。

では凧と同じように、河川敷か公園でとなりますが、都道府県の条例で規制している場合が多く、夢多く語られた空中ドローンですが、なかなか遊ぶ場がない=なかなか認めてもらえない形になっています。

ちなみにAll Freeのように語られる199g以下のドローンですが、適応されないのは「航空法」だけ。他の法律は適用されますのでご注意を。

 
ところが、これが海中となるとほとんど規制がありません。実際は、漁業関連施設(定置網など)に近づいてはいけない、などの規制があり、個人の釣り船などはこれを守りながら釣りをします。そうはいっても、陸の上のようながんじがらめの規制ではありません。

あともう一つは、海中ドローンの操作は無線ではなく「有線」で行います。空中と水中で電波の伝わり方が違うためです。確実に情報を伝えるのは有線。新劇場版「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの中で、「AAAヴンダー」という戦艦が出てきますが、これも伝達は有線。信号をロストすると、水中では問題が発生することがありますし、陸上よりロストする可能性は高いのです。

海と陸では大いに違います。

 
◾️水中ドローン「DORY」
CHASING INNOVATION(チェイシング イノベーション)社は中国の新興企業。空中ドローン市場自体まだまだ群雄割拠の時代ですが、水中だともっとすごい。新興でも、良いモノを作れば、即トップ企業という状況です。チェイシングは、ネットファンドを利用して資金調達。頑張っている新興企業です。

創立は、2016年4月。Doryは、3モデル目。


そして水中ドローン。実は、まだ何に使うの何が分からない状態の代物と言っていいかもしれません。

空中だって大きな口は叩けません。初期は「空撮」「測量」。次に「検査」とニーズを伸ばしましたが、今は「農業」が伸びています。以降は「輸送」だとか。ドローンは技術により、できることが大幅に変わってくるので、現在がいつまでも続くわけではありません。2〜3年でメインで使われるカテゴリーが変わっていく市場です。不安定ですが、逆に全てに伸び代があるような状態とも言えます。

GLADIUS mini。


そして、チェイシングは名機「GLADIUS(グラディウス)」を世に出します。使い勝手もよくバカ受けしたモデル。水中ドローンの愛好者を増やしていきます。また機種も「mini」などラインナップを増やしていきます。

が、水中も空中同様、一番のトレンドは「小型化」です。

 
◾️ 水中ドローン「DORY」の特長
 
●コンパクトサイズ

CHASING DORY(ドリー)は、昨年11月に発売されたモデルです。最大のポイントは、すごーく小さいこと。水回りのモノは、基本的にシンプルにタフでなければなりません。水圧もありますし、何より水の複雑な動きに対して耐えるには、太く、厚く、頑丈であることが求められます。

ところがDORYは、大学ノートに隠れるサイズで、1.3kg。どこにでも持って行けます。本当に小さい。水場へも楽々運べます。今まで名機と言われたGLADIUSよりも、すごーく小さいです。

 
●本格的なスペック

次のポイントは、スペックが本格的であることです。
水深15mまでOK。カメラは1080p HDですからハイビジョン画質。レンスはf1.6ですから、すごく明るい。水中では光の減衰が大きいので、明るいレンズでないと、キレイ撮影できません。
また、ヘッドライトも装備されています。視野角:100°、焦点距離:4mmですから、かなりいい感じの画を撮ることができます。さらに、最大仰俯角は±45°なので、その場で上下見回すことも可能です。

 
テザーロープ長は15m。スマホで見ながらコントロールすることができます(気分は、サンダーバード4号のパイロット、ゴードン・トレーシー!)。ロープが短いとお考えの人は、間にWiFiベースステーションを噛ませれば、スマホから15m離れても操作可能です。15mって結構あります。ちなみに、「僕は操縦、貴方は撮影」と1台を2人で操作することも可能です。当然、その映像をさっさとネットにアップすることも可能です。

君撮る人。僕動かす人。


ちなみに、1回の充電での稼働は約60分。要するに、どこにでも持って行けて、手軽に遊べるのが、ドリーなのです。

 
◾️水中ドローンが近づくと魚は逃げないのか?
私がドリーを見て真っ先に考えたのは、「釣り餌、若しくはルアーに魚が食らいつく瞬間の撮影」ができないかということでした。実は水中ドローンの発表会が行われたのは、しながわ水族館。閉館後の水槽の中、ドローンをお魚さんと動かしてくれました。

 


結果、わかったのは、そんなに逃げないんだなぁということです。光に直接照らされた時などは反応します。しかし、音、振動にはあまりという感じです。つまりやりようによってはOKということです。昔、ダイビング時、誤ってウニを割ってしまったことがあります。手に数匹の魚が突進してきて、ウニの中身は、数秒で空っぽになったことを思い出しました。よく釣り行くと、「静かに」と言われますが、音よりも、浅いところにいる魚に影を見せる方が、構えられるような気がします。

しかし、こうなると後は魚との知恵比べです。
幼いころに、あれこれ考えながら釣りをしたように、とても「ワクワク」してきます。

ベストショットをものにすることも大切ですが、この「ワクワク」というのは、人が生きる上でとても大切。それをもたらしてくれる家電とも言えます。

 
◾️価格も大きな魅力
基本セット(本体、WiFiベースステーション、保護ケース、充電器、テザーロープ)の定価は5万9800円(税込)。正直かなり安いと思います。

本機さえあれば、自然に馴染みの薄い子供でも大喜びすること間違いなし。
ドリーを引き連れて、好奇心を刺激するミニ探検はどうですか?
わざわざ遠くに出かけなくても、ご近所でも全く違う世界が見えてきますよ。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://chasing.jp/dory
 


 

 
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2020年9月9日

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