“IFA2013″ 独Grundig社
ドイツで心地よい、ドイツデザイン家電
Grundig(グルンディッヒ)社は、日本ではあまり馴染みのないメーカーだと思います。第二次世界大戦後、ラジオの製造・販売から操業開始。AVメーカーとして大きくなり、現在は、総合家電メーカーとして、各分野で欧州シェア10〜20%の中堅メーカーです。
■これぞドイツのデザイン
展示ブースで、台所を模したコーナーがありました。と言っても壁です。
ヨーロッパ、特にドイツは「すっきり」「清潔」が重要です。「手術室」と揶揄されることも多いです。その中、典型的なドイツデザインです。
「ビルトイン」で「すっきり」。その上「ステンレスを活かしたデザイン」であるのは、何度拭いても塗装が剥がれる心配がないためです。「清潔」に保てます。
しかも、ドイツの自然と言えば「森」。木壁にしっかり馴染みます。
左から、冷蔵庫、オーブン、食洗機、洗濯機、乾燥機、TVと並んでいますが、破綻がないです。ビルトイン家電の強みですね。
■身の回り家電だからこそ、ドイツデザイン
ここの販売は、1位 テーブル・ラジオ、2位 ヘア・カッター、3位 液晶テレビだそうです。
黒い単なるヘア・カッターが、AVも作っている総合家電メーカーを支えているのは面白いことです。
Grundig社は、理容・美容全体にも力を入れている会社であります。日本で見かけない理容器も展示してありました。
またその横にあった体重計も眼を引きました。
そう足のせ部分が木なのですね。
高温多湿の日本の場合、足のせ部分を木で作ると汚くなる可能性があり、メーカーとしては採用しづらいデザインだと思います。これもドイツデザインだと思います。
また、テーブル・ラジオではないですが、 コロコロデザインのサウンドクロックが至る所に飾ってありました。力の抜けたシンプルさです。
Grundig社のブースで、生活家電のデザインはいかに生活のエリアに密着したデザインであるべきかを、再度見せつけられました。
ちなみに、この会社独ブンデスリーガーでもスポンサーをしております。根っからのドイツ企業です。
2013年9月6日