【シェーバー 2019】03 今ドキのシェーバーでもやってはいけないこと 。
〜家電は人が使うモノ。だからこそ知っていることが大切〜
今ドキのシェーバーの売りは「肌にやさしく深剃りが効く」。
しかし、しては行けないことがあります。これをすると肌にやさしいどころか、ひどいときには赤くなったり、ヒリヒリしたりします。
さて問題。しては行けないこととは何でしょうか?
答えは、肌に押しつけること。
■シェーバーの永遠の課題は肌と深剃り
未だに完全解決に至らない2つの課題があります。
「キレイに深剃りができること。」「肌へ優しいこと。」です。
元々、ヒゲ剃りは、一枚刃のカミソリから始まります。今も床屋さんが使っていますね。扱いを間違えるとケガをしますが、最も確実にヒゲを剃ることができます。理由は、肌へ直接ふれているため、根元からバッサリ剃ることができることと、刃にホルダーを設けていませんので、剃り方を自在に変えられるため、くせ毛、長い毛も剃ることができるからです。(あと多少の腕前は必要ですよ。)
逆に長い刃が剥き出しなので、危険なわけです。それでできたのが「安全カミソリ」。ホルダーに刃を入れ、少しだけ出た刃で剃ったわけです。
剃るという行為に、「安全」が加わったわけです。
これが電化されたのがシェーバー(電気カミソリ)。網刃(外刃)の間にヒゲを呼び込み、それを内刃で切ってしまおうと言うモノです。網刃も刃ですから、刃と刃に挟まれる。と言う意味では、ハサミのようなものです。
ある意味、より安全になりましたが、くせヒゲ、長いヒゲには、存外弱いものでした。特に長いヒゲには弱く、ヒゲが引っかかったりするととても痛い思いをしました。
そこで付いたのが、ミニバリカン。キワゾリ刃です。
多くのシェーバーの後ろ側、スライドさせて使う様になっています。
これは長すぎるヒゲ(一週間以上の無精ヒゲ。ヒゲの濃い人だと、4日間位。)を粗く刈るためにあるものです。肌に当てない前提ですので、作りもラフです。
これが長いヒゲ対策です。
ここでシェーバーの基本がかたまります。
■問題なのは、押しつける。
効果があるはずなのに、効果がないと人は、同じ行動を何度味します。
典型例が「ゴキブリ退治」ですね。
新聞紙でバシッ。多くの場合、1発目は、やや軽くです。臓物が飛び出たらいやですからね。しかし、数億年を同じ形で生き延びてきた強者。それしきのことで息絶えることは余りありません。
その後は、阿鼻叫喚。我を忘れて叩く人が多い。
実はシェーバーも同じです。
くせヒゲがあり、少し剃り残るともう大変です。
2回位往復させて、まだ残っていると、ほとんどの人は、押しつけます。
押しつけると外刃、多くの場合は網刃ですが、その網目に肌が入り込みます。それを鋭い内刃がグサッ。アタタタになるわけです。
逆に、くせヒゲはねていますので、押しつけても意味はないわけで、押しつけるという行為は、ただひたすら肌に悪いことを、悪い方向へし続けるという、なんとも凄まじい状況になるわけです。
肌にやさしいというのは、この様な状態を防ぐことを言います。
■肌への接触面積を増やす
で、メーカーが行ったことは肌との接触面積を増やすことです。
パナソニック、ブラウン、マクセルイズミの多枚刃、フィリップスの3枚円形刃。刃が多くなる文だけコストアップにつなりますが、肌をいためないという大命題がありますから、採用です。
フィリップスは昔から肌にやさしいと定評がありますが、それは肌とふれ合う接触面積が一番多いから力が分散するためです。
代わりに、使い方が独特。円を描くように動かさなければ、肌に密着しすぎて動きません。
■押しつけると、今ドキのシェーバーでも、肌は網刃に食いこむ
そんな高級シェーバーが多く出揃った今ですが、それでも押しつけると肌が網刃に食いこみます。
では軽く当てるというのは、どれほどのことを言うのかというと、マクセルイズミの取扱説明書に、400g以下の力で当ててくださいとあります。
データー的には正確なのかもしれませんが、日頃、そんな手の使い方をしていませんので、400g以下のイメージが掴めません。一番近いのは、350mlの缶ビールと同じ位の重さなら大丈夫ということでしょうか? そうだとすると、やはり押しつける行為自体を自分に禁止しなければ、成らないことがわかります。
とにかく、シェーバーを上手く使うコツは、押しつけないことなのです。
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2019年11月9日