【シェーバー 2019】06 フィリップス、「シェーバーS7000スマート」を試す。
〜円形三枚刃という独自技術に、カスタマイズをプラス。〜
ユーザーが、シェーバーの善し悪しは、自分の肌に合うか、否かが大きいです。某社CMの言葉ではありませんが、「肌に無理なく、深剃りが効く」のが理想的がベスト中のベストと言えます。ただ、それを物理的に実現するのはかなり大変。肌は人により千差万別。それこそ、一つ一つ特注で作る必要があります。
しかし、今の世の中、セミカスタム化は、割と容易。というのは、IoTを採用することにより、刃を動かすプログラムを工場出荷後でも、変えることができる様になったからです。
その上、フィリップスは、ワールドワイドではメーカーシェア No.1。しかも医療機器でも名が通っています。彼らが「照明」と「シェーバー」他、グルーミング家電をやり続けているのは、需要が絶対的になくならないからだと言われていますが、古くからの技術蓄積があり、その上最新医療の結果も入れ込めるのですから鬼に金棒です。
それらのノウハウを入れ込んだのが、「シェーバーS7000スマート」S7930/16。手のひらの上の家電に、少々大仰な気もしますが、高級シェーバーの価格は数万円。よく選んだつもりが、自分にしっくりこなかったら、かなり残念ですよね。
それがなくなりますし、どんな人の肌にも合わせられる。これは大したもんだということで、試してみました。
■円形三枚刃は扱いが独特
ワールドワイドでシェアNo.1のフィリップスですが、円形刃3つのこのモデル使いこなすのは、かなりの難題。実は押しつけたら最後、かなり動かしづらい。理由は、肌との接触面積が大きいからです。
このため、フィリップスのシェバーは軽く当て、小さい円を描く様に動かすのが基本となります。そして、鼻下など、狭い部分は、全部の刃を当てることができませんので、刃1つだけ当てて、対応します。フィリップスのシェーバーは、肌当たりがいちばん柔らかいと言いますが、それは、この軽く当てることと接触面積の大きさから来ていると思います。
肌当たりがキツいというのは、実は網刃の中に肌の一部をめり込ませているのと同じです。そこを鋭い刃でスパスパ。角質層の一部が持って行かれるわけです。当然、肌が弱い人だと、赤くなります。
円を3つ組み合わせると、正方形に近い形となるわけで、なかなか一点に力がかかりません。しかも接触面積が大きいので、当ては軽くしないと、指定の円を描く様に動かすことすらできません。敏感肌の人にフィリップスが支持されたのは、それが理由です。
■スマホで問診。そして・・・
ハイエンドモデルの7000シリーズは、この様なフィリップスのシェーバーをもう一段上に引き上げます。
それは、各ユーザーの状況に合わせベストなプログラムが選択できることです。そのために、フィリップスが用意したのがスマホ用アプリ「Philips GroomTribe」。
アプリは2つに分かれています。カスタマイズのための「パーソナルシェービングプラン」と上手くシェーバーを使うための「マイシェービング」です。
「パーソナルシェービングプラン」は、選択しながら自分の肌の状態を申告するためのツール。いわゆる問診です。終了し、データーを送信すると、シェーバーがそのデーターを受け、「超敏感肌(XS)」「敏感肌(S)」「普通肌(-)」からベストを選択してくれます。
私は「XS」でした。モーター音は電池切れの様に弱々しいモードです。指示通り軽く当てて剃ると、使用後ローションを塗らなくても肌が赤くなることはありませんでした。しかし、普通なら絶対に選択しないモードでしょうね。新しい発見でした。
ただ、官能的な気持ち良さはなく、仕事としてキレイに剃るという感じです。しかし、髭剃り後、常に薬用ローションがでば手放せなかった私にとってはかなり新しい体験。これはこれでありだと思いました。
次に「マイシェービング」。
こちらは、リアルタイムで剃り方の善し悪しが分かる工夫がなされており、初めのうちはゲーム感覚で楽しめる反面、慣れてくると面倒臭くなってきます。
理由は使用時に、スマホでアプリを呼び出さなければならないためです。このため、こちらの機能は、使い初めの数日間で、慣れたらもうイイのではないであろうか?と思えてきます。が、しかし、人はすぐ自分流に成りがち。特に、その場合、上手く剃れているはずなのに・・・と成ってしまいます。
個人的には、シェーバーを使うと、勝手にスマホとつながってデーターだけ取って取ってくれると便利だと思いました。定期的に見直すことにより、いいシェービングができる様になりますし、ある種、ゲーム性もあります。
後、流石と思うのは、各種の医学知識ですね。トリビアのようなページが幾つもあり、楽しめます。医療の世界に深く関与しているフィリップスですから、今の学説がひっくり返らない限り問題はないと思います。
一番最初、「マイシェービング」だけ説明されたときには、「これいる?」と思いましたが、実際使ってみると中々なものであることが分かりました。
■IoTの波紋
このIoTは、イイところだけということはありません。必ず悪い所もあります。
「シェーバーS7000スマート」の場合は、使用時間ですね。通信機能があるためでしょうか、充電1時間で、使用時間:50分。だいたい2週間に1度は充電しなければならなりません。
持ちだし用ケースは、充電器を入れることはできません。このため、長期旅行だと、ギリギリで使えなくなるかもしれません。ま、主に家で使うのなら問題はありませんが・・・。
■よく出来た道具
頭の数日間はちょっと面倒ですが、その後は30日毎のチェック位でことが足りるでしょうし、刃の替えも2年/回でから割りとリーズナブル。
フィリップスの7000シリーズは、新しい考えで作られたシェーバーと言えます。タッチも、肌にもやさしい。しかし、タッチは、見た目より官能的でなくどちらかというとドライな感じです。
ヒゲ剃りを「義務」、シェーバーは、そのための「道具」と割り切る人には極めてイイ関係が結べると思います。
道具として正統進化した、フィリップスの「シェーバーS7000スマート」。
買うときに候補として入れたいモデルと言えます。
商品のより詳しい情報は、フィリップスのホームページにてご確認ください。
https://www.philips.co.jp/c-p/S7930_16/shaver-series-7000-wet-and-dry-electric-shaver
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2019年10月17日
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